
失業して求職中の夫サリフ、保険勧誘員の妻アイシェ、6歳の聴唖の息子エムレの仲良し3人家族。サリフが愛車ロシナンテ号でバイクタクシーを始めて生活が安定する。ある日、サリフが体調を崩してアイシェが代理の運転手を引き受ける。道端の病人を介護している間に予期せぬ事件が起こり、一家の生活は風前の灯火となってしまう。夫婦はいかにして生活を立て直すのか。ロシナンテはドン・キホーテが乗るロバの名として知られるが、本作では主人公一家の生命線ともいえるバイクの名で、もうひとりの主人公ともいうべき存在である。バイクをめぐる展開から、イタリアの名作『自転車泥棒』(48)を想起する人がいるかもしれない。





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