ファニーの作品情報・感想・評価

「ファニー」に投稿された感想・評価

好きな女優さんのレスリー・キャロン主演作。しかも共演はモーリス・シュヴァリエとシャルル・ボワイエという、往年のフランス出身俳優さんが揃い踏み。元々はミュージカルだったそうですが、歌やダンスなしの人情喜劇に仕上がっています。

フランスの港町マルセイユのとある酒場。店主のセザールや、金持ちのパニースたちはいつも店に入り浸っているが、セザールの息子マリウスだけは海への夢を捨てられない。彼の恋人のファニーはいつかマリウスと結ばれること、そして彼の夢を支えることの狭間で日々葛藤していたが...。

とにかくファニーが可愛い!当時30歳とは思えぬレスリー・キャロンの童顔も相まって、18歳の町娘にしか見えません。
ハッピーな場面のみならず、比較的シビアな展開にもつながっていくのですが、この辺りの人と人の感情のぶつかり合いも、とにかく巧い名優さん揃いなのでとにかく圧巻。頑固親父役のシャルル・ボワイエ(若い頃の紳士のイメージと180度違う!)も良いけれど、とにかくモーリス・シュヴァリエ扮するパニースの包容力。自分の立場やファニーの思いを理解して、それでもなお彼女のことをひたむきに想い続けるおじさまの姿にもう心打たれました...!ミュージカルスターだけれども今回は全てを封印して、演技力だけで勝負しているシュヴァリエの存在感。とにかく素晴らしかったです。
個人的には煮え切らないマリウスよりパニースの方が好きだったり...(笑)。

さまざまな人々の思惑がある中で、ファニーに人生最大の災難が降りかかります。そして全てのモヤモヤが解消される、奇跡のような大団円に思わず涙。当時としては画期的なオールロケ撮影も、マルセイユの美しい街並みを鮮やかに映し出していてまた感動的でした。

どこか昭和の邦画を感じさせる、郷愁漂う素敵なラブストーリーでした。おすすめ!
タツ

タツの感想・評価

4.0
温かいなぁ

序盤は昔ながらのラブコメかなぁと思って見てましたがラストになるに連れて家族愛、友情が増してきて深いドラマとなります!

またセリフがいいんだなぁ

相変わらず敵がいない映画は大好物ですわ
Kyosuke

Kyosukeの感想・評価

4.3
古き良きマルセイユの街並みと人々の生活の雰囲気に憧れる。小道具ひとつひとつも素敵で、ディズニーシー。アメリカ映画らしいメロドラマでありながら、フランス映画っぽい表情豊かな画が続くので見飽きない。
KMD

KMDの感想・評価

4.1
絶妙な脚本と演者が全員超絶上手い、古き良き理想的なクラシック。アイドル映画でありラブストーリーであり家族の物語であり、しっかり最後までコメディ。いい意味でハリウッドが作ったフランス映画。
細かいへんてこりんなおじちゃんたちのおふざけやなんかも丁寧に面白い◎
それぞれのキャラクターの個性がいきいきと、風に揺れる波のようにキラキラしていた。

いろんなカタチの愛。深くてはかりしれない。
そしてそれは、移りゆき、なにを守りぬくべきか。その狭間で愛は、人びとの頬をあたたかく染めてゆく。

カラフルな花でいっぱいの花束のような、素敵だった。
喧嘩っ早いが情には脆いシャルル・ボワイエ。
狡猾だけど根は優しくて憎めないモーリス・シュヴァリエ。
二人のヴェテランの演技が味わい深い!

「巴里のアメリカ人」から10年、 すっかり大人になったレスリー・キャロンもがんばってます。
やっぱりこの人は綺麗だな♪

お話のほうはなんちゅうこともないメロドラマなんだけど、 俳優たちの魅力と60年代の港町マルセイユを映し出す画面から漂う異国情緒に惹きつけられる作品ですね。

「昨日の日曜洋画劇場、 あんまりオモロなかったけどなんか最後まで観てしもたわ。 」
学生時代なら、 翌日の教室できっとそんなふうに言ってたと思います。

さて、YouTubeでその日曜洋画劇場のエンディングテーマでも聴くか♪

(*≧∀≦)) アレ キイタラ セツナクナルヤン … 2018ー31
Haruka

Harukaの感想・評価

3.2
昔のマルセイユの街、ウブな若者たちにシブい老人たち、狭い世界。なんかもうここだけでしみじみくる。
若いファニーとマリウスの「THE若さ」に対して、パニースの達観した姿勢が対比して、人生の深みを感じさせる。
イタい中年・老人ではななく、私もパニースのように歳を重ねたい。
Filmomo

Filmomoの感想・評価

4.9

このレビューはネタバレを含みます

①フランス人俳優の2人、モーリス・シュヴァリエとシャルル・ボワイエが素晴らしい。特にボワイエは演技を楽しんでいることが伝わってくる。この2人と対照的なのが若いレスリー・キャロンとホルスト・ブッフホルツ。若い2人は苦悩し、初老の2人は生き生きとしている。長い人生を生きてきた者たちの表情は味わい深く、若者は太刀打ちできない。だが、若者に価値はないとする映画ではない。その若者に幸福をもたらす手を差し伸べるのがこの映画の初老の男たちである。②原作ではシュヴァリエは亡くなるが、この映画では死ぬところを見せない。それがいい。だから「こうして人生は終わる」ではなく「こうして人生は続く」という暖かな感動がある。③ミュージカルとしてではなくドラマとして製作し、歌い、踊ることのできる俳優たちに歌わせなかったという演出が成功している。そしてアメリカ人以外の俳優を使ったことも、舞台となるマルセイユの港町と相まって、アメリカ映画にしては独特の雰囲気を醸成していることも魅力の一つになっている。