『ロボコップ』(1987)、『氷の微笑』(1992)など長らくハリウッドで活躍し、最新作『ベネデッタ』(2021)も話題のポール・ヴァーホーヴェン監督が、2006年に約20年ぶりにオランダに戻って撮ったオランダ映画史上最大の製作費をかけた戦争超大作。オランダでは年間興行収入第1位となる大ヒットを記録した。第63回ヴェネチア国際映画祭でプレミア上映されヤング・シネマ賞を受賞、オランダ映画祭2006金の子牛賞では最優秀作品賞、最優秀監督賞、最優秀主演女優賞(カリス・ファン・ハウテン)を受賞した。 1944年、第二次世界大戦時ナチス・ドイツ占領下のオランダ、ハーグ。若く美しいユダヤ人歌手ラヘルは、ドイツ軍から解放されたオランダ南部へ家族とともに逃げようとするが、何者かの裏切りによって家族をナチスに殺されてしまう。ラヘルは、復讐のために名前をエリスと変え、ブルネットの髪をブロンドに染め、レジスタンスに身を投じる。そしてナチス内部の情報を探るため、ナチス将校ムンツェに近づき、彼の愛人となることに成功する。 ムンツェはエリスがスパイであることに気付きながら、彼女を愛し、協力することになる。果たして真の裏切り者は誰なのか? すべての鍵を握る“ブラックブック”とは?
1940 年 8月、ベルリン。18 歳のステラ・ゴルトシュラーク(パウラ・ベーア)は、アメリカに渡りジャズシンガーになることを夢見ていたが、ユダヤ人の両親を持つ彼女にとって、それは儚い夢だ…
>>続きを読む19世紀末のオランダ。職を求めてアムステルダムへと移り住んだケティと家族はひどい貧乏生活から抜け出せずにいた。働き手の父や姉も仕事をクビになり、ケティは自分の身を売らざるをえなくなる。そん…
>>続きを読む中世ヨーロッパ。傭兵・マーチンは、領主・アーノルフィニの命により、戦いを経て町を奪還することに成功した。報酬として略奪した戦利品を受け取るはずだったマーチンたちだったが、アーノルフィニの裏…
>>続きを読む1940年、ナチス・ドイツによる他国への侵攻は激しさを増していた。そんな中、退位しオランダに亡命したものの、未だ国内に根強い支持者を持つドイツ最後の皇帝ヴィルヘルム2世(クリストファー・プ…
>>続きを読むアウシュヴィッツと並ぶ絶滅収容所ソビボル。死が待つとは知らず、多くのユダヤ人が国籍や貧富の差関係なく列車で送り込まれ、ガス室で大量殺戮されていった。残った者には虐待と屈辱の日々が続く。そん…
>>続きを読む1940年6月、ドイツがフランスを支配。フランス中部の田舎町ビュシーで、出征した夫の帰りを待ちながら義母と暮らすリュシルの屋敷には、ドイツ軍中尉ブルーノが滞在することに。ともにピアノと音楽…
>>続きを読む1939年、ナチスドイツがポーランドに侵攻したとき、シュピルマンはワルシャワの放送局で演奏するピアニストだった。ワルシャワ陥落後、ユダヤ人はゲットーに移住させられ、飢えや無差別殺人に脅える…
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