殯の森の作品情報・感想・評価

「殯の森」に投稿された感想・評価

MN

MNの感想・評価

3.2
森に逃げちゃうおじさん、最初、平田満さんが演じてるのかと思ったら、萌の朱雀同様、素人のおじさん、主演に抜擢だった。
聞き分けのない子供みたいに、森の奥深くに入ってしまう、おじさんと見捨てられなくてどこまでも付いて行ってしまう尾野真千子。
死にたいおじさんと、生きたい尾野真千子。
同じ痛みを持つ2人の生の対比。
櫻

櫻の感想・評価

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ひろい森の中に飛び込んだ私たちは、とたんに不安になった。生きているって何だろう。なぜ私は生きていて、あの人は死んでしまったのか。「生きることと、死んでいることとは、もしかしたら同じことかもしれへん。」これは、私のだいすきな作家の宮本輝さんが『錦繍』で紡いだ言葉。そうだ、きっと、生と死は別々なんかじゃない。まったく同じとも言えないけれど、おそらく、互いが隣り合わせだったりあわいにあるのだと思う。歳を重ねた分だけ、たくさんのことを学んだ気でいたけれど、いちばん大切なことはずっと分からないままだ。蓄えてきたはずのものが、やがてどんどん消えていく。その恐怖と、断ち切れない孤独。私たちは、迷いこんだ森の中で手を離さないために、喉が潰れるほど叫んで、あたたまるために、火を焚いて、互いを包みこみ、身体をさすり合った。ほんとうは、分かり合うことも、繋ぎ止めておくことも自信がない。でも、それでいい。横たわる身体の隣で鳴る、オルゴールの音色が風にのって空へのぼっていった。最後に長回しで映る、真千子を演じる尾野真千子さんの表情が晴れやかだったので、観ている私は安堵した。
雪ん子

雪ん子の感想・評価

2.2
河瀬監督の作品を見たくてレンタル。渡辺真起子さんはやっぱり素敵。尾野真千子さんはこの映画で初めて知ったけど、この時の尾野さんが一番綺麗(失礼!)
内容は認知症の方についてなので
決して楽しい!というのではなく
考えさせられる映画。
画の退屈さと主題のあざとさでいまひとつだった。冒頭はよかった。

このレビューはネタバレを含みます

認知症の主人公と、子供を失った女性とが山に入り込んでいくことの意味。生命の息吹の象徴としての山中。叫びが印象に残った。不安が発生させる孤独感。失ったもの同士の共感。夢。確かに山は不気味だ。一人では入っていくことができない。何に襲われるかが怖いのではなく、一人で作り上げてしまう妄想が怖いのだ。
生きるとはと坊主が説教をする。
美味しいと感ずること、暖かさを感じること、正にとは思うが、違う。良いと思えるのは、寒いときに肌を寄せ合うシーンと叫びにシーン。そして、ラストの夢の中のようなシーンかな。大切なものを失ったときのみ触れる事のできる感覚。矛盾と言えば矛盾だ。苦あれば楽ありとも違うか。
スイカを割ってしまい、二人で「おいしい」と言って食べさせあうシーンが基本かな。ひとりではなく、ふたりということの、有り難さ。
2007年カンヌ国際映画祭グランプリ作品。

ブンミおじさんの森から続けて観てしまった殯の森。

ブンミおじさんが難解過ぎたので、とてもシンプルに感じた森。

しばらく森はいいかな。

スイカを食べる尾野真千子萌え。


とても演技が素晴らしい主演の二人なのだが、

それ以外の配役を素人(だよね?)で配置していることもあって、

その生っぽさがまた良かっただけに、

その中に混じるとどうしてもその「演技」が浮いてしまうようにも思えた。


正直ちょっとカンヌ疲れ。

そもそも明るい映画っていうものは、カンヌではウケないのでしょうか?
賢く見られようとしすぎなんでは?

あまりにも窮屈。これでは良いところを探そうとも思えない。私とは映画に対する考え方があまりにも違うのだろうという印象。
Yukimatsu

Yukimatsuの感想・評価

3.3
美しい森林風景だった。
森に響き渡るオルゴールの音が印象的だった。
それにしても、自然の映像が綺麗にキラメク映画。
河瀨直美監督作品。(日仏合作)

物語は、認知症ホームで働き始めた女性=真千子(尾野真千子)と少しボケ気味の老人=シゲキさんという爺さんの二人を中心に進む。
この爺さん、困ったもので、掃除に来た真千子を突き飛ばして怪我させる。二人で出かけると逃げ出す。
しかし真千子は、ホームの先輩の言葉「こうしゃなあかん、てこと無いから」というのを心掛けて一生懸命。
逃げた爺さんと真千子がスイカを食べるシーンがいい。「暑いときはスイカが一番」(笑)
その後、二人で、森に入り込む。真千子とシゲキさんの触れ合いの物語が、これまた良い。

「殯」とは「敬う人の死を惜しみ、しのぶ時間のこと。また、その場所の意。語源に『喪あがり』喪が明ける意か。」なる言葉が見事にこの作品を表している気がする。

河瀨監督ではなければ作れない美しく、素晴らしい映画世界。
10

10の感想・評価

3.8
ドキュメンタリー映画のような自然さ。タイトル通りの内容だった。最初の森の緑が綺麗でのっけから見入ってしまった。自然崇拝。
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