Mの物語の作品情報・感想・評価

「Mの物語」に投稿された感想・評価

あちゃ

あちゃの感想・評価

4.1
冒頭の数ショットのパンのキテレツさと、べアールが涙を流して蘇るところで傷から血がダラーっとでてああ生き返ったっていう。うん、あと首吊りのとこが怖かった、梯子段を登って輪っかに首をかけてガタッ!って音がして、男にカットバック。
リヴェットがヒッチとラングの会話パートをマスターしてアントニオーニ的題材にチャレンジしましたって感じの映画。ある意味パターソンに近いかも。個人的にはもうちっと活劇して欲しかった。ドライヤー本数見てないのできょうかしないとな…
リヴェットらしさもありつつも、意外性もある。観た後の浮遊感がまだ続いてる。
Mitsunoir

Mitsunoirの感想・評価

3.9
結論から申しますと、何がしたいのかよく分からない映画でした。まぁ論理を超えてますな。
幻想的という点で雨月物語っぽいと言われればそうだけど全然違う気がする。出来事を映し出すのでなく空間内の一連の動きを捉える長回しはバザンの教えを引き継いでいるのかな。これによりゆっくりと静謐な時が流れ、神秘的な雰囲気さえ漂うが神秘と眠気は紙一重であった。あと忘れちゃいけないのがエマニュエル・べアールですね、美しき諍い女では若くてフレッシュな肉体!という印象があるがこちらでは演出含めて官能的な美を感じさせる。ラストの音が消え時が止まったかのような体験に一見の価値を見出しときました。
Aki

Akiの感想・評価

5.0
長いかなと思うが意外な展開で終盤入る、伏線も良かったし御伽話のような感覚。
エロス映画である事は確かだけど不思議なサスペンスというか。
背景の小物と人物が同一平面上にあると思ってみると別次元が現れる感じ、カール・ドライヤーの影響を受けていると感じる。
Risa

Risaの感想・評価

4.5
私が借りたDVDショップで、ケースに手書きの18禁シールが貼られていたことが残念です。非常に残念です。しょうがないのでしょうが残念です。

出だしから アベールの小悪魔性をうまく使います。
なるほど納得、美しき諍い女のリヴェットなんですね。
アベール×リヴェットで 芸術的官能。
あれほどの美しいベッドシーンも流石です。
なんで絵画では全部出てても18禁にしないのに 上半身しか肌は出てない芸術的リヴェットに こんなシールつけるなんて 酷い。
寧ろ付けるべき映画は他にありますよ。
見苦しい映画にシール貼ってあげたいです。

このアベール演じるマリーは もはや人間を超越してます。ミステリアスなのはお手の物のアベールとリヴェットだと その現実離れの設定も現実的。だからこそ これはミステリー。

キッチンと、洗面所のタイル使いやら、キッチンに置いてるダイニングテーブルの上のグラスやら、インテリアのこだわり、雰囲気の醸し出し方が 流石としか言いようがないです。好きです。
質感をかなり大事にしていて、繊細に及ぶ完璧主義が壊れそうな現実と幻想の狭間をうまく馴染ませます。

大きな時計の歯車を直している主人公ですが、時計を直すように 話は歯車が噛み合ってきて、やっとこさ 最後は止まっていた時計が再び動ける様になります。

マリーの雑破な小悪魔感と、同じように思うがままに動く猫との一致も。

しかし途中 意識朦朧としてしまいました。
リヴェットを観る時は もっと準備が必要でしたね。

これは また 観たいです。体力つけて。
宇京

宇京の感想・評価

3.6
ひとりきりでいるなんてほんと楽しくないのにひとりでホテルに泊まってしまう女の眼が好き
紫色部

紫色部の感想・評価

4.0
2017.7.15 DVD

最近の黒沢清や『雨月物語』あたりを巧みに止揚させ鮮やかに着地するリヴェットの洗練された筆致に泣いた。傑作。結局は猫と女に収斂する…
t

tの感想・評価

4.2
「美しき諍い女」でエマニュエル・べアールを彫刻のように撮っていたリヴェットは禁欲的な作家と思い込んでいたが、かなり官能的な内容。だがこのオカルティズムや幻想は紛れもなくリヴェットの作品だし愛を描いた傑作であった。
時計に囲まれた部屋、呪文や儀式、「マダムX」、そして映画史レベルに可愛い猫、といった装置で否応なくアガる。
とりわけ「禁じ手」以降の展開がすばらしい。
謎めいたシークエンス。
謎めいたマリー(エマニュエル・べアール)の言動。
彼女は本当に存在しているのか?
「現実」でも「夢」でもない「夢現(ゆめうつつ)」の世界。
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