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イヴォ
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『イヴォ』に投稿された感想・評価

Omizu
3.7
【第74回ベルリン映画祭 エンカウンター部門出品】
ドイツのエヴァ・トロビッシュ監督作品。ベルリン映画祭エンカウンター部門に出品された。東京国際映画祭ウィメンズ・エンパワーメント部門でも上映予定。

ドキュメンタリータッチの語り口でイヴォの揺れ動く心理を巧みに描いている。一人の人間としてイヴォを描き出すことに成功している。

訪問看護師のイヴォはそれぞれの患者と関係を築いているが、ある患者の頼みによって彼女の心はかき乱される。

イヴォに密着するようにカメラが動いていく。それでいて単調にならずイヴォの心の中をしっかりと描いていく。淡々とした描写は好みが分かれるかもしれないが、良い映画であることは疑いようがないだろう。

看護師としてのイヴォ、そして一人の女性としてのイヴォを鋭く捉えている。ある頼みに対して彼女が下した決断とは。観て損はない秀作心理ドラマ。
3.2
【看取る時間を遊牧し続ける看護師のボーダーフリーライフスタイル】【東京国際映画祭】
■あらすじ
緩和ケアの看護師であり、母であるイヴォは、患者の家とひとりになれる唯一の場所と化した愛車シュコダの間を往復する生活を送っている。
患者のソルヴァイと親しくなるが、彼女の夫フランツとともにさまざまな感情が去来する渦に巻き込まれる。いよいよ死期が迫ったソルヴァイは、イヴォにある予期せぬ頼みごとをする。

■みどころ
緩和ケアの看護師イヴォのお話。
本作は緩和ケアの看護師として様々な場所を移動して緩和ケアする→愛車シュコダで移動する→次の場所で緩和ケアする…のルーティンをこなす傍ら、患者ながら友人であるソルヴァイと夫フランツとのケアと友人としての営みを映す。
そんな中でソルヴァイはALSによって治療は不可で鎮静によって延命措置をとる事になる。ソルヴァイに付き添っていたイヴォはソルヴァイの生活を期に様々な感情が生まれていくが、ソルヴァイからある依頼を受けていく…

仕事で移動しながら次の場所を転々とするのは『世界の終わりにはあまり期待しないで』的な文脈を漂わせるが、本作は緩和ケアでノマドしていくイヴォを通じて緩和ケアによって仕事も私生活もボーダーフリーになっていくライフスタイルを現出していくのが特徴的だと思う。『ノマドランド』的な映画というか…それに近いと思う。
『ノマドランド』と異なるのは緩和ケアを通じて様々な患者の生き様・死に様を観測し、そのプロセスの中で一定の領域からは相容れない境界が生まれて苛まれる事だろうか。
しかも、緩和ケアを多数担当するイヴォ故に可処分時間をまともに取れず、それによって仕事と私生活だけでなく仕事の関係性と友人の関係性をもボーダーフリーになる葛藤を現出していく。
途中に家に帰って調理する娘とトイレでキレ散らかすイヴォの対照的な映し方も相まって思い通りにならないって事を示唆される。

それ故に友人でもあるソルヴァイとの可処分時間の取れなさ、心の拠所、寄り添おうとするも空回りする事の辛さ・やるせなさを抱いたまま患者の『死』に漸近するのが本作の白眉だろうか。

コンセプトは分かるし境遇には一定の理解が出来る一方で、それでも本作のこのテーマを描くにはあまりにも薄いと言わざるを得ないとは感じる。
全体的にケン・ローチ気味タッチで、それに対するイヴォとソルヴァイ夫妻の関係性が間合・照度に頼りきりなのは弱いと思うんだが…
セックスも自然も動物も捜査も手続きも患者の死までのモラトリアムにしか感じ取れなくて、この題材に対するコンプライアンス・倫理のガバガバさがノイズに感じた。手段や境遇は分からなくもないけど、それなら大切な人との時間をもう少し増やせよと。安易にセックスなんかするなよと。

余談だが、ソルヴァイはイヴォに頼みをする件だがどう見ても嘱託○人なんだが、それを前のシーンでの捜査で問題なく済ませるとあっさり乗り切らせるのは流石に無理あるんじゃね? その辺も含めて本作の締め方の強引さにどうしても乗り切れなくて惜しい作品に感じました。
2.5
【訪問看護師の葛藤】
第37回東京国際映画祭ウィメンズ・エンパワーメントにて選出されたドイツ映画『イヴォ』を観た。

本作は訪問介護士の日常を描いた作品である。案件先へ赴き、ケース・バイ・ケースの事象へ淡々と向き合っていく。時には研修を受けたり、本部で医薬品の準備をする。休日は、特に趣味といった趣味をするわけでもなくただ自由に過ごす。間延びしたような時間の中で、苦しむ人と向き合う彼女の生き様が描かれていく訳だが、中盤以降様子がおかしくなってくる。

とある患者からある依頼を受け、倫理的に苦悩すると同時に、彼女自身がヌルっと倫理的タブーを犯してしまうのだ。医療現場における孤独な倫理的問題を捉えた本作であるのだが、意外と映画祭映画で頻出の話題かつ、画に全然魅力がなく退屈な一本に終わってしまった。

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