🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-416
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋トルストイの原作の映画化ということで本来、19世紀の帝政ロシアの末期、ロシアを巻き込んだナポレオンの進行を軸にした戦争を描いた群像劇ですが、ナターシャとピエールとアンドレイの3人を軸とした“愛”を題材に原作を大幅にダイジェストして、脚本化されたこともあって、駆け足のように物語が進んでいくことがやっぱり残念です。3時間半の長尺に関わらず、エピソードと人物像の掘り下げが浅いのは仕方がないところなのでしょうね。。。

🖋それでも戦争の最中に様々な経験をしていくナターシャと誠実で人情味のあるピエールとの恋の物語が軸にあるので、散漫にはならず、それなりに見どころの多い作品にはなっていると思います。

🖋作中の大スケールの戦争シーンや平時の貴族の舞踏会そしてその衣装の美しさなど、見どころはいっぱいです。その中で、やはりヘップバーンのファンとしては彼女のキュートさに目を奪われてしまいます。

🖋全体を通して思うのは、ロシアのトルストイの名作の映画化ですが、やはりそれでも良くも悪くもハリウッド大作なんだなぁと思ってしまいます。“愛”をテーマにしたこともあり、ラストシーンは、荒廃したロストフ邸でナターシャとピエールが再会するところシーン。最後はトルストイの言葉「人生を愛すことは神を愛すことである」で終わっています。

😌Story:（参考: allcinema）
19世紀、帝政ロシア末期のモスクワ。フランス軍の侵攻がささやかれる中、貴族の私生児ピエールはロストフ伯爵の令嬢ナターシャに想いを寄せていた。そんなある日、親友アンドレイ公爵から知らせを受け、危篤の父を看取るピエール。やがて彼は、亡くなった父の莫大な財産を相続し、それを目当てに接近してきた貴族令嬢ヘレーネと結婚することに。一方、アンドレイは妊娠した妻を残して戦地へ赴くも敗戦の憂き目に遭い、負傷帰還兵となってしまう。そんな彼は、いつしかナターシャと愛し合うようになるのだが…。

🔸Database🔸
・邦題 :『戦争と平和（1956）』
・原題 :『War and Peace』
・製作国 : アメリカ
・初公開 : 1956
・日本公開 : 1956/12/22
・上映時間 : 112分
・受賞 : ※※※
・監督 : キング・ヴィダー
・脚本 : ブリジェット・ボーランド、ロバート・ウェスタビー、キング・ヴィダー、マリオ・カメリーニ、エンニオ・デ・コンチーニ、イーヴォ・ペリッリ、ジャン・ガスパーレ・ナポリターノ、マリオ・ソルダーティ
・原作 : トルストイ『戦争と平和』
・撮影 : ジャック・カーディフ
・音楽 : ニーノ・ロータ
・出演 : オードリー・ヘプバーン、ヘンリー・フォンダ、メル・ファーラー

🔸Overview （参考:映画. com）🔸
露の文豪レオ・トルストイの不朽の名作“戦争と平和”の映画化である。伊のポンティ＝デ・ラウレンティイス・プロの作品。製作は「ユリシーズ」のディノ・デ・ラウレンティス。脚色はブリジット・ボーランド、ロバート・ウェスタービーに伊のマリオ・カメリーニとエンニオ・デ・コンチーニさらに監督のキング・ヴィダーと5名が協力し、「星のない男」のヴィダーが監督している。協力監督は「河の女」のマリオ・ソルダーティ、撮影は英のジャック・カーディフと伊のアルド・トンティの共同。編曲は「平和に生きる」のニーノ・ロータ、音楽監督はフランコ・フェラーラ。出演は「麗しのサブリナ」のオードリー・ヘップバーン、「ミスタア・ロバーツ」のヘンリー・フォンダ、「美しのロザリンダ」のメル・ファーラーを中心に、「ラプソディー」のヴィットリオ・ガスマン、「ホブスンの婿選び」のジョン・ミルズ、「絶壁の彼方に」のハーバート・ロム「地獄の翼」のアニタ・エクバーグ、「ガラスの靴」のバリー・ジョーンズ、「エディ・フォイ物語」のミリ・ヴィターレ、「貴女は若すぎる」のアンナ・マリア・フェレロ、「水爆持逃げ道中」のオスカー・ホモルカなど。

