このレビューはネタバレを含みます
旅芸人の記録より記憶に残る歌を歌え
「ヤクセンボーレ!」の掛け声
テテの作品においては、曇天さえもがVになり得る。血の日曜日事件、大晦日のダンスホールで展開される歌合戦(※khoros)、結婚式
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アンゲロプロスの映画を観ると「何かを見る」という行為の根源的な快楽性についていつも考える。
それは人類が始まってから今日まで、絵画やアートを観るという行為が娯楽としてなぜ一度も衰える事なく好まれて…
美しい映像に惹かれて観るようになったアンゲロプロス作品ですが、これは現代のギリシャ悲劇を描いた大作であり、いちばん難解でした。ギリシャの近現代史をおさらいしてから、小国ギリシャの辿った悲劇を心構えを…
>>続きを読む旅芸人一座の旅路から垣間見る、行進や歩行による運動からギリシャ現代史/軍事政権を克明に映す。アンゲロプロス得意の長回しや360度パンショットが超絶。白のテーブルクロスを引き摺りながら浜辺を歩くシーン…
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