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ヴィザージュ
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目次

ヴィザージュの作品紹介

ヴィザージュのあらすじ

フランスで「サロメ」をモチーフに映画を撮ろうとする監督をめぐる夢幻的な世界。ルーブル美術館を舞台にして、ジャン=ピエール・レオ、ファニー・アルダン、ジャンヌ・モローも出演。第10回東京フィルメックスのオープニングで上映された。日本での劇場未公開作品。

ヴィザージュの監督

ツァイ・ミンリャン

原題
VISAGES/Face/臉
製作年
2009年
製作国
フランス台湾ベルギーオランダ
上映時間
141分

『ヴィザージュ』に投稿された感想・評価

erico
3.8
ルーヴル美術館に収蔵された、初の映画だそうだ。なるほどね、この映画は絵だ。だから明示的な物語は存在しない。

ツァイ・ミンリャンらしく、観ている者が戸惑うほどの長回しも勿論健在だが、戸惑いながら結局視線を外すこともさせてもらえない。それは、わたしたちが存分に想像することを許される時間なんだと思う。絵を観るとき、人はひとりひとりが心のなかで物語を紡ぎだす。この映画を観るときにも、きっと同じことが起こるのだろう。

映画監督を演じるリー・カンションの前に現れるのは、トリュフォー組の常連だった俳優たち。なかでもジャン=ピエール・レオーとファニー・アルダンが主役級の扱いを受けるのは、特に彼らがトリュフォーと公私に渡り親密な関係を築いたことに理由があるのだろう。(因みにジャンヌ・モローやナタリー・バイも出ている)

この映画は死を描く映画だ。今のジャン=ピエールやファニーの顔、体。スクリーンにそれらが映し出されるとき、なぜかトリュフォーという人の死の重さを、確かな手触りで感じる。彼らの顔は、トリュフォーの死を悼み、ある意味で受け容れて、今という時を迎えているのだろうから。彼らの老いは、トリュフォーの死とともに歩んだ時間でもある。

劇中では、リー・カンションは母を亡くしたことになっているけれど、彼にとってのツァイ・ミンリャンは、ジャン=ピエールにとってのトリュフォーに共通する。彼を形成してきたものはある面でツァイ・ミンリャンであることは疑いがなく、逆もまた真なのだろう。だからわたしたちは、リーの顔を通して、ツァイ・ミンリャンという不可思議な人間に触れている。

ところで、もちろん顔には年齢相応の老いが認められたとは言え、御御足の美しさは全盛期と変わりなかったファニー・アルダン。「日曜日が待ち遠しい」とか、ひさしぶりに見てみたいなぁ。
ルーブル美術館を舞台にリー・カーションとジャン=ピエール・レオーが出会うというコンセプトから端を発したという、ツァイ・ミンリャン作の映画でも特に難解な作品。

木の少ない場所を鏡で森のように見せた、上海から来た女チックなシーンみたいに面白味のある映像も散見されはしたものの、それがあまりに線として繋がらなかったり誰がどんな理由で行動を取っているのかすらも理解できないところばかりだったので、一体自分が何を鑑賞しているのかということにも疑問符が出たまま2時間以上付き合うこととなってしまった。

美しく難解な映画っていうのは結構好きな方ではあるけど、難解さの度が過ぎると苦痛度も強まり辟易してしまうってのが改めて身に染みてよくわかる。
mare
3.5
恐らくは個人的なその時の感情を爆発させたであろう全てにおいて直感的なアートフィルムで、絵画的シーンを連続する独創的で枯渇しない発想に圧倒される。ミンリャンといえば水の描写。序盤で水道がぶっ壊れて家中水浸しになるが、そのシーンからアートの中にも非凡なコメディセンスを見せつける。しかし本作はシュールである以前にそれぞれの繋がりが相当ぼかされている。冬の森の中で鏡を大量に並べる異世界、なぜそこに置くという不可解なカメラワーク、この映画は意味を考えたら負けでイメージとして観たままを享受すべき作品なのは間違いない。大好きなジャン=ピエール・レオが「ふたつの時、ふたりの時間」以上に画面に現れ、お茶目にリー・カンションと監督名連呼しまくるシーンはとてもホッコリした。

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2025年02月21日

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ジャンル:

配給:

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