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私たちの土地の作品紹介

私たちの土地のあらすじ

アルゼンチン北部の先住民指導者ハビエル・チョコバル氏が、先祖伝来の土地を守ろうとして殺害された2009年の事件とその裁判を追う。この事件を500年にわたる植民地支配による暴力と土地収奪の歴史の延長として位置づけ、現代アルゼンチンの構造的な不公正を明らかにしていく。

私たちの土地の監督

ルクレシア・マルテル

原題
Landmarks/NUESTRA TIERRA
製作年
2025年
製作国・地域
アルゼンチンアメリカメキシコフランスオランダデンマーク
上映時間
122分
ジャンル
ドキュメンタリー

『私たちの土地』に投稿された感想・評価

 たいして観てもないのにあくまで印象だが、21世紀映画の最大の風雲児(女性だが)マルテルは、『ヘッドレス・ウーマン』と『サマ』で頂点を極め、今やそれ程新作に期待する人もいなくなった、半ば過去の人のような気がする。まして、今度はドキュメンタリーだ。先住民の問題を扱い、法廷ドラマ?、と中身もありがち。偶々、土曜日が休みだったので朝早い回を取ってたに過ぎない。
 案の定ありがち手法の、ドローンによる山岳含む全景捉えからパンして離れ地点もイッキ結び、山道を往くバイクや馬車にもスッキリ尾いてく、今どき過ぎるスマートさ、Googleのマップ的感触。昔の劣化した写真に、何十年も前ながらコメント止まぬ老婆ら。裁判資料の近付き絡み縺れ撃った者も分からない、作ったように接写過ぎかつ回転する漫画的映像(終盤クラウマックスで異常な盛上りに併せ作者パートで真似られ・逆さ歪み浮かび全景図までもってこられる)。被告人・証人・検察・弁護士・裁判官・その他家族他らまでフィクション映画的個性と存在感(「法廷に外部カメラの事前知らせ無き入込みとは」と弁護側言うと「公明公正。こちらで選び断る傍聴人などいない」と裁判官)。
 以上如何にもその手の安っぽく気楽な手法詰め込み。しかし、観て聴いてる当事者としては、アク強い手法らが相殺し合い、個々のカットがスッキリストレートに観れてくる。殺人事件の真犯人から、先住民全体、アルゼンチンに限らず世界、或いは思い当たる個々風土と政治の問題として、拡がりかつ身近で切り離せなくなってくる。何て事ない写真への画面内人物の止みそうで止まない語りのニュアンスが、我が身のアイデンティティとして立ちのぼり掴んでくる。
 今の世代は、先住民・インディオという呼称には触れない環境を生きてて、それを意識させられると、現実と向き合う厳しさ、我が身の恥ずかしさをおぼえるに繋がる。そもそもこの州の村の名前は残ってても、それに幾音か続いて、「共同体」の呼び名に発展すると、気楽な米人作家が、「1808年に消滅した」と歴史を綴った事が、盾になりインディオ権利剥奪の根拠として通用してる。先住民=インディオという言葉自体、何回か入れ替わってて、最初のは誇らしい名称だった。350年前に時の領主に、移植と所有を、与えられ認められた土地。その後、西洋宗主国、その支配体系を継いでかつ戦い・独立を勝ち取った勢力は、西洋的な登記や書類で、繋がる者らにこの地の地主たるを認めてきた。旧領主側が宗主国側に対抗しようにも何の書類もなく、先住民の収め札保管だけが、退ける力を持った。がそれ以外は、先住民は対抗すべき書類を持たず、占有者としての権利も行使する術を知らず、安く労働者として雇用されたり、土地や家畜を、安く一方的に買い叩かれてゆく。村人は、ブエノスアイレスを始め大都市に出てく者が増えるも、そこでも外国からの出稼ぎや同じ州出身者らと生活基盤を貧しいながら固めてゆく。
 残っている昔からの誇りや意識を秘め譲らない、共同体の側は強い意図は意識せずも、一線を護る。新地主らと互いに交渉接点整えられない侭に、争点となってる土地もまた、同じような隣接共同体から、生活向上を求め、既にある家・土地を捨て、家族・家畜ら丸ごと短くない旅をして、移住、その見つけた土地に一から築いたものも、少なくなく、安住してきたばかりでなく、精一杯の闘いの結果としての現所有地でもある。新地主と先住民共同体の対話する接点は無く、一方の近代国家の求める物は持たざる見かけの、弱さに一方的につけこみ、様々外形を揃えてきた政府と結託新地主側。いいように振り回されるも、従う姿勢には、強い壁を持ち続ける。それに対する、強まる圧迫の力に、対話に応じると、相手は銃器を隠し持ち、元々の正統性無さを、カバーする勢いで乗り切らんと(地主2人は銃にも慣れた軍籍あがりで、元警官にも付き合わせてる)。いざ、銃撃の放ち、共同体実質人望中心者は命を落とす。その後10余年も歪んだ侭の対話に賭けてくが、埒の空かなさ、ジリ貧に裁判に訴え出た訳だ、先住民側は。マルテルは裁判を超えてあらゆる世界・キャラ・存立基盤に、蔓を伸ばし続けてく。通常裁判劇を越えて、個人的思い出世界が、こちらにも共有されてくる。もはや、異民族の感覚は消え、人類共通、土地と人が領主に対峙する程結びついてた、前近代の身に、こちらもなる。かつて近代より前の西洋でも、新しいのではなく、旧い程取り決めは効力を持ち、その存在が立証されると、権利者がひっくり返ることもあった。現在は、他所からの征服者、その流れの者が、権利者を上書きしてく。
 映画として、固有のスタイル・地力があるわけではなく、以前のマルテル作品の魔力はここでは失せてる。しかし、偶々素人が持ったカメラの証拠資料の、不安定かつどこへでも伸びゆく可能性、の面白さが、あらゆる自在タッチを説得力可能とし、あらゆる掘り下げかた、触り方、を張り巡らせ、描写を超えた、時代を超えた、何かがこちらにも生まれきてる。
 裁判は被告人らを有罪としたが、服役は判決より遥かに短くなり2、3年でしかなかった。映画としてはともかく、どうにも安っぽくも、本年度一、二を争う熱と高みを映画の世界で実現してる。やはり秘めたる力は圧倒的に凄い本物作家という証明か。感動完結などしない、長い歴史と繋がる土地が、近代に収まらないのを、そうされんとしてるのへの、熱と闘い止まぬ、流れの活きた侭、定着。いや、もっと巨大、何かへ。
山形に来てそう。マルテルっぽくはない。
『沼地という名の町』のルクレシア・マルテル監督のドキュメンタリー。アルゼンチン北部の先住民が先祖伝来の土地を守ろうとして殺害された2009年の事件の裁判を追った作品。そもそも先住民が昔から住んでいた土地は誰のものなのか?入植者達の制度で登記される前から住んでいた先住民達のものではなかったのかという疑問が浮かぶ。

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