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ベティ デジタルリマスター版

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上映館
 - 7館
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ベティ デジタルリマスター版の作品紹介

ベティ デジタルリマスター版のあらすじ

アルコールに溺れる若い女性ベティは、ある日「穴」という名のレストランで中年女性ローラと知り合う。ローラはベティの面倒を見ることに決め、自分が泊まっているホテルの隣の部屋に彼女を連れていく。日を重ねるごとにベティはローラに自身の結婚生活や“奔放”になった過去を回想するが…。

ベティ デジタルリマスター版の監督

クロード・シャブロル

原題
Betty
製作年
1992年
製作国・地域
フランス
上映時間
103分
ジャンル
ドラマ
配給会社
コピアポア・フィルム

『ベティ デジタルリマスター版』に投稿された感想・評価

シネマリス「クロード・シャブロル傑作選」で見て来ました🎞️
コチラは、どうにも主演のベティが好きになれない・・・😅
猫背やし服装も野暮ったいし、上手目使い目付きもイヤや・・・😂
クロード・シャブロル監督の映画の魅力は女優さんの美しさに酔い痴れる部分が大きいから、結局、最後まで感情移入出来ずに見てしまった・・・😫
厳しい家庭で育ったベティは少女時代に使用人が納屋でサックスしてるのを目撃したのがトラウマになり、年頃になって街で、たまたま知り合った金持ちと恋仲になり、無事、結婚して子供も出来たけど、その子を早々に義母に取られて酒も飲む様になり別の男を作って旦那と義母が外出中に浮気男を豪邸に連れ込んだら見つかってしまい豪邸を追い出されて自暴自棄になって酒場をウロつき色んな男に遊ばれる・・・
そんな時に金持ちのマダムに拾われてホテルで贅沢に暮らすも、今度は、そのマダムの男と出来てしまい、金持ちマダムは黙って出て行った・・・
みたいな、なんともやりきれない話・・・😆
お歳を召してもスティファーヌ・オードランは美しかった〜😍
龍馬
4.0
【脆く破滅的な女の愛憎を冷徹に炙り出すクロード・シャブロルの真骨頂 】

アルコールに逃避し、自ら転落の道を歩む女性ベティ。場すえのレストランで出会った中年女性ローラの慈愛に包まれながら、彼女は自らの歪んだ過去を静かに語り始める。

クロード・シャブロル監督は、この自暴自棄なヒロインを安易に同情の対象としても、単なる異常者としても描かない。

どこまでも客観的で冷静な視線を通じて、人間の心の奥底に潜む「無意識の悪意」や「身勝手な破壊願望」を浮き彫りにしていく。

親身に寄り添ってくれた保護者的な存在であるローラに対し、ベティがどのような感情を抱き、いかなる行動に出てしまうのか。その静かなる心理の歪みと愛憎の逆転が実に恐ろしい。

主演のマリー・トランティニャンの退廃的な美しさと脆弱な佇まいが見事で、酒と虚無感に蝕まれた人間のリアルな空虚さを全身で表現している。

ステファーヌ・オードランの包容力と対比されることで、ベティの異質さがより一層際立つ。

デジタルリマスターによって鮮明になったフレンチ・ミステリー特有の陰鬱で上品な映像美のなか、人間の業と身勝手さがじわじわと毒のように回ってくる。

ドラマティックな大騒ぎを起こすのではなく、静かな会話や視線ひとつで観客の心理を削ってくるシャブロル劇場の冷徹な真骨頂。後味の苦さも含めて実に中毒性の高い隠れた傑作だ。
3.8
劇場内には30名ほどの客がおり、座席の約5割が埋まっている状況だった。

【↓以下ネタバレがございます↓】

『ベティ』(原題:Betty/1992年)は、夫との生活を離れ、酒に溺れながら荒れた日々を送る主人公ベティ(マリー・トランティニャン)が、ある夜、レストランで中年女性ローラ(ステファーヌ・オードラン)と出会うところから始まる。行き場を失ったベティを、ローラは自分の滞在するホテルへ連れていき、二人は酒を酌み交わしながら時間を過ごすようになる。やがてベティはローラに、自身の過去や結婚生活について語りはじめる。現在のベティと、彼女が語る過去が交錯するなかで、彼女が現在の生活に至った経緯と、その内面に抱える複雑な感情が徐々に浮かび上がっていく。女性同士の一時的な関係を軸に、人間の欲望や孤独、家族関係の歪みを描いた心理劇である。

結構なサスペンスを予想していたぶん、肩透かしを食らったというか、意外なほど二人の女性の心の機微を丁寧に描いた作品だった、というのが正直な感想である。多作なシャブロル作品のなかでも、やや異色の一本に感じられた。回想シーンの演出にはそれなりのこだわりが見て取れるものの、とりわけ際立つものもない。ベティとローラを取り巻く人間関係と、したたかな女性の生き方とを拮抗させる構成そのものに異論はないが、サスペンスとしても心理劇としても、決定的な強度を持つ作品とは言い難く、その点は惜しまれる。

一方、水槽は単なる背景ではなく、この閉じた人間関係を映し出す象徴である。水槽のなかを泳ぐ金魚は、そこから逃れられない登場人物たちを思わせ、終盤でベティがつかむ金魚の死骸は、その生存競争からひとつの生命が脱落したことを示しているようでもある。さらにローラの死によって、死が重なり合い、ベティだけが生き残る。そこには、他者を取り込みながら生き延びるベティのしたたかさが浮かび上がる。

物語の終わりに現実が始まるが、現実の終わりは死でしかない。

そして、ベティを演じたマリー・トランティニャンは、本作公開から数年後、交際相手からの暴行による原因で死去している。むろん、これは映画とは無関係な逸話である。だが、その事実を知ったあとでは、ベティだけが生き残る結末も、また別の意味を帯びてくるのではないだろうか。

「クロード・シャブロル傑作選 vol.2」
[シネマリス]

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