果てなき路の作品情報・感想・評価

「果てなき路」に投稿された感想・評価

番外編・DVD鑑賞。映画館での再上映を強く求む!
〇飛行機墜落で息が止まり、以降は不整脈気味になった。
〇空気感といえばなんとなくわかった気になるが、要は照明? カメラワークと編集のリズム? 実はさっぱりわからないが、これはあの映画に似ていると思っていたら映画内映画で「ミツバチのささやき」が登場。飛行機墜落よりも驚いて、さらに脈がおかしくなった。明暗のバランスや女優の撮り方が似てる!?
〇なぜ裸ではなく下着姿ばかりだったのか。唇ぶるぶるを後半でなぜ見せないのか。ストーリーの謎も気になるけれど、ヒロインを何度も見てそこに確認したい。
モンテ・ヘルマンがショットを撮るんか、と。だが、『断絶』と同じ映画だ。
こちらはローリー・バードに捧げられたノワールで、断片を自分なりに組み合わせながらみなければならないので少し疲れるけれども楽しいは楽しいし、またいつかみてみようという気持ちにさせられる。あの監督ミッチェル・ヘイブン(MH)はヘルマンの分身的な人物なのだろうが、好感度が低くて最高。
jaja

jajaの感想・評価

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冒頭で湖畔に停めたクルマの前に、いきなりセスナ機が眼前の水面に墜落するシーンは、この映画に対する期待を高まらせる。▼しかし、その後はこの期待を上回るような展開はなく、物語はむしろ淡々と進んで行く。▼映画を撮る映画というのは他にも沢山あって、そのどれもがこれはこの映画のシーンなのか、映画の中で撮っている映画のワンシーンなのかが混乱する(こう書いているだけで混乱する)。▼だが、この映画の混乱は他の比ではない。自宅リビングでの鑑賞では、周りでガサガサ動き回る家族が、その混乱に拍車をかけるのだ。あぁ、イラつく。
文句なしの傑作。いわばロジャー・コーマン門下のフェリーニ。しばらくモンテ・ヘルマン祭りが続きそう。

"For Laurie "という映画の献辞は、ヘルマン監督自身が愛した女優ローリー・バード(Laurie Bird)のこと。ヘルマンの代表作『断絶』や『コックファイター』に出演した女の子だけど、やがてアート・ガーファンクルと同棲、25歳で自殺してしまう。実はローリーが3歳のとき、その母親もまた25歳で自殺していたという。

母親の死の影を背負って死んだローリー。そのローリーの死の影を背負うのが、この作品。原題の Road to nowhere は、失われた者を探し求める道のことなのかもしれない。たしかにそんな道をいくら歩んでも、ぼくたちはどこにもたどり着くことがない。あるのはただ道だけ。道の目的地はnowhere なのだ。

あの『断絶』(1971年)あるいは「2レーンのブラックトップ」という映画が「なにも起きないレース」あるいは「もっともスローなレース」を描くロードムーヴィだとすれば、この作品は「作品に至らない撮影」あるいは「もっともスローな撮影」を描くメタシネマということができるのかもしれない〔Metacinema とは P.Bondanella が『8 1/2 』『そして船はゆく』『インテルビスタ』などフェリーニの一連の作品について用いた言葉〕。

それにしてもモンテ・ヘルマンの作品は、不吉なまでに美しい。

同じように死者を題材にした作品でも、たとえばフェリーニの『カビリアの夜』だったら、フェリーニは題材となった死者(カステル・ガンドルフ湖で首なし死体となって発見されたアントニエッタ・ロンゴ)に触発されながら、その鎮魂のためなのだろう、娼婦カビリアには何が起きても生きる希望を失わせることなく、ピエロさながら、涙目に笑顔を浮かばせる。

しかしヘルマンのカメラは違う。あの美しいシャニン・ソサモンの写真へ限りなくスローなズームは、どこにも至ることがない。彼女の閉じられた目ではなく、その半開きの唇へとせまり、今にも動きそうなその美しい口腔が動き出す様を捉えようと見せかけながら、ついには nowhere を映し出すことに成功する。その不吉で、美しいイメージは、どこかあのリンチのローラ・パーマーを超え、なにかドキっとさせる魔術的瞬間を立ち上げる。

そんな瞬間に立ち会えたとき、ぼくは、ああ映画を見てきてよかったなと、つくづく至福を感じちゃうんだよね。
WINSRIVER

WINSRIVERの感想・評価

3.5
飛行機が湖に墜落するのびびった。
複雑な構造だけど意外と親切。
新田畳

新田畳の感想・評価

3.2
衒学的な作風ではあるけれど、劇中に名作映画がちらほら出てきてそこが雰囲気的に良かったです。
santasan

santasanの感想・評価

3.3
現実か劇中か、いやそもそも現実が劇中な訳で、さらに作中の映画の元となった事件があるからな…って、やはり1回見ただけでは理解不可能か。すぐに2回目鑑賞中…今度はかなり理解出来そうだけど、この混沌をひとつの線上で見せるのがこの監督の狙いなのか。ブルーノの行動が不可解…それこそこいつが混乱しているのか…。主役のシャニン・ソサモンは魅力的な女優ですね。
紫色部

紫色部の感想・評価

3.5
2017.10.20 U-NEXT

冒頭15分弱(?)の作品世界への導入が堪らなく良い。虚構としての映画の内側へとカメラがゆっくり寄っていきフレームが一致する演出の反復、シャニン・ソサモンの演技/非演技/メタ演技の官能的な往来も素晴らしい。
冒頭十数分に渡って一切セリフがなく、湖畔に飛行機が墜落するシークエンスに驚く。ここが半端なく格好いい。『果てなき路』というタイトル通り、まるでどんな結末に向かっているのかも、これが何のシーンなのかもわからぬまま映画は進んでいく。

メモ:縦構図のショットが目立つ。
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