友情の作品情報・感想・評価

「友情」に投稿された感想・評価

ムチコ

ムチコの感想・評価

5.0
イヴモンタン(町工場の似合わないこと!)のいつもの微笑みが、ずっと不安げに、泣くのを堪えているように見える。

男たちの友情には「しんみり要素を持ち込まない」という不文律があり、「何でもないよ」と言い続けるしかない。超ホモソと言いたくなるような話なのにそれを擁護も批判もせずただ寂しさだけを描いているのが好ましかった。
小さな工場を経営するヴァンサン、作家のポール、医者のフランソワは昔からの友人。
家族ぐるみの付き合いで庭先でパーティーをしていたが子供達からちょっと目を離した隙に風向きが変わり納屋が火事に。
怪我人もおらず和気あいあいとした会もお開きに。
年をとっても友人達と集まるとはいえヴァンサンは妻と別居しており、離婚の瀬戸際
ポールはスランプに陥り、新作の筆が進まない。
フランソワは妻の浮気に悩んでおり、彼女に思わず暴力をふるってしまう。
さらにヴァンサンは、金銭問題による工場の倒産の危機という苦境に立たされてしまい…。
中年になった今、それぞれが悩みを抱えている。
ヴァンサンは妻と別居しており、離婚の瀬戸際。ポールはスランプに陥り、新作の筆が進まない。
フランソワは妻の浮気に悩んでおり、彼女に思わず暴力をふるってしまう。
更にヴァンサンは借金がたたり工場の倒産の危機という苦境に立たされる。
友人だって経済的に厳しいから借りられない、従業員にも3か月分も給与を払えていない、計算すると借金は増えるばかり。
友人との食事会では表の面は円満を演じ、裏では苦悶する…それぞれ悩みを抱える中年男達の群像劇
年々長く定期的に友人関係を続ける事の難しさを感じてたからこんな夫婦揃って集まりに出向くのは不思議な感じ
年取るとどうしても狭くなってしまうわ…
csm

csmの感想・評価

5.0
木々の間やカフェの窓越しにみえるいつもの面々の喧騒と、そこから離れた部屋や車内での表情。集まれば美味しいもの食べて池に落ちたりするので、こないだみたアランアルダの四季も思い出す。イヴモンタンが倒れたり回復したりするので佐分利の化石を感じて、船のシーンでのナレーションは加藤剛で聞こえてくる始末。素晴らしい。オードランさんを食事に誘うが、しがない返事に思わず煙草逆にくわえちゃうイヴちゃん。
冒頭の雷ゴロゴロ窓打つ雨。いつもの店出たあとの男たちのなにげない表情のラスト。日常つってもいろいろありずきるのにさりげなく駆け抜ける映画。ソーテ素晴らしいなー。
kazu0219

kazu0219の感想・評価

4.1
70年代のクロード・ソーテを代表する傑作。明日も続くような日常を切り取った彼の作品には、急な展開やどんでん返しは存在しないのだけど、とてつもなく観心地がよい。『友情』は歳を重ねても同窓会気分で集まって盛り上がるおじさんたちの日常。日々の中で、それぞれの夫婦関係や仕事の状況が苦難の局面を迎えることもあるが、互いに慰めあったりからかい合ったり……時に友人の奥さんを略奪しても男は仲良しでい続ける感じとか、ある意味本当の友情かもしれない(笑)。いつまでもガキのようにつるむおじさんは素敵だ。
見た目はおじさん、中身は少年、その名はヴァンサン・フランソワ・ポール!みたいな。

奇をてらわないおじさん達の日常風景。古くからの友人である彼らは、皆それぞれに悩みを持つ。家族や友人とフレキシブルに集まっては食を囲み、酒を呑み、議論する(フランスあるある)。ただそれだけ。

いいおじさんが子どもみたいにふざけたり、ふてくされたり、池に落ちたり、転んだり。ただそれだけ。

悲観的でもなく楽観的でもない。ただそれだけ。

特に何か起こるわけでもなく、淡々とおじさん達の一朝一夕では築けない信頼と友情を押し付けがましくなく綴る。

とにかく激渋イヴ・モンタンはじめ名優演じるおじさん達の枯れ具合が素晴らしい。ほんわか音楽とファッションも申し分なし。
たまにふと見たくなる映画。
繰り返し流れる音楽がなんとも言えない。
それぞれの悩みを抱える中年の男たち。
彼らの言葉、仕草に節々に感じる、狡さや、セコさ、さもしさ。
でも優しさ、希望、慈悲も感じる。
最後の路上を歩いている四人にどうしてあんなに感動するのだろう。
あー、この四人はきっとこれからも一緒に歳を重ねていくんだなー。
みんなベタベタしてないのがいい。
メインの俳優たちには品格が漂っている。
イヴモンタンを除いては顔は別になのだが、仕草、身のこなしがなんかいい。
おじさんになっても続く上辺だけじゃない友情を自分はどれだけもてるのか…。
ドパルデュー、細い。
こぅ

こぅの感想・評価

4.5
クロード・ソーテ監督による【ヒューマン・
ドラマ】。

OPから、作家ポール家に友人、其々の妻、
子供達、恋人が集い、ドタバタ〜解散して各々の
エピソード へ。
工場を経営者=倒産寸前ヴァンサン(イヴ・
モンタン)。
スランプの作家ポール(セルジュ・レジアニ)。
妻が浮気性の医師フランソワ(ミシェル・ピコリ
)。
ボクサーのジャン(ジェラール・ドパルデュー)。

【友情】ここから安易に想像する映画的エンタメ、
あざとい捻りや、嘘くさい展開、お涙頂戴感動、
劇的サプライズ何て用意されていない。あるのは、
フィクションでありながら、ひたすらリアリティ
ある日常の人と人との繋がりを淡々と綴るだけ。
名優達による味わい深い名演に終始魅せられた。

特筆は、ヴァンサンがカトリーヌ(ステファーヌ
・オードラン)の職場に迎えに行ってからの喫茶
での会話で、空気(間)、表情がパーフェクト、
2人の気持ちが伝わってくるベストシークエンス。

クロード監督は熟知している、やはり、、男より
女は強い、一枚も二枚もうわてなんだと。
フランスならではか、大人の男女の機微の演出も
素晴らしい。

クライマックスのジャンのボクシング試合は、
本物さながらの迫力で熱くなった。

男と女の関係、男同士の関係は違う。
(フランス女優って、皆セクシーだな。)


ラストのヴァンサンの一言、、カトリーヌへの愛、
良いな、、

「希望は持っていてもいいだろ」
「人生ってのは何があるか分からない」

男と女の関係と男同士の関係は違う、
その答をラストカットで決めている。

嘘の有り得ない夢の世界を見せてくれるのも映画
なら、嘘でも圧倒的リアリティを見せてくれるのも
また映画。
Cem

Cemの感想・評価

5.0
妻に浮気されてる医者
スランプに陥っている作家
破産寸前の工場経営者

この仲良しオッサン3人の日常を描いているんだけど、
めちゃくちゃ良かった
フランスの田舎町の風景がほんと美しい

若いジェラール・ドパルデューが良い!ボクシングかっこいい
強敵と戦うんだけど、本物の試合を見ているようだった!!!


48時間以内に金を作らなきゃいけない!
必死に周りに頭を下げお願いするも断られるのは
こっちまで泣きそうになる
おじさんの哀しそうな顔を見ると辛くなるね😢


渋くて大人の映画って感じ∗*゚
いくつになっても夢と希望を忘れないオジサンがかっこよかったー
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