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『殯の森』に投稿された感想・評価

NGShi

NGShiの感想・評価

2.5
うーむ、これで何かを感じ取れというのは少し横暴だと思う。手持ちのカットも"何か起こるかな"と思わせぶりでさすがに長過ぎるし、テーマを伝える為のシークエンスは圧倒的に足りないと思う。公開が2007年だからかなぁ、、今だったら絶対受賞はないと思うけど、当時は何かを感じる人が多かったのかなぁ。
朝が来る、あんを見て永瀬監督の作品に興味を持つが、カンヌで賞を貰ったというので観てみたが正直ピンと来ず。

人によって感じるものがあるのだろうが。
今でこそきちんと物語を語る演出に徹している河瀬直美監督だが、カンヌでグランプリという尾ひれがついたこの作品は、はっきりと好き嫌いが分かれる中身。

一応物語らしきものはあるが、認知症の患者とその介護女性士の山での行程。

トラウマらしきものや、お互いの人生が透けて見える部分はあるが、その見せ方がかなりの突き放し。
傍観者の立場として観客に見せているのだが、セリフも少なけりゃ状況も分かりづらい。

そもそもセリフが何を言っているのか判別しないというのは致命的な欠陥である。
字幕をつけなきゃいけないというのでは、邦画じゃないだろう。
Agigon

Agigonの感想・評価

3.8
(自分の備忘録なのでネタ漏れしてます。)



33年前に亡くなった妻の面影を
今も思い続ける認知症の老人しげき。幼い一人息子を事故で亡く、自分を責め続けていた介護士の真千子。
ある日、真千子はしげきを連れて車で出かけるも、途中車が故障してしまう。しげきを1人残し助けを呼びに行き、車に戻ると、しげきの姿がなかった。山の中へ探しに行くと、しげきの姿があった。しげきはある目的を果たすために山の奥へと向かう。真千子も付き添いながら山の奥へと進んでいく。
途中危険な思いをしながらも、辿り着いた先には、神々しいまでの巨木が姿を現した。

愛する者を失った悲しみを抱え彷徨い生きてきた二人の心の奥底を深い森に例えて描かれていたような気がした。森の奥にそびえ立ち二人を迎えた巨木の根元に、蹲って眠るしげきの安堵した姿が心に残った。

美しくありのままの自然を映し出していて、深呼吸したくなった。
小さい頃、近くの林の中で1番太い木に背中をつけたり、周りを回ったり、抱きついたりしてた事があったけど、今思えば知らないうちに心を浄化してもらってたような気がした。
この作品を観ていて、そんな事を思い出した。
映画だなと思った。なんていうか、フィクションとかノンフィクションとかそういうことじゃないって感じ。自然は敵でも味方でもないし。
尾野真千子が良い。
全くわからない。 とりあえず賞をもらったんだから見ましたが、ダメでした。鑑賞日:2015.07月03日
ら

らの感想・評価

3.2

このレビューはネタバレを含みます

BGM がすごかった。
茶畑?で楽しそうに遊んでる時のBGMが、、、、!!!!!
津次郎

津次郎の感想・評価

2.0
個人的に疑惑の映画。昔見たとき「なんかちがうぞ」と思った。あんを見てセンチメンタルポルノの作家だと知ったが、それまでは(この監督がなにかを)持ってるのか持っていないのかが正直わからなかった。当時海外の批評家もほめるのに苦心していたと記憶している。
とても「なにかを持っていそうな」映画だった。

ところでカンヌにゆかりある監督というと、今村昌平、大島渚、是枝裕和、黒沢清、河瀬直美、濱口竜介・・・。
カンヌの受賞歴は海外進出のきっかけにもなっていて大島渚はマックス、モン・アムール(1986)を、黒沢清はダゲレオタイプの女(2016)を、是枝裕和は真実(2019)を撮っている。今村昌平も海外企画のオムニバスに参加したことがある。濱口竜介もいずれ海外で映画をつくるだろう。

では河瀬直美はどうだろう。
登壇頻度からして最もカンヌにゆかりのある監督は河瀬直美である。
が、海外シゴトがほとんどない。(いちおうvisionが日仏合だがビノシュが出ているだけ)

個人的な憶測だが、河瀬直美はなんらかの根回しによってカンヌに好かれているのだろう──と思っている。
撮影にはアーティスティックな興趣があるとはいえ、作風はいずれも旅芝居。感傷が前面にでてしまう話。いわゆるお涙頂戴である。外国人がそれを解らないはずがない。

