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サンドイッチの年
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『サンドイッチの年』に投稿された感想・評価

Maoryu
4.1
1947年、両親はナチスに連れ去られ、疎開先からパリに戻った少年ヴィクトール(トマ・ラングマン)は、良家の息子フェリックス(ニコラ・ジロディ)と出会い意気投合する。同じユダヤ人で骨董屋を営むマックス(ヴォイツェフ・プショニャック)に雇われ、やがてパリの生活に慣れて、フェリックスとも友情を重ねるヴィクトールだったが、ある闇取引に巻き込まれてしまう。

第2次世界大戦前後を生きたユダヤ人たちの物語。
ただ、暗く切ないばかりではなく、笑いも交えてほんわか温かくもなれる良作だったし、戦後復興期のパリの様子に、人々のドイツへの憎悪、それに日本にも似た闇商売の描写がかなり興味深い。

冒頭、少年たちが出会い仲良くなっていく様子は青春映画のようなんだけど、実はそれぞれに違った背景があることが見えてくる。
天涯孤独なヴィクトールには助けが必要な一方、フェリックスにとっては自分と違う世界への好奇心だったようだ。
結果、周りの人種偏見が重なって、2人の道は離れていく。
切なくも現実的なその心情が、オープニングとエンディングでさりげなく語られるあたり、脚本の良さが光ってたなー。

そして、物語のキーマンになっているのが、骨董屋の老人マックス。
ヴィクトールがユダヤ人と分かって、親身に面倒を見つつも、偏見、傲慢、無慈悲さが目立つ複雑な人物だ。
それも次第に、迫害されて家族を失った経験からの発言や行動だったことが見えてくる。

終盤のマックスのいくつかのセリフが作品全体を表していて、ヴィクトールにエールを送り、幸せな人生を彼に託しているように思えた。
“今年は辛いことがあったが、人生に5度や6度はある、残りはなんてことない日々の連続だ”
“こんな年はハムの薄切れのようなもの、2枚の厚いパンに間にはさんで良く噛み締めろ、カラシがいっぱいで涙が出ても全部食べなきゃならん”
AOI
3.8
【1947年両親と生き別れたユダヤ人の少年ヴィクトールが無案内なパリで出会う人々との絆】

美味しそうなタイトルだが…
幾多の悶着の末、観終えると“しみじみ”という表現がしっくりくるヴィクトールの回想録

親友となる親切な同年代の少年フェリックス
ヴィクトールを雇う古物商マックス
闇の仕事をする兄貴分のようなブブル

美しいだけの友情でもなく、面倒見は良いが人格者とまで言える雇い主でもない…

混沌とした時代を生きる 実に人間らしい人々に囲まれて成長する少年ヴィクトール

戦後の日本にも共通する力強さを感じる名作だ

サンドイッチの年だった自分に深く刺さった😢
海
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ひとが、花束みたいに犬や猫を抱えているところを見ると、途端に泣き出したくなる。わたしたちが、愛するひとに悲しいことなんてありませんようにと願うとき、心の中で神さまになる。悲しいだけが欠けていて、やさしいも温かいもある世界では、神さまだけが悲しいんだ。とても簡潔に、この映画を話すなら、犬を殺せる少年と犬を殺せない少年が友達として出会う物語だった。VHSのパッケージには「心が死にかけた時に味わってほしい」と書かれているらしかった。誰かの物語にふれるたびに、つぎの夜はもっと濃密になる。そのことを、思い出したよ。

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