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オペレーション:カブール 極限救出48時間

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オペレーション:カブール 極限救出48時間の作品紹介

オペレーション:カブール 極限救出48時間のあらすじ

2021年8月8日に米軍が撤退を開始し大混乱に陥ったアフガニスタン。NATO軍の治安維持部隊の一団として展開するハンガリー国防軍の特殊部隊はある任務に臨もうとしていた。任務はアフガンで活動する同国人と現地協力者200人の保護と脱出である。タイムリミットは48時間。各国軍が撤退を続け避難民が殺到するカブール国際空港に到着したフレッド中佐の率いる部隊。その地獄と呼ぶにふさわしい現場に圧倒されるとともに、救出すべき者としない者の即断を迫られ苦悩する隊員たち。やがて救出作戦が佳境に入ったころ、部隊の補佐官であるバーリント中尉は、かつて戦闘中に命を救われた女性医師エステルがタリバンに拉致されたことを知る。タリバンの空港制圧が迫るギリギリの状況の中で、はたしてバーリントはエステルを救出して全員脱出することは出来るのか?究極の勇気が試される。

オペレーション:カブール 極限救出48時間の監督

ゾンボル・ディガ

原題
Sárkányok Kabul felett/Dragons Over Kabul
公式サイト
https://operationkabul.ayapro.ne.jp/
製作年
2025年
製作国・地域
ハンガリー
上映時間
97分
ジャンル
アクション、戦争
配給会社
彩プロ

『オペレーション:カブール 極限救出48時間』に投稿された感想・評価

kuu
3.7
『オペレーション:カブール 極限救出48時間』
原題または英題 Sárkányok Kabul felett
製作年 2025年。上映時間 97分。
映倫区分 G 製作国 ハンガリー

2021年夏、混迷を極めたカブールからの撤退劇は、現代の安全保障における理想と現実の巨大な軋轢を白日の下に晒した。軍事組織の圧倒的な機動力と、破綻しかけた人道主義の現場が交差する48時間は、単なる救出劇の枠組みを超えた深みと歪みを同時に孕んでます。ここで動く作戦とは、米軍の突然のアフガニスタン撤退に伴って巻き起こったカブール陥落の渦中、ハンガリー国防軍が自国民や現地協力者などおよそ200名を無事に退避させるべく即座に敢行した実在の緊急救出任務『シャーマン作戦』に他ならない。敵味方の境界すら曖昧になった混沌たる空港に足を踏み入れ、限られた時間内で名簿に載った命を捜し出し、他国の思惑とテロの脅威が錯綜する中で全員を脱出させるという極限の実務そのものが、隊員たちに重く覆いかぶさります。
 
作戦に赴いた実際の特殊部隊員が現場の熱量をそのまま軍事指導に流し込み、ハンガリー国内に突如として出現させたカブールの惨状は、息をのむような緊迫感を叩きつけてきたす。とりわけハンガリー軍特殊部隊が運用するCZ BREN 2アサルトライフルや、CZ P-07/P-09ハンドガンといった東欧新世代のエリート小火器、さらに車載のギドラン装輪装甲車や輸送機に至るまで、官給装備の細部や実弾の取り扱い手順、過酷な砂塵下での作動挙動が圧倒的な解像度で描写されてます。しかし一方で、この種の作品が必然的に抱え込む、国家のプロパガンダ色の強さや、実話ベースゆえの過剰な戦闘描写の脚色といった冷静な課題も散見されるのは否定できない。個人的に過酷な戦場描写や緻密な兵器運用を評価する一方で、極度の緊張状態を描くあまり個々の登場人物の葛藤が後回しになっているという印象はあります。

物語を動かす役者たちは、重量感のあるボディアーマーや実物のプレートキャリア、テクニカルギアを背負い続けた者特有の鈍い疲労感が漂います。アドバイザーとして入った帰還兵たちの記憶は、小火器の取り回しやマガジンチェンジの動作、不規則な連射音だけでなく、突発的な混沌に対する兵士たちの間の取り方に現れている。劇中で繰り返される手繰り寄せられるような決断の数々は、彼らが現場で実際に味わった出口のない選択の影を落としています。
 
本作における空港という空間は、外界の暴力を寸前で堰き止める巨大なシキイ——すなわち生と死、庇護と排除を即座に分け隔てる決定的な境目——のメタファーとして立ち現れます。滑走路一枚を隔てた内と外で命の価値すら変質し、わずかな条件の違いで救出と置き去りがふるい落とされる状況は、グローバル化された現代社会が密かに抱え込む冷徹な境目そのものです。軍隊という強力な火力を備えた暴力装置が、他者を救うための不格好な盾に変貌する瞬間、そこには効率主義で推し進められる現代政治の歪な倫理が透けて見えます。

タイトルの『48時間』が示唆するんは、物理的な作戦期限という単なる数値ではなく、極限状態に置かれた人間が、恐怖と混乱の中で自らの倫理的正気を維持し得る猶予の限界線に他ならない。一秒刻みで削り取られていく時間の恐怖は、兵士たちの判断力を麻痺させ、生存本能と軍事的使命感を静かに衝突させてゆく。そして崩壊する国家の首都名を冠した『オペレーション:カブール』という演題は、人道救援という高潔な題目とは裏腹に、西側諸国が長年築き上げてきた国際秩序や安全という幻想がいかに脆く、砂上の楼閣に過ぎなかったかを冷徹に突いています。

