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Small Things Like These(原題)
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『Small Things Like These(原題)』に投稿された感想・評価

Omizu
3.5
【第74回ベルリン映画祭 助演俳優賞】
『ヴィル』ティム・ミーランツ監督がクレア・キーガンの同名小説を映画化した作品。ベルリン映画祭コンペに出品され、オープニング作品として上映、助演俳優賞(エミリー・ワトソン)を受賞した。

悪くない。キリアン・マーフィーって声がいいね。まぁありがちな話ではあるけどマーフィー演じる父の心の傷をじっくり描いた演出が心に響いた。

偶然知った修道院の秘密が父の心の傷を再び思い出させる。彼はどういう行動をとるべきか迷う…という話。これ自体は新しくもなんでもないが、丁寧に心の軌跡を映し出した語り口は悪くない。

マーフィーの真摯な演技もよく、修道院長として登場するエミリー・ワトソンもよかった。出演時間はあまりないが強く印象に残る演技をするワトソンは流石だ。

とにかく丁寧という印象。演出も編集も撮影も演技も。何かが特出して秀でている訳ではないが、それなりに緊張感もあるし最後まで観られる。ミーランツ監督のじっくり描くスタイルは悪くない。良作。
sonozy
3.5
『オッペンハイマー』のキリアン・マーフィ主演。
雲天・雨・雪降る陰鬱なアイルランドの冬が舞台。

石炭商を営むビル・ファーロング(キリアン・マーフィ)は、妻アイリーンと5人の娘と幸せに暮らしていた。
物静かで心優しいビルは、タイトルである“Small Things Like These”につながる、日々ほんのささやかなこと(人助け)を積み重ねてきたような男。

ある日ビルは、石炭の納入先である修道院で、嫌がる若い女性をその母親が無理矢理預けに来たのを目撃したのを機に、修道院で何が行われているのか気になると同時に、自身の幼少期の経験がフラッシュバックし、感情が不安定になっていく。

別の日、ビルは請求書を届けるため、ドアの開いていた修道院に入る。
彼の姿を見つけた一人の若い女性が駆け寄り、ここから出して欲しいと懇願。彼女はビルの亡き母と同じサラという名前だった。。。

ビルの性格から、まぁこう動くよなぁ...からの絶妙なラスト(その先は描かれない)。

作品の最後に「1922年から1998年の間に“懺悔と更生”のためにマグダレン施設に送られた56,000人以上の若い女性と、彼女たちから引き離された子供たちに捧げます。」と出てきます。

“マグダレン洗濯所”としても知られるこの施設、以前聞いたことがある程度でした。本作ではその詳細な実態を明らかにするようなものではないですが、婚外交渉で身ごもった女性などを“堕落した女性”として収容し、無報酬で洗濯物の洗濯作業を強いられ、虐待も行われていたという。
酷い施設があったものですね。。

未見ですが2002年の『マグダレンの祈り(The Magdalene Sisters)』は、施設の助産師をしていた方の回想録が原作のようですね。機会があれば見てみよう。

トレーラー
https://youtu.be/PBJ3zgH4pGM
[アイルランド、ある男のささやかな決断] 70点

2024年ベルリン映画祭コンペ部門選出作品。ティム・ミーランツ長編三作目。クレア・キーガン『ほんのささやかなこと』映画化作品。マグダラのマリアにちなんで名付けられたマグダレン洗濯所は、18世紀から20世紀後半にかけて、売春婦や婚外妊娠した若い女性など"堕落した女性"を収容するために運営された施設である。救貧院の顔をした刑務所のような施設であり、死者は裏庭に埋め、生存者にも口止めしてたために、1993年に元洗濯所だった土地を買った開発業者が155人の遺体を掘り当てるまで世間の注目を浴びることがなかったというから驚きである。本作品の舞台は1985年、石炭商人として家々を渡り歩くビルは、本当に洗濯所の実態を知らなかったのだろう。ある日、彼は嫌がるも無理矢理施設へ入れられる少女を目撃して頭から離れなくなる。というのは、彼の母親も未婚で彼を産んだのだが、寛大で裕福な地主ウィルソン夫人が彼女に仕事を与えたことで、親子離れることなく成長することが出来たからだった。そして今では5人の娘の父親である。若い女性たちの苦境は見逃せない、しかし、彼にも守るべきものがある。カトリック教会は地元の社会に強い影響力があるのだ。映画は、ビルの過去回想などを交えながら、明らかに虐げられている見ず知らずの女性に手を差し伸べるべきか悩み続ける彼の心情に寄り添い続ける。題名"ほんのささやかなこと"というのは、ビルの小さな決断そのものを指しているのだろう。今後を気にする前に目の前で苦しむ人々を助けようという映画なので指摘するのは野暮と分かってはいるが、その余波についてはビルも観客も気になるわけで、是非とも少女とビルたち一家双方が納得する幸福を掴んで欲しいと願うばかり…

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