殯の森の作品情報・感想・評価

「殯の森」に投稿された感想・評価

それにしても、自然の映像が綺麗にキラメク映画。
河瀨直美監督作品。(日仏合作)

物語は、認知症ホームで働き始めた女性=真千子(尾野真千子)と少しボケ気味の老人=シゲキさんという爺さんの二人を中心に進む。
この爺さん、困ったもので、掃除に来た真千子を突き飛ばして怪我させる。二人で出かけると逃げ出す。
しかし真千子は、ホームの先輩の言葉「こうしゃなあかん、てこと無いから」というのを心掛けて一生懸命。
逃げた爺さんと真千子がスイカを食べるシーンがいい。「暑いときはスイカが一番」(笑)
その後、二人で、森に入り込む。真千子とシゲキさんの触れ合いの物語が、これまた良い。

「殯」とは「敬う人の死を惜しみ、しのぶ時間のこと。また、その場所の意。語源に『喪あがり』喪が明ける意か。」なる言葉が見事にこの作品を表している気がする。

河瀨監督ではなければ作れない美しく、素晴らしい映画世界。
HRK

HRKの感想・評価

3.0

このレビューはネタバレを含みます

『殯の森』で難しいのは、例えば川を渡るシーン。観客が川を渡る行為をメタファーとして解するだけでは十分理解したことにはならず、「しげきさん」と「真千子さん」のそれぞれの立場から眺めることで初めてあのシーンがあのように作られた理由がわかる。「しげきさん」はまだ分かるにしても(何をしたいのかこの時点ではよく分からないので感情移入までは厳しいかも)、「真千子さん」は冒頭近くで登場する夫との短い会話シーンがここで回収されることに気付かないと彼女の立場に立てない仕掛けになっている。初見では奇妙に見えた。
まいん

まいんの感想・評価

3.3
スイカ嫌いなので猛暑の茶畑でスイカ食べたら美味しく感じるかなぁ
kappazusa

kappazusaの感想・評価

5.0
The forest could have been always watching the time has passed and their wound has healed.
まこと

まことの感想・評価

3.8
これは魂と魂のコミュニケーション

言葉による意思疎通に不具合があるからといってそれで万策が尽きたわけではない

尾野真千子うまいなあ、特に言葉遣いやセリフまわしが

まさにこのイントネーションと抑揚を用いた喋り方の先生だったり近所のおばさんだったりが昔は身近にいた


高齢化社会がより急速にかつ確実に進んでいくこれからの未来において、この映画はある種のメッセージを放っていると思う

世話する人が「世話をしてあげたってる」というような上から目線になったらダメなんだろう、身体的な能力が劣っていても自分より年上の人なんだという尊敬の気持ちを持つことが、何より介護においては重要なのではないでしょうか、ここらへんは現役の介護士の方に訊いてみたいところではあります
まぁ

まぁの感想・評価

3.8
あ〜苦しかった…(涙)
…気づいたら、涙が…頰をつたってた…(涙)

大切な人を亡くした2人…。
どのように生きて良いのか「迷子」…になってしまったよう…(涙)

「森」の中の「彷徨い」は…もがいて、もがいて、苦しんで、苦しんで、あがいて、あがいて…このまま「あの世」に行ってしまうのでは…と…心が痛かった…(涙)

「川」…渡らないで…と祈った…(涙)

…2人だったから……温もりや暖かさ、柔らかさ…「生」を実感出来たかな…☆
…「生かされている」…と…*

…「生と死」…の物語…*

「殯」…「もがり」…って…読めなくて…。
言葉の意味を知って…「救われた」作品だった…*
宏美

宏美の感想・評価

3.8
いやいや、あざとすぎ…ってなるんだけど、河瀬直美は人間のことがほんとうに好きそう
【あなたは「殯」の意味を知っているか?】
◉2007年度カンヌ国際映画祭グランプリ受賞。
殯:貴方が死んでから本葬するまでの間、遺体を仮に納めて置くこと。またその場所。「喪上がり」の意。

森を舞台とした映画はたくさんあるけれど、私はこの作品を観てから「森」と言われればこの作品のことを真っ先に思い出すようになった。
深い深い森の緑。美しい海外の森でも、こんな緑をしている森は日本にしかないと思う。
そのビジュアルインパクトに気づき、故郷の奈良を舞台に物語を綴った河瀬監督はある意味ものすごい才能の持ち主だ。
その結果、第60回カンヌ国際映画祭審査員特別グランプリを受賞したわけだけど。
個人的に幼少期に過ごした奈良がこんなにも深く美しく残酷で、嬉しかった。
Leonard

Leonardの感想・評価

3.5
まだ大事な人を喪う大きな痛みを知らないけれど、自分ならきっと立ち直れずにいつまでも探し続けるだろうと想像しながら一緒に森へ入っていった。DVDの特別映像(メイキング)がよかった。
mikoyan358

mikoyan358の感想・評価

1.0
2016/4/27鑑賞(鑑賞メーターより転載)
世界で評価されているのも絶賛する人がいるのも否定はしないが、自分にとっては映画として人に見せようという意図が欠落した、それでいて芸術ぶった表現ばかりが鼻につく、化学調味料で塗り固められたラーメンのようなわざとらしさを感じる至極不愉快な一本。確かに時折息をのむように美しいカットは登場するが、理解できないのが悪いといわんばかりの映像オンリーの進行は、正直映画として成り立っているレベルとは思わない。まあこれを外国人が字幕付きで見れば確かに評価が上がりそうだが...カンヌの受賞作は本当に当たり外れが激しい。
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