パトリシア・ハイスミスに恋してを配信している動画配信サービス

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パトリシア・ハイスミスに恋して

パトリシア・ハイスミスに恋してが配信されているサービス一覧

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パトリシア・ハイスミスに恋してが配信されているサービス詳細

Prime Video

パトリシア・ハイスミスに恋して

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パトリシア・ハイスミスに恋して

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パトリシア・ハイスミスに恋しての作品紹介

パトリシア・ハイスミスに恋してのあらすじ

トルーマン・カポーティに才能を認められ、『太陽がいっぱい』『キャロル』『アメリカの友人』を生んだアメリカの人気作家、パトリシア・ハイスミス。生誕100周年を経て発表された秘密の日記やノート、貴重な本人映像やインタビュー音声、タベア・ブルーメンシャインをはじめとする元恋人たちや家族によるインタビュー映像を通して明かされる、多くの女性たちから愛された作家の素顔とは―。ヒッチコックやトッド・ヘインズ、ヴィム・ヴェンダースらによる映画化作品の抜粋映像を織り交ぜながら、彼女の謎に包まれた人生と著作に新たな光を当てるドキュメンタリー。

パトリシア・ハイスミスに恋しての監督

エヴァ・ヴィティヤ

原題
Loving Highsmith
製作年
2022年
製作国・地域
スイスドイツ
上映時間
88分
ジャンル
ドキュメンタリー
配給会社
ミモザフィルムズ

『パトリシア・ハイスミスに恋して』に投稿された感想・評価

3.6
時代を代表するベストセラー作家、パトリシア・ハイスミスの生涯を追った2023年のドキュメンタリー。

処女作「見知らぬ乗客」がヒッチコックによって映画化されるなど著作のほとんどは映像化され、アラン・ドロンを一躍有名にした「太陽がいっぱい(リプリー)」や、偽名で出版した、1950年代のアメリカで初の”ハッピーエンド・レズビアン小説”「キャロル」など、数多くのベストセラーを生んだ時代を代表するベストセラー作家、パトリシア・ハイスミス。

彼女は晩年をスイスで過ごしていますが、本作はスイス生まれのエヴァ・ヴィティヤ監督が、彼女が残した日記やノートを読み、知られていない一面に”恋した”ことで生まれたドキュメンタリーだそう。

日記といえば究極のパーソナル情報ですが、衣類の引き出しの奥に隠すかのようにおいてあった日記には、『いずれこれは読まれるだろう』という趣旨の内容があったので、映画化に踏み切ったということだそうです。

参考:
映画『パトリシア・ハイスミスに恋して』。監督が語る “日記から映画をつくること” | me and you little magazine & club
https://meandyou.net/202310-lovinghighsmith/



本作は、パトリシア・ハイスミスという作家を詳しく知りたい、という人向けかとは思いますが、私自身、”数多くの著作が映画化されている女性ベストセラー作家”ということぐらいしか知らなくても興味深く見る事ができる作品になっていました。

羨ましいと思うことすらできないレベルで言葉や表現が降りてくる、彼女のその作家としての才能は言うまでもなく、本作で主に語られているのは、彼女の複雑な家庭環境と波乱に富んだ人生。

代表作「リプリー(太陽がいっぱい)」でも、主人公リプリーとグリーンリーフとの間に微妙な同性愛描写が描かれていましたが、パトリシア・ハイスミス自身がレズビアンを公言していた女性。(雌雄同体のカタツムリが好きだったというエピソードも)

今でこそ同性婚も認められる時代になりましたが、彼女は1920年代、しかも当時、男尊女卑志向が強いテキサスで、カウボーイを愛するガチガチの保守系一家の生まれ。

しかも彼女が不幸だったのは、母親が彼女に全く愛情を示さなかったことで、出産数日前に夫と離婚し、産まれた娘はテキサスの実家に残し、新しい男とニューヨークに行ってしまうっていう、とんでもない母親だったようです。

その後、ニューヨークで同居しますが、母に愛されたい一心で、レズビアンを”治療”するために自ら通院するなど、涙ぐましい努力をしますが、最終的に母とは憎しみ合う関係になってしまいました。

その反動もあってか、大人になった彼女はヨーロッパ各地を点々とし、愛と執筆に生きる波乱の人生を送ることに。

そんな本作は、彼女の家族や元恋人、友人たちのインタビューと、彼女自身が日記やノートに残した記録をたどるドキュメンタリー構成となっていました。



当時すでにベストセラー作家であった彼女は世界各国で有名人であり、彼女に愛情を寄せる女性たちと次々に親密な関係を築いていきますが、ドキュメンタリーで語られる彼女はどこか不安定な危うさを持っており、個人的には、幼少期の母からの愛情不足が大きかったのかなと思います。

