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湖の紛れもなき事実
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湖の紛れもなき事実の作品紹介

湖の紛れもなき事実のあらすじ

ドゥテルテ政権下の麻薬取締りで大量の血が流れるなか、良心ある警察官として苦悩するヘルメス・パパウラン警部補は、火山灰地の湖で起こった15年前の未解決事件を追い続ける。「麻薬戦争で無意味に死んだ何千もの罪なき人々に対して、有能な警察官に何ができるのか」(プレス資料)と問うラヴ・ディアスは、ドゥテルテ前政権の圧政を告発する怒りに満ちた作品を撮り続けており、前作『波が去るとき』(TIFF2022)に続いて本作でもパパウラン警部補を主人公に据え、良識ある警察官が苦悩しながらこの時代をいかに生きたのかを検証している。ロカルノ映画祭でパパウラン役のジョン・ロイド・クルーズが最優秀男優賞を受賞。

湖の紛れもなき事実の監督

ラヴ・ディアス

原題
Essential Truths of the Lake
製作年
2023年
製作国
フィリピンフランスポルトガルシンガポールイタリアスイスイギリス
上映時間
215分
ジャンル
ドラマ

『湖の紛れもなき事実』に投稿された感想・評価

Omizu
4.2
第36回東京国際映画祭ワールド・フォーカス部門

人生ベスト級の作品『立ち去った女』ラヴ・ディアス監督新作。ロカルノ映画祭で男優賞を受賞した。

正直前作『波が去るとき』はあんまりだったので期待していなかったが、本作はなかなかよかった。

ディアスは物語よりも引きのある長回しでみせる映画作家だと思っているので、変に話をつくりすぎた前作より、投げっぱなしで全然進まない本作の方がいい。映像力が戻ってきたと感じた。

物語としては警察の腐敗、反抗できない不自由さというのはある。しかし、本作はそれ以上に過去を忘れられない人々への鎮魂歌であると思った。主人公もそうだし、火山灰に埋まった家を掘り続ける人、父の死後にそこに住み着く人など。

映像でそれを示した流石の力量であった。ラヴ・ディアスの映画はこうでなくっちゃ。
ラヴ・ディアスの映画は数作観てきたが、この監督の作品に共通しているのは後景の狭い固定ショットで映画全体を繋いでいくスタイルだ。これはボックスタイプの演劇劇場の構造に非常に近い。
ただ、本作ではこのスタイルを二つの方向性から切り崩している。
一点目は視点ショットやパンなどの固定ショットではないショットの挿入だ。こちらが正当な構造の破壊の仕方だとすると、もう一つはまた異なる。
二点目のショットは固定ショットであるが後景が広く、より広いパースペクティブが提示される。そしてこれに関してはある場面から切り替わりが生じる。噴火後に島を散策するシーンで映るショットは、驚くほどに後景は広々として広がっている。後景の狭さは文明
を前提として成立したものであると捉えると解釈が素直に通る。
また、ボックスタイプの構造に支配されているがゆえに人物は前景を横切る。これはボックスタイプの演劇がそのような作法で成立している芸術であるからで、前前景そのものに到達することはない。ただ、文明が崩壊した後に登場するアキレスは前景を突破しようとする。
さらにショットの質についても映画が進むにつれて変化している。
この2点の切り崩し、自身の作品構造の限界を露呈してまで何かを見せつけたかったのだろうか?思うに、作中幾度も登場するドゥテルテ政権のキーワードが関連しているように思える。ドゥテルテ政権とは憲法や政権の構造そのものが保たれているのにも関わらず、超法規的な秩序が混在している構造だった。それを提示したのだろうか?
さらに、作中で瓶が割れるシーンが何回か出てくる。凝縮された存在の破壊に対して、ラストで抱き合う2人は凝縮する。一見悲劇・危機に見えたラストとは、この対照的な関係を通じてヘルダリンの詩が示す通り救いの育ちを示していたのではないか?
前作『波が去るとき』の前日譚。

なぜ警部補は静かな怒りの中、対決していくとになるのか(前作の内容)をゆっくりと周回しながら語っていく。

未解決事件である「フィリピンイーグルの失踪を追い求める」という物語が骨太なので長くても不思議と見れてしまう。



通底してるのはフィリピン政府への怒りではあるが、今作はそれ以上に抗うことのできない大いなる力(政治や天災)に対し、人々はどう振る舞っているのかという現実が多分に含まれていた。

この不可抗力に満ちた世界で頭だけじゃダメ(エリートである主人公)で生の政治、生の身体、生そのものと向き合うことの重要性を示唆して終幕する。
この辺りが凄く共感し感動した。

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