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『バレエ・リュス 踊る歓び、生きる歓び』に投稿された感想・評価

5.0
20世紀文化史におけるエポックメイキングたるバレエ・リュス(仏語ロシアバレエの意)のドキュメンタリー。
20世紀という歴史をどう見たらよいのか示唆を与えてくれるバレエ・リュス。人と文化の移動!このダイナミクスが今ある世界の姿の有り様なんだと痛感します。

伝説ニジンスキーを従えた20世紀初頭のバレエ・リュスのその解散後の物語。すでにニジンスキーは去り、第一次世界大戦を超え、ディアギレフが死んだ。
ロダンの絶賛を受けたバレエ・リュスは、ストラヴィンスキーを世に出し、ピカソやマティスのインスピレーションを刺激し…ってそりゃ凄まじいもの。もう伝記も歴史的考察も山のようにある。ではその後再結成されたバレエ・リュスについては?

ということて、このドキュメンタリーはその後のバレエ・リュスを追う。ロシア革命から欧州に逃れた多くのロシアダンサーは、その後世界中を旅する。オーストラリア、アメリカ、中南米のバレエ史はバレエ・リュスがなければ何十年遅れたか分からないほど。
バレエそのものと"観客"を育て上げた彼等に最大の敬意を。
5.0
稀代の興行師ディアギレフが興した移動バレエ団、バレエリュス。
伝説的なバレエリュスにはとても興味を持っていましたが、こちらはバレエリュスというより、バレエリュス・ド・モンテカルロ(ディアギレフの死後、バジル大佐などが再結成したバレエリュス)のドキュメンタリー。
オリジナルのバレエリュスを見たかったけど、流石に映像も残っていないし、生きている人もいないよなぁ。
と、思ったけど、実際見てみて素晴らしいドキュメンタリーでした!作ってくれてありがとう!
当時の舞台の映像、現在の団員たちのインタビュー、2000年に行われた同窓会を、ナレーションが語るバレエリュスの歴史(20世紀のバレエの歴史)を軸としながら編集した構成で分かりやすい。何より撮影当時存命だった団員たちの生の言葉が面白いのなんの。皆もう随分昔のことだから、赤裸々に語ってくれるわけです(相手が生きていたとしても)。「私ほどの美貌があれば彼も夢中になったはず」などの自慢から、団員同士のいざこざや、団内部から見たバレエ団の雰囲気など。

以下は細かい感想や防備録。

・ミハイル・フォーキン、ニジンスカ、レオニード・マシーンなど、ディアギレフ時代の人物たちについても言及されており、興味深かったです。

・バランシンって、若さに価値を置きすぎー。バレエも婚姻歴も。
マリア・トールチーフもインタビューに答えてて、見れて嬉しかった。バランシンの元妻!山岸凉子さんの漫画読んだよー。
(備忘録)
ベビーバレリーナ…ターニャ・リャブシンスカ、イリーナ・バロノワ、タマーラ・トゥマノワ

・バレエリュスの作品は衣装も美術も個性的で本当に素敵。ピカソやダリたち名だたる芸術家が関わっただけあって、垢抜けている!
ペトリューシュカ、オーロラの結婚など、本で読んだ演目の映像が見れて感無量。

・ディアギレフ以降のバレエリュスはグダグダと言ったイメージがありましたが、バジル大佐による第2期、その後のマシーンとの決別による分裂などが映像、インタビューを交えながら描かれていたため、非常に理解しやすかった。
(備忘録)
・名称でもめてそれぞれについた名前がオリジナルバレエリュスとバレエリュスドモンテカルロ。
・バレエ戦争を経たあと、ホンモノの戦争に見舞われたことで彼らはアメリカを拠点とするに至ったんですね。合間にオーストラリアや中南米にもバレエを広げた。
・結局、バジル大佐のバレエ団はアメリカでの道を断たれ衰退、消滅。
マシーンのバレエ団はハリウッドにも招かれ栄華を極めるが、マシーンは金に執着するようになり、振付作も不評が続いてバレエ団を去ることに。
・バランシンがその後引き継ぐが、バランシンはNYシティバレエ団を立ち上げ、プロットレスバレエを確立。
・経営者デナムが愛人ニーナ・ノヴァクを主役に抜擢し続けたことで、人気ダンサーが離れてしまい人気低迷、財政難にもつながる。デナム死去により第2期バレエリュスは幕を閉じた。

・ダニロワとマルコワのプリマ同士が新人ダンサーへの指導で揉めるエピソードが面白い。

・最後にナタリア・マルコワが「当時、報酬はほとんど貰っていなかったわ。名だたる芸術家たちと仕事をできることに惹かれていたから。素晴らしい経験、それが私の財産になったの。なんてリッチなのかしら!」とニコッと笑った映像が大変素敵でした。

このドキュメンタリーを公開した時には、既にインタビューを受けてくれた団員たちの何人もが鬼籍に入られていたそうな。貴重な資料。これだけの映像を残してくれた製作者さん、本当にありがとうございます。
ニジンスキー観たかったんだけど、その後のお話でした。でも面白かった。当時のダンサーが80歳を超えても踊っていて、バレエの世界で生きている。栄光とかプライドとかが、いい意味で存在し続けている。その輝かしい舞台が伝わってくるようなダンサーたちの美しさ。バレエがロシアのものからアメリカンになり、舞台芸術からスクリーンへと流れていく歴史が興味深い。

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