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死のキッチンの作品紹介

死のキッチンのあらすじ

バンコクの高級レストランで働く女性シェフが、かつて自分を傷つけた男と偶然再会し、料理の腕を駆使して復讐する過程を描いたユニークなサイコスリラー。

死のキッチンの監督

ペンエーク・ラタナルアン

原題
Morte Cucina
製作年
2025年
製作国・地域
タイ
上映時間
96分
ジャンル
スリラー

『死のキッチン』に投稿された感想・評価

Omizu
3.8
【第38回東京国際映画祭 コンペティション部門出品】
『インビジブル・ウェーブ』ペンエーグ・ラッタナルアーン監督の新作。サンセバスチャン映画祭キュリナリー部門に出品、東京国際映画祭コンペにも出品された。

好きなタイプの作品だけど少し惜しい。「省略の美学」とは言うものの、やや省略が過ぎて分かりにくくなっている。

イスラームのコミュニティからある事件をもとに追放された女性がその加害者である男に復讐するが…という物語。

料理を使った復讐劇という謳い文句だが、単純な復讐とはいいがたい複雑な感情が交錯していく。静かな語り口でその過程を映していくのがなかなかユニーク。

また、主人公サオの作る料理がどれも美味しそうすぎる。晩御飯の時間帯に観たのでもう堪らなかった。

男女の愛憎劇で、個人的には木下恵介『永遠の人』を思い出した。心の底から憎んでいるはずなのに、もしかしたらこの人を愛しているのかも、という倒錯した感情が共通している。

愛と憎しみは紙一重、そう言ってしまえば陳腐だけど、ユニークな方法論で映した愛憎劇でなかなか好きだった。欠点はあるけど唯一無二な作品で面白い!
3.9
地方の伝統的なムスリム社会から追放され、ひとりで都会に出てきたサオは、バンコクの高級レストランのシェフとして充実した日々を送っている。そのサオの前に、過去に彼女を精神的にも肉体的にも傷つけた男性が現れる。サオは自分のことを認識していない男性に接近し、料理の技術を用いて復讐することを企てる。
(東京国際映画祭より)

良い作品だった。男を胃袋から攻撃していく奇想天外なプロット。美味しそうな料理が沢山出てきて、食欲がそそり、飯テロだと思う所だが、料理で復讐となると食事シーンが凄く怖い。それでも異色な復讐作品として楽しめたので良かった。

コーンというキャラの顔つきがかなりサイコパス感があったのが良い。
レビュー記事全文はこちら↓
https://cula.jp/2025/11/02/morte-cucina-shi-no-kitchen-review/

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本作は文字通り“毒をもって毒を制す”復讐劇である。過去に望まぬ性行為によって尊厳を蹂躙された女性が、長い年月を経て料理の腕を磨き上げ、加害男性の前に再び姿を現す。そして彼女が振る舞う絶品料理は、男をじわじわと破滅へと導いていく。力で抵抗することも叶わず陵辱された女性の、深い傷と静かな怒り。本作はそれを激情や叫びではなく、抑制された冷徹な復讐として結実させた衝撃作だ。物語は淡々と、だが確実に破滅へと向かい、観る者を戦慄のラストへと導いていく。

全体的に映像は非常に洗練されており、どの場面を切り取ってもフレームとして成立する美しさを持っているが、なかでも特筆すべきは、料理をコンセプトにした作品ならではの"死の料理"のデザインだ。味が濃厚で、何かが混入していても気づかれない複雑さ。色合いや照明によって絶妙に毒々しさを帯びながらも、通常の料理の範疇を決して逸脱せず、むしろ食欲をそそる外見を保っている。観客である我々は“死の料理”だと知っているにもかかわらず、思わず食べてみたくなるような魅惑を放つのだ。何も知らない加害男性は、その罠に易々と絡め取られ、執念深い復讐の餌食となっていく。

パニックも大喧嘩も起こらない。復讐はただ、じわじわと浸透するように進行する。トラウマが人生にへばりつき、傷をなぞり続けるような陰湿さ――その質感を本作は見事に体現し、観る者をディープな映画体験の中へと引きずり込んだ。


⚠️⚠️⚠️以下はネタバレを含むが、終盤の衝撃的なシーンについて触れておきたい。⚠️⚠️⚠️


遺体に対する行為は確かに観る者を震撼させるが、本作の“復讐”を完成させる上で不可欠な要素である。なぜなら、望まぬ性行為によって尊厳を踏み躙られたサオが真の意味でのリベンジを果たすには、相手の尊厳を同様に蹂躙し、冒涜する必要があったからだ。

生者として性行為をリードしたところで、かつて自分の身体を一方的に求めてきた男への屈辱的な報復としては不十分だろう。死してなお辱めを受け、一切の抵抗を許されない状態に置かれること。その究極の無力化こそが、サオの復讐を完遂させる。倫理的な境界を踏み越えたこのシーンによって、復讐劇としての本作は真の完成を見るのである。

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観た回数:1回