■ポランスキー監督、過去のトラウマから本作を作成か？■
　
　
本作『テス』は、アカデミー賞で6部門にノミネートされ、撮影・美術・衣装デザインの3部門を受賞した作品。
　
世界遺産のストーンヘンジをみることができるし、全体的にとても美しい作品である。
　
　
ところで、本作主演のナターシャ・キンスキー氏が演じた”テス”。
　
”テス”の不運の運命に重ねて思うのが、ポランスキー監督の母親や妻だった女優シャロン・テート氏。
　
　
ポランスキー監督の母親は、第二次世界大戦で、アウシュヴィッツに収容され殺害された。
その時、母親は妊娠していたそうである。
　
同監督は、1968年に女優シャロン・テート氏と結婚。
同監督作品『吸血鬼』に彼女が出演したのがきっかけである。
　
しかし翌年の1969年、彼女は妊娠8ヶ月であったが、カルト集団に襲われ惨殺された。
　
　
このように、2度の妊娠中の肉親が殺害されたという過去を想起させられるのが、本作『テス』である。
　
原作はイギリスの文豪トマス・ハーディの小説「ダーバヴィル家のテス」。
　
ポランスキー監督は同作の”テス”に肉親が重なり、トラウマからの傷を癒すために映画化したのだろうか？
　
　
　

■ナスターシャ・キンスキー氏の美しさ〜✨■
　
　
本作でものすごい美しさを放っているのが、”テス”を演じたナスターシャ・キンスキー氏〜✨
　
見飽きない美しさである〜♡
　
　
同氏は経済的な困窮より、10代からモデルとして働き始める。
　
13歳で、ヴィム・ヴェンダース監督の『まわり道』(1975)に出演。

本作を見ましたが、ものすごい美少女だったことを覚えています〜
　

『今のままでいて』(1978)でマルチェロ・マストロヤンニと共演。
ヌードを披露しているそう。
　
　
その後自暴自棄になり、少年院に入っていたこともあった彼女を救ったのが、ポランスキー監督だったそうであるが、、。
　
実は、彼女が15歳の時に同監督と性的関係を結んでいたとの話も、、。
　
　
ポランスキー監督もナスターシャ・キンスキー氏も闇が深い、、。
　
　

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4Kリマスター
ポランスキー監督がシャロン・テートに捧げた作品。
原作未読。
昔観たけどあまり覚えていませんでした…

なんと言っても18歳のナスターシャ・キンスキーの美しさ。
ボロを着ていても隠し切れない美貌が、その美しさ故に翻弄されてしまうストーリーに説得力を持たせている。
つい彼女の顔を目で追ってしまう、絶世の美女。
（この時、ポランスキー監督の恋人）

美しさは罪なのだと思ってしまう破滅型ラブロマンス。

「哀しみのトリスターナ」と並ぶ、私の大好きな「美女がどんどん不幸になっていく話」の傑作です。

神なき世界を彷徨う主人公を血も涙もない語り口で描き出す、まさにポランスキー節全開の物語に酔い痴れましたね😆

家族思いの優しく誇り高い少女テスが苛酷な運命の歯車に翻弄され泥と恥辱に塗れていくのですが、演じるナスターシャ・キンスキーは輝くように美さを増していく。

テスが何を考えているのかよく分からない部分で本作に乗れない人は多いと思いますが、ロマン・ポランスキー監督はテスの内面にさほど興味は無いし、可哀想なテスの姿で観客を泣かそうとはしていないと思います。

テスの流転の生涯を情け容赦なく描きその残酷で甘美なルックをうっとりと見つめる3時間でした🤩

あと今回、観直してこれは初恋の物語だったことに今更ですか気づきました。