本作でもたびたび引用される「リプリー」。映画ではマット・デイモンが演じていましたが、リプリー自身、聡明でありながら愛情に飢え、性的指向にも不安定な男性として描かれています。

映画「リプリー」では、イタリアで物語が終わりますが、その後、パトリシア・ハイスミスが書き続けた続編では、世界各地を転々とするリプリーの姿が描かれており、性別は違うものの、彼女はリプリーに自分を投影していたのかもしれません。

ドキュメンタリーは、晩年を過ごしたスイスで、偽名で出版していたレズビアン小説「キャロル」を執筆していたことを明かし、静かに余生を送る彼女の姿が映し出されます。

日記や秘蔵のノートを元にしたというドキュメンタリーでしたが、総じてエヴァ・ヴィティヤ監督によるパトリシア・ハイスミスへのリスペクトに溢れる内容となっており、静謐な、良いドキュメンタリーを見た心地よさが残りました。



参考:
「パトリシア・ハイスミスに恋して」、『キャロル』誕生を紐解くシーン&著名人コメント到着 |キネマ旬報WEB
https://www.kinejun.com/article/view/31943

newTOKYO(ニュートーキョー) | 惚れっぽく、傷つきやすく、愛を渇望し続ける。映画「パトリシア・ハイスミスに恋して」のエヴァ・ヴィティヤ監督が見たハイスミスの素顔
https://the-new-tokyo.com/highsmith/
KUBO
4.0
「私が小説を書くのは 生きられない人生の代わり 許されない人生の代わり」by パトリシア・ハイスミス

本作は“Patricia Highsmith: Her Dairies and Notebooks:1941-1995” をもとにしたパトリシア・ハイスミスのドキュメンタリーだ。

まず、本作鑑賞前に『太陽がいっぱい』『見知らぬ乗客』『アメリカの友人』『キャロル』を復習しておいてよかった。本編中にそれぞれの作品から映像が抜粋されているし(『太陽がいっぱい』は新しい『リプリー』の方が使われている)、本作理解のためには特に『キャロル』は見ておいた方がより楽しめる。

処女作の『見知らぬ乗客』がヒッチコックによって映画化され、一躍有名になったハイスミスは、その後もアラン・ドロンが主演した『太陽がいっぱい』の原作など大ヒットを飛ばし、アメリカで大人気のミステリー作家となった。

だが、実はハイスミスは『見知らぬ乗客』前に『キャロル』を書き上げており、その後偽名で出版、大きな話題となった。

テキサスのプロテスタントの家庭に生まれたハイスミスは、とてもLGBTQだとはカミングアウトできない環境にいたのだが、デパートの店員をしていた時に一目惚れした貴婦人への思いを元に『キャロル』を書き上げたのだそう。

だから『キャロル』のテレーズはハイスミス自身の投影だ。

『太陽がいっぱい』以降、ハイスミスの小説に度々登場するトム・リプリー。この罪の意識が欠如しているリプリーもハイスミスの分身。様々なしがらみに縛られている自身を解放してくれるキャラクターだろう。

作品は、ハイスミスの日記(声はグウェンドリン・クリスティー)、ハイスミスの親族(この人たちがみんな美人!)とハイスミスのかつての恋人たちのインタビューから構成されている。

実は恋多き女であったハイスミスの真の顔や、母を愛し、母に愛されなかった辛い過去などが明らかになる。

これを見た後に『キャロル』を見ると、また違った味方ができそうだ。
「太陽がいっぱい」「キャロル」などを生んだアメリカの女流作家パトリシア・ハイスミスの知られざる素顔に迫るドキュメンタリー映画。

ただドキュメンタリーと言っても彼女の生涯を追うと言うよりは、死後に公開された彼女の日記を元に、ある部分に焦点を絞って深掘りした作りになっている。

ハイスミスはアルフレッド・ヒッチコック、ルネ・クレマン、トッド・ヘインズといった映画監督たちが原作の映画化を切望してきた作家でもある。彼女の文章から広がる魅力的な世界観を皆が映像にしたいと思ったのだろう。

映画としての性質上、スター俳優の出演による派手な演出や音楽がないため、映像としては地味に映る。波乱に満ちた生涯とは言え、この作家に興味がない人にとっては退屈な作品だろう。

