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『サムサラ』に投稿された感想・評価

gena
3.6
レビューが難しい。前半のアピチャッポンを思わせるラオスの死生観を表した映像は美しく、修行僧の少年と地元の少年が見た、ジャングルの奥地の滝で魂がふと抜けかかるような幻想的な光景が素晴らしく、息を飲んだ。柔らかい発声のラオスの言葉が耳に心地好い。チベット仏教を亡くなる前の祖母に読み聞かせ、死を準備する。透明感ある鮮やかな布が空気を包んでいる。

そう、まるで瞑想させるような前半。心静かに呼吸が整っていく。

と思った後の展開が…。

もしかして新興宗教の洗脳ビデオじゃないのか、と思ったほどの独特の死後体験映像。
未見ですが、ギャスパー・ノエはキリスト教で、こちらは超宗教で、トランス状態を起こし、死と生の間を表現しようとしているみたいでした。

輪廻の思想がベースで、ラオスからタンザニアの島にワープ。この島も美しいんだけど、私の魂はそこにはたどり着けず、インド洋辺りで溺れてしまいました。
美しい島のムスリムの家族の死生観が語られます。不穏をはらんだまま観ていたので、子やぎが心配になり、不安な気持ちが余韻として残りました。きっと修行した人ならうまくワープできて、心乱れないのでしょうね。

スコアは前半ラオス3.9、タンザニア3.7、途中のワープが-2.5 です。
奇をてらったことをしなければ、落ち着いて、宗教を超えた死生観に近づけた気がします。あれに動揺しました。

独特でした。
[ラオスの老女、ザンジバルの少女に転生する] 60点

2023年ベルリン映画祭エンカウンターズ部門選出作品。ロイス・パティーニョ(Lois Patiño)長編三作目。英題"サムサラ"とは輪廻転生を指している。本作品は二部構成になっており、前半はラオス、後半はザンジバルを舞台としている。ラオス篇では数十人のティーン僧侶が共同生活する風景が描かれ、その一人ベアンがある使命を帯びた少年アミドに出会うところから始まる。その使命とは高齢で目が悪くなってしまった老女にチベット仏教の経典を読み聞かせることである。その言葉を道標のように、映画は真っ暗なインターバルに入り、生きても死んでもいない、次の生まれ変わりを待つ"バルド"という状態を観客と共有する。目を覚ますと、そこはザンジバルだった。前半と後半で撮影監督が変わっており、見える風景もまた変わってくるという感覚が良い。ラオス篇のマウロ・エルセもザンジバル篇のジェシカ・サラ・リンランドも、オリエンタルな視線や観光的な視線を一切廃し、まるでそこで共に生活しているかのような親密さを以て映像を構築していく。人は動物に転生するのを嫌がるが、それは人間状態で動物たちに酷いことをするからだ、という老女の言葉の通り、本作品では様々な生き物が、様々な魂の通り道のように配されていて、どこかミケランジェロ・フランマルティーノ『四つのいのち』を思い出させる。
第一部のラオス編と第二部のタンザニア編の間に位置する瞑想の光については正直想定内というか、第一部の流れから予想できてしまったのでこれに何か面白さは感じなかったのだが、第二部で舞台が丸々代わり(カメラマンまで代わる)、仏教徒の死生観をムスリムの死生観と並列に語り出すのだが、ドキュメンタリー的な撮影が前景化する手法も相まった弁証法的な技は見事な意表のつき方で驚愕!
スペインのガルシア出身の作家がオリエンタリズムに陥ることを周到に避けながら異国の、異宗教の世界を描くのは当然大きな課題であるが、いわゆる異国の地の死生観をそのまま再現するように映画を展開するのではなく、第一部の老女が転生したヒトデ?/ヤギ?を第二部で再び死へと反復させるのではなく、暗闇の中に彷徨わせる結末に仕上げたことはこの作家の倫理観が反映されているだろうし、この落とし所は答えを宙吊りにしたものにも見えるが、単に答えを保留にしたものではないだろう。
寧ろラオスのミャンマー仏教と、タンザニアのイスラム教の微妙に重なり、微妙に異なる死生観を一つの回答で括るのではなく、むしろ宙吊りにすることで両者の境を淡いにして溶け込める余白となっている。
なによりヤギがムスリムの子供たちの手を離れて海辺から森の中へ、そして洞窟へ、ひたすら彷徨いながらも足を動かし続ける過程を捉えるカメラが示すのは、ヤギの彷徨う時間と空間の中こそ人間が根源的に記憶している原始の光景というか、深い闇へと取り込まれることをひたすら足を動かすことで延命している生と死の裏返しの状態であると見ることもできるかもしれない。現実を歪めたパースペクティブに陥ってしまう危険を承知で、今はあの光景の中に自分の身を置いたつもりでひたすらに反芻している。

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