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そして、アイヌ
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『そして、アイヌ』に投稿された感想・評価

4.0
アイヌの人たちの現状を描いたドキュメンタリー作品。

■スタッフ・キャスト
監督は大宮浩一。
宇佐照代(アイヌ料理店)、宇井眞紀子(写真家)らが出演。

■感想
”あなたのルーツを 知っていますか?”
人々の歴史を知り、これからの私たちのあり方を探ることを目的としたドキュメンタリー作品。
オープニングは宇佐照代さんの奏でるアイヌ民族楽器の竹製口琴”ムックリ”の演奏で始まり、独特な音色に引き込まれる。
アイヌ出身の照代さんは、釧路で生まれ、10代の時に両親が離婚して、母親と一緒に東京に出てきた。東京の大久保でアイヌ料理店”ハルコロ”を営む一方でアイヌ文化アドバイザーもしている。しかしアイヌ語はほとんど話せないと言う。
”アイヌ”は”人間”を意味しているそうである。
アイヌ料理はもとより、火のカムイ(神)に捧げる儀式”ムックリ”などが紹介されて興味深い。
アイヌ民族は少なくとも北海道に2万5千人おり、本州には5千人いると言う。それに加えて、アイヌ民族であることを明かさない人たちもいるようだ。アイヌ民族というだけでアパートの賃貸契約すら断られることもあるそうだ。
わが国では、アイヌ民族に限らず、琉球民族や朝鮮民族も不当な扱いをうけていることが作中で描かれていた。
京都大学では文化人類学の研究のため、アイヌ民族の遺骨を遺族の了解を得ずに研究に使用していると言う。遺族が先祖の遺骨の返還を求めても拒否して返還に応じないそうである。京都大学の道徳心の欠けた非人道的な行為には驚かされる。
最後はアイヌの伝統弦楽器”トンコリ”の演奏で終わり、独特の音色が余韻として残る。

■鑑賞履歴
2026.6 日テレで鑑賞
日本の原住民族であるアイヌを深く掘り下げたドキュメンタリー。

最近はアニメ「ゴールデンカムイ」の影響もあってかアイヌへの親近感、リスペクト、理解は進んできた感じがしますね。私もそのひとり。

本作は大久保でアイヌ料理店を営む照代さんが主人公。そもそもアイヌ🟰北海道ではないんですよね。

様々な偏見にも負けず自分たちの文化を継承している姿勢はほんと素晴らしいですね!

ずっと行きたくて実現していないアイヌ料理を食べたくなった!
チタタプチタタプの練習しないとな〜

「隠して生きることもできたかもしれない
でも私はアイヌとしてここに生きてこの味を伝えている
それが私の生きる道だから」
冒頭、アイヌ文様が美しいアイヌ民族衣装を纏った女性が民族楽器ムックリを演奏するシーンにいきなり引き込まれる。自身30年程前に北海道旅行に行った際、ムックリを口に弾いたもののただ糸の音しか鳴らなかったのを思い出した。
余談はさておき今作、大久保にあるアイヌ料理店ハルコロ(ロは小文字)を営む宇佐照代さんが自身のルーツであるアイヌの文化を講演会やイベントを通じ伝えるといった作品。私自身、アイヌに興味はあるものの良く知らないというのが本音。「私はアイヌです。」と手を挙げる人は北海道で25千人、本土で5千人だそうだ。ただあくまでも手を挙げることが出来る方がこの人数なので実際は全然この数ではないだろうと。どういうことかというとカミングアウトしたくない、「日本人」として何事もなく暮らしたい人が少なくないということ。まだまだ差別に苦しんでいる事実があると仰っている。それはアイヌに留まらず琉球民族や朝鮮民族も同じと、出演者の方は語る。僅か3、40年前まで朝鮮出身というだけでアパートすら借りれない。当の宇佐照代さんも電気ガス水道を止められこともあったとのこと。「アイヌ」は「人」という意味で特定でも何でもない。極々普通の人と何ら変わりはない。ただそういう文化があるということ。先祖代々から伝わる伝統。照代さんから娘さんに託される未来への紡ぎ。これは決して絶やしてはならない大切な文化なんだな、そしてもっともっと知るべきだなと感じました。タイトルの「そして、」は繋ぐという意味もあるんだなと思いました。

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