タイトルが名前なだけあって開始数分で主人公ベアトリックスの性格が分かる『ジャンヌ・ディエルマン』系だけど、ヨリが多いことから身体的特徴も見えてくる。ガサツで缶詰とか素手で食べたままの手で別の物触ったりとかするのに、料理を作る時にオーブンは綺麗にしたりしてて彼女なりの許せる許せないポイントがありそう。バランスボールで暇を持て余す時のあるある全部やってくれてる。太ももとふくらはぎで挟むやつとか。初めて聴いたんだけどStand by Meの4 the Causeカバーがすごく良い。
爪を噛むクセ、深爪、3人でのディナー、謎の不機嫌、入念な歯磨き・剃毛(でも寝ない)、セルフ散髪、同居人との独特なコミュニケーション…等々の細部の描写から、ベアトリックスの全体像が徐々に見えてくる。概形が見えてきたぐらいで、同居人と何かが始まりそうな予感を残して終わるのが良かった。この人はどうするんだろうなあ、また突飛なことしちゃうのかなあとイケイケなStand by meが流れるエンドロールを観ながら考えた。不思議とずっと見てられる映像。度を超えたように思える無防備さ・無鉄砲さにはクィアネスをかんじるのだなという気づきもあった。