不毛の地

同名小説を原作としたイギリス製フォークホラー。
1970年代のイギリス。リチャード/ジュリエット夫妻とその息子オーウェンはヨークシャーにある人里離れた邸宅へ移り住む。オーウェンは不気味な言動をするようになると思うと、ある時ばったりと死んでしまう。

リチャードはこの土地に眠る悪霊伝説と息子の死に関連性を見出し、オークの木の根元を掘り起こし、ウサギの骸骨を見つける。
一方ジュリエットは地元の宗教団体に近づき、降霊術によって息子に再び会おうとする。家の中で儀式を行う彼らだが、その後不思議なことにリチャードが持ち帰ったウサギの骸骨が再び生命を宿し出す。ウサギにオーウェンの魂が乗り移ったのか、はたまた…な話。

濃ゆいイギリスだった。
70年代イギリスの田舎。赤い影やウィッカーマンじみたザラついたカメラと繊細な映像美。岩や土の湿っぽさ、広がる草木の荘厳さ、石造りの家とファッションの可愛さ、これだけで映画として100点。

リチャード役のマット・スミスとジュリエット役のモーフィッド・クラーク2人の「イギリスの端っこ」顔もたまらなく良い。キャスティング満点。

肝心の内容は子供を失った悲しみとそれによって現実と非現実の境を失うってよくある感じの内容だけれど、映像と雰囲気が最高なのでこのくらいシンプルで問題ない。
ウサギが骸骨から肉体を取り戻していく様はなかなかグロテスクで良き。

終わり方はズルい。こんなんどうやっても好きになっちゃうじゃん。

• #輸入マグロ

ウサちゃんはCGだけど質感良い感じ

もこもこした犬は無事です。

2024年7月28日🇺🇸アマプラVODレンタル(6㌦99)

Starve Acre　2023年作品
6/10
ダン・ココタイロ監督脚本
アンドリュー・マイケル・ハーリー原作
マット・スミス モーフィド・クラーク
エリン・リチャーズ ショーン・ギルダー
ロバート・エムズ ロジャー・バークリー
マチルダ・ファース
1970年代イギリスを舞台にした民間伝承ホラー。
リチャード(スミス)は考古学者で、家族を大都市からヨークシャーの湿原(Starve Acre)にある
亡き父の家の引っ越す。
そこで父がしていた民間信仰かつ古代の絞首台であるオークの木の発掘をする。
子供は「ジャック・グレイ」なる伝承の人物の声を聴き、暴力的になった後、亡くなってしまい、
失意の中、父親はより発掘に精を出し、母親は地元の神秘主義者き接触する。
異常なことが起きるがよくわからないという、モヤモヤ感がこうした映画の魅力ではある。
むかしの映画は総ての謎が解き明かされないものだった。
ただ｢ウィッカーマン｣ほど面白くはない。
マット・スミスを観たい人にはおすすめ。