殯の森の作品情報・感想・評価

「殯の森」に投稿された感想・評価

10

10の感想・評価

3.8
ドキュメンタリー映画のような自然さ。タイトル通りの内容だった。最初の森の緑が綺麗でのっけから見入ってしまった。自然崇拝。
「殯」の意味が素敵すぎてもう
やっぱ時間と空間は繋がってるんね

語源が現世的で、「殯」の意味の仄かな明るさを感じさせられてかつ、映画後の登場人物の世界にも繋がってて、余韻

さすが詩人

平環な映画

あと、「おくりびと」同様に英語字幕付けて観直したい
どうやって訳してるのか気になる
人がどんな人生を送り、考え生きているのか。。。自分はこの映画を見て様々な事を考えました。
人生にはホントに様々な事なことがあり、そして生き続けている。そのことをはたして我々はどの程度理解し考えているのであろうか。
非常に難しい作品だし、内容も地味だけど傑作だとも思います★
河瀬直美監督。
グループホームの中で、新人のヘルパーと手のかかる老人。

無くなった人に想いを募らせる二人。
老人は、子供帰りしていて本能のままに行動し、翻弄されるヘルパー。
ある森に入り込み、老人を必死で支えるヘルパーですが、いつしか老人も心を開いてヘルパーの身を案じるように。
たどり着いた先に、「死」・・。

日常の世界より、森の中で生き生きとする老人。

テーマが重いのですが、尾野真千子が体当りで演じていて、田舎の現風景と合わさり、色彩と躍動感豊かに作品に溶け込んでます。
Gayong

Gayongの感想・評価

2.5
「山田孝之のカンヌ映画祭」を観て
河瀬直美監督のことを知り
河瀬直美監督の作品を鑑賞。


すみません。

わたしのうつわでは
この映画は わかりません。


ただただ 怖い。
気持ち悪い。
リアル過ぎて 怖いよ


田舎の景色、
風が通り過ぎるあの場面が
とても印象的。


あと あの森の奥にあった大きな大きな木
が印象的だった
Kadoyan

Kadoyanの感想・評価

3.7
生きてることの実感、それは、食べて美味しいと思えることと、命の温もりを感じられること。

身近な人の死によって、人の温もりを失って、食べる喜びを失って、
その失った温もりと喜びを死の世界の中にユートピアの夢をみる。

今を生きることは、目の前にいる人の暖かみを感じて、身近な人を暖めてあげることで実感される。

森に放たれたボケた筋肉質なじいさんは、現世の命も知れず、失った温もりを死のユートピアの世界に探し求める。
あの世においでおいでされてるじいさんは恐ろしく怖い。
kere

kereの感想・評価

-
この映画を見ていて初めて淀川長治が「怖い」と言っていた感覚がわかった、この後に不穏なことが起きるのがわかる感覚、この後に死が来てもおかしくない演出
どっかの映画評論家がボロクソに言ってたけど、私は好き
綺麗だし
河瀬監督の作品の中でもわかりやすいと思う。
生きているのには2つの意味がある。「食って美味しい。」「人に触れると暖かい」
映像をみて感じた事。暗闇から見る光は、輝いていて光が強いけど。光の中にいてると、その光はごく自然で注意しないと自分が今光の中にいる有り難みに気づきにくい。

あと、悲しいオルゴールの音色も映画が進んで行くにつれて、昇華して心地い音色に変わった。
殯【もがり】
敬う人の死を惜しみ、しのぶ時間の事。
また、その場所の意。
語源に「喪あがり」
喪があける意、か。

冒頭。
強風でざわざわ揺れる森が、やがて静かになる。
ジブリ映画のように、渡る風に波打つ田んぼ。
そこを粛々と横切る葬列。
「殯の森」ってタイトルが効いてて、森、山、自然を映したカットに、何か擬人化された意志が、こちらを見ているかのように思えた。

山の上のグループホーム(軽度の認知症老人の為の介護福祉施設)。
真知子(尾野真千子)はそこの新人ヘルパー。
しげき(うだしげき)は入居者。
二人とも、大事な人を亡くしてる。

体が丈夫なボケた爺さんを森に放ってはいかん。
すっかり子供になってる。
子供は無敵。
それがお客さんなら尚の事。
まして、経験の少ない真知子一人しか対応できる人がいない状況。
怖かったw

個人的に初の河瀨直美監督作品。
2007年、この映画でカンヌ国際映画祭のグランプリを受賞した時、めざましテレビかなんかでその報道を見たのですが、なんでも河瀨監督は専門学校の講師を勤めながら映画を作ってる人だそうで、世の中にはスゴイ人もいるんだなぁと思った記憶が。
1992年に最初の映画とってから15本目。
時間にして15年目の映画。
実際この映画を観て、スゴイ人なんだなぁと思った。
尾野真千子を脱がせてましたよ。この監督w
相手の爺さん役が、うだしげきさん。
https://ja.wikipedia.org/wiki/殯の森
によると、
この人は役者さんではなく、奈良の古本屋店主だそうで、文芸講座を催したり、地域雑誌の発刊などしてる人とのこと。
この人が、尾野真千子の生乳拝んだり、背中で生乳感じてたなんて、うらやま…いや、ビックリしたw

森は彼岸と此岸の境界。
画面にハッキリと描かれた閉ざされた異界。
必死に現世に戻ろう、戻そうとする真知子。
「七つまでは神のうち」と言いまして、子供は向こう側に近い存在。
その、しげきに引っ張られるうちに、すっかり同行人になってた。
彷徨える弔い人二人。
現世から離れたところで、修験者のように何かに向かい、森の奥に分け入ってく二人。

死者を弔うという行為は、人が文明を持つ前から行われてた事で、ネアンデルタール人にも、そうした行為をした跡が見られるのだそうです。
「喪」という、プリミティブな情動に想いが巡る映画。

森に入ってからの神話的な感じ。
面白かったです。
現世から、二人を呼ぶあの音が聞こえてくるまでは。
どうなる、どうする???ドキドキ状態でしたが、
「ミツバチのささやき」再びw
俺、そこ越えたことないから、どうしてもわからんわ!

ラストはあれでよかったのかなぁ?
まぁ、しげきさんは良い…としても、
真知子はどうなんだ?
美しすぎるっていうか、ちょっと怖いんだよなぁ。
いっそ、完全に神話にしちゃって、
あそこから真子が体グジュグジュの状態で蘇って来て
「みーたーなー」とかヨモツシコメと共に森の境界まで追っかけてきたら…ないわw
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