清朝末期、19世紀も終わりの上海イギリス租界。高級遊郭の人間模様を描いた作品。
愛と支配、時間と腐敗、そして沈黙の美を極限まで突き詰めた名作。
ホウ・シャオシェンの映画は「静けさ」を信じている。
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アヘン飲まされた時にカメラが揺れたとことか、窓から刺す朝日でようやく刺激を受ける
同じような図柄、ショットサイズ、セット、同じようなテーマソング…
ジャンヌディエルマンの室内空間も閉塞感あったけど…
出不精の自分にはちょうどよい室内映画。この微睡むような空気感はむしろ劇場鑑賞だと寝てしまいそう。
飲みの席で終始気まずそうな顔するトニーレオンを、五月病をこじらせているであろう新卒の方々にも観ても…
冒頭から酔ったおっさん達が「ジャンケンして負けた方がイッキするゲーム」に興じており、マジでそんなの一ミリも面白くなさそうなんだけど超盛り上がってるし、宴会のたびにそれしかやってないからその光景がだん…
>>続きを読むワンシーンワンカット、カメラはゆっくりパンするだけ、ずっとアンビエントな音楽が流れていて、舞台もずっと室内と、徹底して抑圧的だ。更にはストーリーも朧げ。要素を悉く削ぎ落としたからこそ、これほどまでに…
>>続きを読む侯孝賢映像製作社・松竹株式会社