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映画史特別編 選ばれた瞬間 HD 版
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『映画史特別編 選ばれた瞬間 HD 版』に投稿された感想・評価

〈特集上映〉『21世紀のジャン=リュック・ゴダール』にて。

【再掲】
フランスのヌーヴェルヴァーグを代表するゴダールが、全8章、4時間26分に及ぶ『映画史』を83分に再編集した特別編。Blu-ray・DVDの発売は日本のみであり、フランスよりもゴダールのフィルモグラフィーを商業的に網羅できる環境が整っていることは「気狂い」ではあるが非常に喜ばしい。ゴダールと言えば、『勝手にしやがれ』(60)や『軽蔑』(1963)など前期の作品が挙げられるように思うが、後期の作品もみなければいけないのはブックレット所収の堀潤之さんの解説通りである。

とにかく観なければならない。ゴダールの引用がある程度分かるなら。ディズニーの『白雪姫』を観たのなら。これから映画史を学ぼうとするなら。20代の内にみれてよかったと思う。それだけ83分であろうと引用は膨大だし、モンタージュは凄まじいし、ゴダールの思考に触れられたのはとても貴重である。

以下、選ばれた瞬間を観てからで。

そうは言っても、映画史について何も教えてくれない。というか正史を全く教えてくれない。何が何だかよく分からない(好き)。シネマトグラフを発明したリュミエールの歴史から知りたいというのなら、全く参考にならないのは間違いない。どこまでいっても、ゴダールがモンタージュで語ろうとした映画史だ。

ただフランス語で物語は「histoire」で、歴史と同語である。それなら、歴史とは主体が物語らないと始まらないし、ゴダールは「histoire」の語の通りに、ひとつの作品を想像/創造したと言えるだろう。

本作の冒頭で印象的な語は「投射」である。映画は映写機でスクリーンに投射されることで現前する。そのありようの重要さから、映画は映画館でみることの必要性が語られるのだろう。それは全く否定されることではないし、擁護したいことだ。

しかし本作はヴィデオ作品である。それならこの「投射」はもっと抽象的なことのはずである。

物語=歴史に〈私〉を投射させること。しかも全く了解不能なイメージに身を置くこと。このことこそゴダールが語ろうとした気がするし、それが「映画」だ。そしてそれが重要なら、映画館は最もそれに適した形式であるだけで、絶対では決してない。

映画史とは「何だか分からないもの」「ほとんど無」と結論づけ、思考の混沌へと誘う本作、そしてゴダール。だが本作を投射された〈私〉は思わぬところで思考が発火する予感が漂う。きっと本作で引用された作品にいつの日か出会い直し、そう言えばゴダールも引用していたとその重要性に気づくはずである。そんな発火点をあらかじめもっていることは、人生の糧に違いない。

映画において「人生こそ主題」とゴダールも言っていた。彼の思考を後世に繋ぐためにも、とにかくみなければならない。
para
3.8
思考、言葉、映画

268分「映画史」をゴダール自らモンタージュした作品。

ものすごい勢いで言葉(+映像)が押し寄せてくるため、響いた表現も一瞬で頭の中から流れてしまい、まったく咀嚼出来ず…
今回も中盤少し寝落ち。
後半はなぜか前のめりに鑑賞。

ゴダールに限らないだろうが、(少年時代に経験した)戦争の影響は強烈な体験として彼の体内に刻まれたということと〈←背景としてある歴史〉、
映画とは何かを最後まで考察し続けた人生だったのだと。
映画の主題は人生。
どのショットから始めて終わらせるか…

今回も国家と愛が相容れないことを言及されているから、これも揺るがないテーマだったのか。←「愛の世紀」でも繰り返されていたテーマとの重複

たくさん、メモりたい表現が流れてきたが、冒頭の通り押し寄せる波の如くなため、自分の中に何が残り刻まれたかすらわからない…
初見でゴダールの思考を理解出来るようになりたいが、そんな日は訪れない。
ゆず
3.8
モンタージュ。羅列
知ってる人物や映画が出てくると反応してしまうな。

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