『北野武や是枝裕和ら映画監督の作品を手がけたプロデューサーのエンガメ・パナヒに脚本を持参して子連れで渡仏、直接面談の出資交渉の席で「あなたと組みたい」と口説いたという。パナヒは、ローラン・グナシア(アニエス・ベーのカルチャー・コミュニケーション・アドバイザーを経て、会社「ラボワット」を経営しているアート・ディレクター。2007年2月26日に寺島しのぶと結婚)を通じ、フランスの映画会社セルロイド・ドリームに紹介された。また、日本の文化庁やフランス側の公共行政機関「フランス国立映画映像センター(Centre national du cinéma et de l'image animée)」からも助成を受けている。
(中略)
ニューヨーク・タイムズは同作の受賞を評し「大きな驚き」(the biggest surprise) と表現した。』
(ウィキペディア「殯の森」より)

積極的な自己アピールの甲斐あって殯の森はカンヌのグランプリを獲った。
同ウィキには『「審査ではすごいバトルもあったらしい」と伝えたが』との一文がある。とうぜんそれは純粋な品質で推す審査員と、懇請された審査員とのバトルであったことだろう。NYタイムズの「驚き」の評は端的にこの授賞の奇を伝えている。

さいきん(2022/04)文春砲で朝が来る撮影中のスタッフへの暴行(腹蹴り)が報道されたが、その後本人の釈明があった。

『両手が塞がって自由が効かない河瀬にとって、急な体の方向転換は恐怖でしかなく、防御として、アシスタントの足元に自らの足で抵抗しました。その後、現場で起こった出来事を両者ともが真摯に向き合い、話し合った結果、撮影部が組を離れることになりました。撮影を継続させるための最善の方法だと双方が納得した上でのことです』
(報道より)

おそらくこの問題は、腹を蹴ったか、別のばしょを蹴ったか、あるいは何もなかったか──ではなく、この人が「文春にチクられてしまう人物」であることだろう。

そういうパワーバランスで仕事をしてきたゆえに、うらみをかかえたスタッフの誰かに文春にチクられてしまった、わけであって、かのじょの蹴りがどこへあたったか、あたらなかったか──は関係がない。

でなければ、どこを蹴ったのかわからないような瑣末時を、文春に暴露されるはずがない。
言うまでもないが人間、ヤな奴でなければ文春にチクられはしない。

すなわち園子温のセクハラなど、一連の告発に乗じて、日本の不良映画監督が挙がり、河瀬直美がそのひとりだった──という話である。

そのあと、東京五輪の公式記録映画「東京2020 SIDE:A」がカンヌ映画祭で上映される──とのニュースが入ってきた。

『河瀬直美監督(52)が手掛けた東京五輪公式記録映画「東京2020 SIDE:A」が、カンヌ映画祭(フランス、17日開幕)クラシック部門で上映されることが決まった。映画祭事務局が2日(日本時間3日)発表した。
映画史に残る名作の復刻版の紹介を目的に04年に始まった部門で、13年に小津安二郎監督の「秋刀魚の味」(62年)、15年に黒澤明監督の「乱」(85年)など劇映画の名作を上映。14年に市川崑監督が手掛けた64年の東京五輪記録映画「東京オリンピック」(65年)も上映された。』
(2022/05/03の報道より)

河瀬直美監督はこの報道に寄せて──
「ドキュメンタリーであり五輪文化遺産財団で永久に保存される作品。文化遺産としての映画を選ぶ部門に新作にもかかわらず選んでいただいたのは、この映画に託された時代の証言を未来永劫(えいごう)100年先までも語り伝えたいと評価してくださった表れ」と喜んだ。
──とあった。

『この映画に託された時代の証言を未来永劫(えいごう)100年先までも語り伝えたいと評価してくださった』──とは河瀬直美監督自身の希望的観測にもとづく発言である。けっしてカンヌ事務局がそう言ったわけではない。

東大での祝辞「ロシアを悪者にすることは簡単」発言も、BS番組「河瀬直美が見つめた東京五輪」での不適切字幕での件もふくめ、とても胡散臭い人。

だが、権威あるアワードやプライズを獲ることは、その人物を大物に見せるし、いったん獲ると、その権威の庇護下でずっと生きられる。

ただし当人に小物の自覚がないと叩かれる。──という話。
s

sの感想・評価

2.6
感覚と空気感は良いけど、期待したほどでは…セリフは小さいのに効果音ばかり大きくて観にくかった。自然な感じを出したいのはわかるけど、セリフもっとはっきり言ってほしい。
れお

れおの感想・評価

4.0
ただ単純に『自分の感情を出してはいけないと感じながら生きる』ということの辛さが、少なくとも感覚的には理解できる…という人にしか分からない映画だと思った。

普通の人間であれば言葉なり感情なりで表現するはずの悲しみや怒りや痛みや自分に起こった全ての事を、自分の中に押し込めて生きている様がリアルで、そこをどう受け取るかによって素晴らしかったりする映画だと思う。

『当然、泣いたり叫んだりすべき状況にもかかわらず表現されなかった悲しみ、痛み、苦しみ』に注目して見るべき映画なのでは。

単純に、真摯に、その人が生きている様を撮ろうとした作品。
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