国家機構としての自尊心や政治的思惑と、泥濘の現場で身動きが取れなくなる個人の無力感。その相反する二つの圧力が交錯する構造を鮮明に抽出し、単なるハリウッド的な愛国主義・英雄譚へと安易に逃げなかった点、そして国際紛争を親米・欧米寄りの二項対立へ単純化しがちな日本のメディア報道の平板な視座に対しても冷や水を浴びせるような鋭さを持つ点において、本作が現代の視覚メディアに遺した痕跡はすこぶる重いと。国家という強固に見えた威信が眼前で瓦解していく極限の暗闇において、なおも泥にまみれながら誰かの手を取ろうとする個人の小さな意志の残骸。そこに立ち現れる人間の尊厳と罪悪感の交差点に、我々は一体何を見出すべきなのか。過剰なほどの視覚的・音響的圧迫感とともに、スクリーンの向こうから逃げ場のない倫理的問いを突きつけてくる一作でした。


2021年8月、米軍のアフガニスタンからの撤退により、カブール国際空港には各地から避難民が押し寄せ、大混乱に陥った。そんな中、NATO加盟国としてアフガニスタンの治安維持にあたっていたハンガリー国防軍の特殊部隊は、アフガニスタンで活動する自国民および現地協力者200人を保護し脱出させる任務を託される。兵士たちは地獄と化した空港ゲートの最前線で、救うべき命の選別やテロの脅威といった困難な状況に直面していく。タリバンによる空港制圧が迫る危険な状況のなか、部隊の補佐官を務めるバーリント中尉は、かつて命を救われた女性医師エステルがタリバンに拉致されたことを知る。
ぶみ
3.0
全員を、連れ帰れ。

ゾンボル・ディガ監督、ガボール・ヤスベレーニ、ブランカ・メサロス等の共演による実話をベースとしたハンガリー製作の軍事アクション。
避難民が殺到した空港から200人を救出する任務にあたるハンガリー国防軍の姿を描く。

主人公となるハンガリー軍のバーリント・ケレシュ中尉をヤスベレーニ、医師のエステルをメサロスが演じているほか、タマーシュ・ボロヴィチ、デビッド・ハジマシ、グスタフ・ディーツ、ノーラ・トロカン等が登場。

物語は、2021年8月8日、アメリカ軍が撤退を開始したアフガニスタンで、窮地を脱しようとした人々がカブール空港に集まってくる旨のキャプションが表示されつつ、ホンモノの映像であろうカットが次々と挿入された後、飛行機に乗り込むハンガリー軍の兵士たちが映し出されたので、軍事モノとしては満点のオープニングとなっている。

ハンガリー軍はNATO加盟国でアフガンの治安維持にあたっているのだが、軍にハンガリー国民と原地協力者の計200名を救出せよという任務が与えられたことをキッカケとして、以降、軍の様子を中心として展開。

各国の軍が撤退し、避難民が殺到している空港は、もはやカオス状態で、そこから名簿を照合して200人を48時間以内に救出するというミッションは、考えただけでも困難なもの。

そこに加えて、2年前、軍のバーリント中尉の命を救った医師のエステルが、タリバンに拉致されたことが判明、過去のシーンの回想が挿入されつつ、空港での任務、そしてエステルの救出作戦が同時並行で進行していくため、緊張感は半端なかったところ。

クルマ好きの視点からすると、タリバンの部隊が乗っていたのが、三菱のストラーダやトヨタ・RAV4といった日本車が多かったのは複雑な気分になった中、街中にあったのが、トヨタ・スプリンターの5ドアセダンというレアモデルであるスプリンターシエロだったのは見逃せないポイント。

爆発のCGが若干チープであったり、あまりタイムリミット感が感じられなかったりといったマイナスポイントは散見されたものの、救出すべき者か否かを即時に判断しなくてはならない隊員の苦悩は伝わってきたとともに、公式サイトによれば、ハンガリー国防省と国防軍の全面協力を得て、アフガニスタンの空港や戦場、カブールの街並みをすべてハンガリー国内で再現したとのことで、その熱量が伝わってきた一作。

これは戦争じゃない、虐殺だ。
minavo
5.0
アフガニスタン撤退を描いたハンガリーの国策映画。アメリカ大統領、バイデン映ってた?なんかブッシュに見えたんだけど。まあいいか。

ハリウッドやもちろん日本でも絶対作らないような、気持ちいいくらい勧善懲悪の戦争映画。PTSD、何それ?って世界線。

一応、ハンガリーゆかりの一般市民の救出がテーマだから、すんなりというか映画的にもドキドキ、楽しく観れるけど、要は他国でドンパチ好き放題に暴れてる、いつものアメリカ軍の通常営業がハンガリー軍になっただけ。

だけど、アメリカ軍やイギリス軍もだらしない感じのハンガリー軍をよくみせるシーンも作って、これからの「世界の警察」はハンガリー軍に任せとけって気概が伝わった。

調べたらハンガリー、第二次世界大戦時はナチスドイツ側で、ソ連と戦ってたから、敗戦国になってる。世界にはまだまだいろんな国があるもんだと、なんかわからんが満足できる。

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