ロシアの文豪トルストイの小説“戦争と平和”を映画化した戦争ヒューマンドラマ。
オードリー・ヘプバーン 、ヘンリー・フォンダ 、メル・ファーラーが共演。　　

19世紀のナポレオン戦争時代が舞台。
非嫡出子のピエール（ヘンリー・フォンダ）は、これまで伯爵の父親に冷たくされていたが、父の死に際に遺言状を渡されて財産を相続することになる。
やがて美しい公爵家の長女エレンと結婚するが、彼女は田舎で領地を守るピエールとは別居し、モスクワで優雅な生活を送りながら浮気していた。
一方、ピエールの親友のアンドレイ公爵（メル・ファーラー）は出産で妻を失ってしまう。
ある時、アンドレイは伯爵家のナターシャ（オードリー・ヘプバーン） と出会い、二人は直ぐに恋に落ちる。
しかし公爵家のアンドレイの父親は、身分違いの二人の結婚を認めず、一年間の海外での別居でも気が変わらなければ結婚を許すという条件を出す。
アンドレイは講和使節団として海外に旅立ち、二人は別れて暮らすことになるが.......　　　

恋多きナターシャを演じるヘプバーンがチャーミングで笑顔が素敵です。
まさに「ライラックか仔猫」のようです。
「月夜の暁は体を抱きしめて飛んでいきたいと思う？」　

当時の衣装や室内、舞踏会などが豪華で凝っています。
ナポレオン軍とロシア軍との戦闘シーンも見応えありました。
アウステルリッツの戦いやボロジノの戦、ナポレオン軍のモスクワ占領、雪の中での撤退など当時の戦闘はよく知らなかったので勉強になりました。
壮大なスケールで人間模様と歴史を描いた大作です。　

苦難の時も人生を愛せ　人生がすべてだからだ　”人生を愛す”とは神を愛することである（トルストイ「戦争と平和」から）　　　

2022.2　NHK BSP で鑑賞（字幕・柴田香代子）

• #臨終の儀式
• #浮気相手との決闘
• #ライラックか仔猫
• #アウステルリッツの戦い
• #1807年ナポレオンとロシア皇帝の講和協議
• #1812年ボロジノの戦い

なが〜〜〜い。 3時間28分。😱

映画館で3時間越えの作品を観るのは全然 苦ではないのですが 自宅での鑑賞となると3時間越える作品は辛い！ 腰が痛い。😅

これまで何度か映画化されてきた本作。
ちなみに今回観たのは🇺🇸🇮🇹合作の作品だが、ソ連で製作された「戦争と平和」はなんと7時間4分！！
無理です。死にます！泡吹きます。🤮

ナポレオンの侵攻に揺れる19世紀のロシア🇷🇺の激動の時代、人々の運命を壮大なスケールで描く。
戦争を背景に 貴族の私生児 と 伯爵令嬢との恋愛劇。
文豪トルストイの名作をオールスターキャストで映画化した文芸大作。

戦争とは。平和とは。戦時中の平和とは。
愛する人と結ばれたい 愛する家族と静かに暮らしたいと願う人々。
一方で戦火へ飛び込んでいく男たち 兵士への志願を願う若き青年と 戦争という時代に呑み込まれていく人々。
まさにタイトル通り戦争と愛と平和を描いた一大叙事詩。

劇中の主人公のひとり、戦争に強く反対する 貴族のボンボン をヘンリー・フォンダが演じているのだが、髪型のせいか 時折かけるメガネのせいなのか 何故かピーター・オトゥールに見えてしまう。
というかピーター・オトゥールにそっくり！
そこばかり目がいってしまってヘンリーが登場するたびに あまり作品に集中出来なかった。

オードリー・ヘプバーンは この変の時代の主演作の中で一番美しい。
私はコミカルな演技をしているオードリーより本作のようなオードリー・ヘプバーンのほうが好きだ。
この作品の3時間以上という長さに耐えられたのも彼女の功績が非常に大きいと思う。

とは言え 壮大なメロドラマと言った印象。
大群を引いての大行進、大勢の兵士達が闘う戦闘シーン(エキストラはなんと1万8000千人！)など お金がかかっていそうなバトルシーンも一応用意はされているが『戦争映画』として本作を選んでしまうと肩透かしを食らってしまうかもしれない。

やはりちょっと長過ぎましたね。
3時間28分は。
恐らくだが 本作の脚本に携わった人のクレジットを見てみると なんと9人もいる！脚本だけでですよ！
編集段階になって『私が書いた部分をカットするな！』とか言い合いになってカットできなくて こんなに長くなってしまったのではないかと。



😷コロナパンデミック中に鑑賞😷