とろけるような照明につつまれた高級感のある画面で女と男が歩いて座って会話する。こんな映画が実に面白いということ。
ワンシーンワンショットであるだけに、人がフレームインする動作に見惚れる。画面が暗転す…
ホウ・シャオシェンらしくないのに、彼のまぎれもない、『非情城市』と並ぶ代表作。監督得意の野外シーンがなく、すべて室内。緻密なカット割りではなく、ワンシーンワンカットの長廻しというのも初。上海の高級娼…
>>続きを読む油絵のような質感で耽美。衣装、小道具、照明に目が入ってしまう。退廃的で全体的に静かな映画。この狭い空間だけでいろんな人の話が繰り広げられるのが面白い。原作のファンの人はトニーレオンがハンサムすぎると…
>>続きを読む2回目の鑑賞。昔々の1回目は退屈で寝てしまったが、今回はずっと引き込まれて寝るどころではなかった。多少大人になったということか(笑)。
とにかく役者たちの所作が美しい。主役級はもちろんのこと、給仕…
照明がある。美術がある。しかしショットは、カメラはどこまでも二義的である。たとえワンシーンワンショットでも、溝口のようにセットを組んでその中をカメラが自在に動ける時代ではないのだ。しかし、ともう一度…
>>続きを読む絢爛豪華な愛の世界に呑まれる
19世紀末の上海を舞台に、清朝末期の高級遊郭で繰り広げられる男と女の愛憎劇。
圧倒的な長回しから見えてくるのは時間と空間を捉えることによる人物のありのままの生き様。
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上海の高級遊郭で展開する人間模様を描いた作品。物語はあってないようなもの。本当にここにいて噂話を聞いてるくらいの感覚、ワンシーンワンカットでゆっくりと動くカメラが遊郭に静かに流れる時間を上手く演出し…
>>続きを読む(別媒体から感想を転記)
2023/09/16
2度目の鑑賞。外の景色を全く映さないことで、上海の遊郭のアヘン漂う澱んだ空気が伝わってくる。二日酔いで観始めたこともあり、か細いサントラに誘われて途…
侯孝賢映像製作社・松竹株式会社