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ジュリーは沈黙したままで
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ジュリーは沈黙したままでの作品紹介

ジュリーは沈黙したままでのあらすじ

ベルギーのテニスクラブに所属する 15 歳のジュリー(テッサ・ヴァン・デン・ブルック)は、その実⼒によって奨学⾦を獲得し、いくつもの試合に勝利してきた、将来を有望視されているプレーヤーだ。 しかし、ある⽇、信頼していた担当コーチのジェレミー(ローラン・カロン)が指導停⽌となりクラブから姿を消すと、彼の教え⼦であるアリーヌが不可解な状況下で⾃ら命を絶った事件を巡って不穏な噂が⽴ちはじめる。 ベルギー・テニス協会の選抜⼊りテストを間近に控えるなか、クラブに所属する全選⼿を対象にジェレミーについてのヒアリングが⾏われ、彼と最も近しい関係だったジュリーにとっては⼤きな負担がのしかかる。 テニスに⽀障を来さないよう⽇々のルーティンを崩さず、熱⼼にトレーニングに打ち込み続けるジュリーだったが、なぜかジェレミーに関する調査には沈黙を続け……。

ジュリーは沈黙したままでの監督

レオナルド・ヴァン・デイル

原題
Julie zwijgt/Julie Keeps Quiet
製作年
2024年
製作国
ベルギースウェーデン
上映時間
100分
ジャンル
ドラマ
配給会社
オデッサ・エンタテインメント

『ジュリーは沈黙したままで』に投稿された感想・評価

KUBO
3.8
スポーツ選手とコーチとの間の関係は、メンタルも含めて非常に深いものがある。

主人公ジュリーのテニスのコーチだったジェレミーが、ある日突然クラブから指導停止を言い渡され、練習に来なくなる。ジェレミーが教えていた別の選手アリーヌが自殺したことが原因らしいのだが、何があったのかはわからない。

選手たちの間に動揺が走り、クラブも調査に乗り出すのだが、一番親しかったはずのジュリーは何も話そうとはしない。

本作で興味深いのが、当事者のコーチであるジェレミーが(ほとんど)出てこない。何があったのかは、ジュリーの様子や周囲の反応から押して測るしかない。

そして本作の素晴らしいところは、そんな動揺を隠せない精神状態の中で、それでも日々テニスの練習に励むジュリーの日常を通して、彼女の繊細な心理を描いていること。

絶大な信頼を置いていたコーチへの思う気持ちと疑心暗鬼。思春期の子供にとってのお父さんやお母さんとの近くて遠い距離。その中でなぜジュリーは沈黙を守るのか?

ジュリー役の俳優さんテッサ・ファン・デン・ブルックは実際のテニスプレーヤーでもあるそうで、テニスシーンにリアリティを感じさせる。

「カンヌ国際映画祭 批評家週間 SACD賞 • GAN FOUNDATION賞 受賞」
「米アカデミー賞 国際長編映画賞 ベルギー代表作」

『ジュリーは沈黙したままで』は10月3日、一般公開の予定です。
sonozy
4.0
ベルギーの映画作家ダルデンヌ兄弟が共同プロデューサー、テニス選手の大坂なおみがエグゼクティブプロデューサーに名を連ねた、ベルギーの新鋭レオナルド・ヴァン・デイルの長編初監督作。

主人公はベルギーのテニスクラブに所属する将来有望な15歳のジュリー。

ある日、信頼されているコーチのジェレミーが突然来なくなり、生徒たちに動揺が広がる。
ある事件に関する疑いから、クラブ側は彼を停職処分としたのだ。

ジェレミーと一番近しい関係にあったジュリーは、この件で不安定な精神状態の中、新しいコーチの下で再開されたトレーニングに黙々と打ち込みながら、クラブ側の内部調査には、頑なに沈黙を続ける。。。

ジュリーを演じたテッサ・ヴァン・デン・ブルックは、ジュニア時代に上位を維持するほどのテニスプレイヤーだったとのことで、当然ながらテニスのプレイもパワフル。多感な15歳(実際は撮影時18歳)が直面したこの問題への感情の動きをとても丁寧にリアリティをもって演じています。

また、クラブ側の代表ソフィーの、この件に対する慎重かつ責任感ある態度と、ジュリーを含む子供たちや親への配慮も、正しい大人のお手本のよう。

実際に何があったのかは最後まで明らかにされず、ジュリーの揺れ動く心情、沈黙を続ける理由などについて、見終わったあとも深く考えさせられる、静かなる名作。

音楽も素晴らしく、30歳の時に最年少でピューリッツァー音楽賞を受賞したというアメリカの作曲家/歌手 キャロライン・ショーによる静謐なコーラスが、ジュリーの沈黙の重みを引き立てています。

Taproot(Caroline Shaw)
https://youtu.be/uGjLLKyRS0M
[ベルギー、ジュリーはなぜ沈黙を続けるか?] 80点

傑作。2025年アカデミー国際長編映画賞ベルギー代表。製作総指揮にダルデンヌ兄弟と大坂なおみの名前があった。映像的にはダルデンヌ兄弟っぽくはなく、敢えてベルギーで比べるならシャンタル・アケルマン寄りな気もする。物語はベルギー・テニス連盟の選抜テストを目前に控えたテニスクラブで、有望株である主人公ジュリーのコーチを長年務めていたジェレミーが停職処分になったところから始まる。最近自殺してしまったアリーヌという若手選手のコーチでもあったからだ。テニスクラブ側も内部調査中なので詳しいことを発表せず、周囲の関心は長年の生徒だったジュリーに集まる。彼女の過去は今後は大丈夫なのだろうか?周りは可能な限り様々なタイミングで様々な人が手を差し伸べるが、ジュリーは頑なに沈黙を守る。映画はそんな彼女の日常と小さな変化を静かに拾い続ける。特にコーチの交代は選抜テストへの影響が大きく、新コーチであるバッキーとジェレミーの違いは様々に描かれている。それに対して気に入らない部分は指摘しつつもバッキーの指導法を次第に受け入れていく様が、最も分かりやすい変化として描かれている。特にクラブ側の配慮や対応は他の映画では見たことないくらい丁寧なもので、"(ジェレミーの管理責任は勿論のこと)アリーヌが沈黙を選んだ責任も我々連盟側にある"みたいなことを演説で言っていて、なんら関係のないこちらまで嬉しかった。主演のTessa Van den Broeckは本業もテニス選手であり、共演する同級生たちも彼女の友人たちである。そのため、多く登場する練習風景や筋トレ風景はリアルなもののようだ。当然だがフォームがめちゃくちゃ綺麗で、だからこそジュリーの切迫感が余計に共有されている。ちなみに、シャルレーヌ・ファヴィエ『スラローム 少女の凍てつく心』も男性コーチと女性選手の支配/被支配的な関係性を描いていたが、同作ではその関係性をホラー演出として用いて観客を翻弄し、結末まで投げてしまうので好きになれなかった。それに比べると本作品は、ジュリーをどのようにケアするかを第一に考え、ジュリーは差し伸べられ続ける手を握る勇気、一歩踏み出す勇気を得ていくという物語だったので、当然の帰結が待っていて、その丁寧さが非常に心地よかった。