出来ればドキュメンタリーではなく、一流の監督と役者を使った彼女の自伝映画を見てみたい。彼女の人格形成に大きな影響を与えた祖母や母親との確執や激しい恋愛体質、人目を引く容姿と行動などはスクリーン映えすること間違いない。手を上げる監督・女優は数多いるはずだ。

実はパトリシア・ハイスミスと言う謎多き作家については私が過去にレビューした「太陽がいっぱい」と「キャロル」の中でかなり触れている。本作品はそこで書いたエピソードを裏付ける内容が多かったので〈余談〉としてその内容の一部をコピペしておく。ご興味のある方はは、是非そちらのレビューもご覧ください😊



〈余談ですが〉
2022.10.30「太陽がいっぱい」レビューより抜粋

パトリシア・ハイスミスの小説 〝The Talented Mr. Ripley 〟(才能あるリプリー)を「禁じられた遊び」などの巨匠ルネ・クレマン監督が大胆に脚色。

この映画を単に野心家の若者リプリーによるクライムサスペンスと捉えると映画の半分しか見ていないことになる。
音楽や役者も素晴らしいが、やはり原作の魅力と監督ルネ・クレマンの演出力によるところが大きいと思う。

原作者のパトリシア・ハイスミスは、自身をミステリーやサスペンスの作家と取られることを嫌っており、人生における不合理な展開や人間が持つ不安感などの内面を描く作家としての自負を持っていたようだ。

ハイスミスは、A・ヒッチコック監督の作品「見知らぬ乗客」と本作の原作者として世界中にその名を轟かせる大ベストセラー作家であるが、長篇第1作「見知らぬ乗客」の発表前、人妻と百貨店の女性店員の恋愛を描いた小説を匿名で執筆し、これまたベストセラーとなった。

小説の名は〝The Price of Salt〟 クレア・モーガン名義で発表されたこの小説は、発表から約40年後〝キャロル〟と改題され彼女の作品であることが公表された。彼女自身がLGBT、同性愛者だったことが世に知られてしまうことを恐れたからだと言われている。1952年当時、同性愛は社会的に許されていなかった。ちなみに「キャロル」は2016年に映画化もされている。

このことを踏まえてこの映画を見るとリプリーとフィリップの関係性の微妙な変化に気づくことができる。時代背景もあり、リプリーは自分のセクシャリティについてコンプレックスを抱いている。

(以下映画の内容省略)

フィリップにも特異な性質を見ることができる。彼はリプリーを受け入れながらも何かにつけて上から目線で意地悪をする。いじめながら可愛がっていく。リプリーもバカにされるのは嫌だけれど彼について行く。お互いに無いものを持つ二人は少しずつ距離を縮めていく。だが突如フィリップは、リプリーの前で恋人と愛し合う姿をわざと見せるのだ。このサディスティックな腐敗精神に対しリプリーの心は揺れ動き、激情にかられてある完全犯罪を思い立つ。

ここまでの、つまり犯行に及ぶまでのリプリーの心理描写が実に繊細に、しかも計算されて演出されている。言い方を変えれば、わざとわかりにくく表現しているのだ。

当初この原作に目をつけたのはヒッチコックで映画化を熱望したと言う。だが結果的にルネ・クレマンが撮ることになって良かったと思う。サスペンスの帝王と言われるヒッチコックだが、細かな恋愛描写は得意ではないように思える。まして同性への秘めたる思いとなると本作ほど繊細には表現できず「リプリー」のようにもっとストレートな演出になったのではないか。

あるいは原作者ハイスミス自身のセクシャリティに由来する行間に隠れた2人の関係性を読み取らず、得意のサスペンスに集中しただろうか?


〈更に余談ですが〉
ルネ・クレマン監督によるリプリーのホモセクシャルな演出は公開時に日本ではほぼ誰も気づいていなかった。
唯一公に指摘したのが映画評論家の淀川長治氏と言われている。

ある有名作家との対談でその事を指摘すると作家先生は「え、そんな馬鹿な」と驚いたが、淀川氏は完全にそうだと断言し、映画の具体的描写を次々にあげてその作家を納得させてしまった。
まるで名探偵がトリックを暴くようで実に見事な解説だった。
ヨットの上での殺人は2人のラブシーンだそうだ。
淀川氏によるとそれは映画の文法だという。
今でこそ性的多様性は珍しくないが、当時(1960年)は表立てて表現されることはほとんどなく淀川氏はこの映画がホモセクシャル映画の第一号と言っていた。

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