喜劇 泥棒大家族 天下を盗るの作品情報・感想・評価

喜劇 泥棒大家族 天下を盗る1972年製作の映画)

製作国:

上映時間:96分

3.9

「喜劇 泥棒大家族 天下を盗る」に投稿された感想・評価

は

はの感想・評価

4.0
映像、演出、テンポ、全部が粋でクール。あげくちゃんと喜劇。

赤塚不二夫の漫画から飛び出したようななべおさみ、単なる泥棒だしテキ屋みたいな格好なのにマフィアみたいなバイブス醸し出してる藤田まこと、往年のミヤコ蝶々、浪人生みたいな岸辺シローとかよいキャラ揃ってるし、いわゆる昭和の喜劇のフレームなのに、役者の動きがワーナーアニメやバスターキートンみたいだったり、映像と演出がクールだったりで小洒落てる。和製ゴダールの「はなればなれに」説を提言したい。

オープニングで実在した泥棒村の話を前段として入れてくるあたりもフィルムノワール的でおしゃれ。日本にこんな映画があったのか。
mitakosama

mitakosamaの感想・評価

4.7
超・超傑作!これを20年前の浅草東宝で見つけた時は余りの完成度の高さに、こんな映画があるのかと驚愕したよ。このレビューが書きたくてしょうがなかった。
クレイジーシリーズがひと段落し番外編的な一作。末期4作以上に権利関係が複雑でソフト化されないことが悔やまれるわ。

北九州のすっかり寂れた炭鉱村。その中で家電に囲まれ贅沢に過ごしている一族がいる。
実は日本中のデパートで組織的に万引きをして生計を立てている、というストーリー。
長老に植木等。娘が4人・夏子・春子(大地喜和子)・秋子・冬子。ダメな娘婿に谷啓。優秀な娘婿に藤田まこと。
植木等の元嫁がミヤコ蝶々。若い現嫁で藤田まことの妹役に八並映子。
村の下っ端に、犬塚弘・なべおさみ・小松政夫など。途中から合流する大阪のスリに岸部シロー。
駐在に伴淳三郎。盗品のバイヤーに三木のり平。
その他に桜井センリや安田伸、井上順、峰岸徹など。

どうよこの豪華な東宝喜劇人総出演!しかも何が凄いってさ、これだけの人数に各々キャラクター設定が違和感無くあり、各々見せ場もちゃんとある。これで90分で収めてるんだぜ。群雄劇として完璧すぎる。
これには、クレイジー映画の括りが無くなったことが大きいかも。植木等が全編に渡り活躍せずラストまで温存してるので、他の俳優陣に活躍の場が増えたからかと思う。

戦略的に万引きの旅に出る一家。ターゲットは反物と云うのがまたリアルで良いね。
しかし村の下っ端が扱いの悪さに不満を持ち、自分らだけで仕事を実行して逮捕される。彼らの弁護士費用を賄うために、植木等が最後の大仕事に出る。

とにかくムダなエピソードや演出が一切無く、全て線で繋がってる秀逸な脚本。キレッキレのギャグ。
細かい描写も書きたいこと一杯あって書ききれん。
炭鉱街という郷愁をさそう設定を利用した、大どんでん返しのラスト。何もかも完璧でしょう!
東宝、いや日本の喜劇映画のランキング1位(僕調べ)の最高傑作!機会があれば何が何でも見るべし!
poko1314

poko1314の感想・評価

5.0

このレビューはネタバレを含みます

これぞ昭和の映画って感じ!

福岡に実在した泥棒村をモデルにしたと言うのも、今じゃ考えれんくらい凄いストーリー。

気になったのが、泥棒家族の内装のどんでん返しの仕掛け。
アニメのルパン三世に話で、離島の泥棒一族に同じ様な描写が。
原作者のモンキーパンチは、もしかしてこの映画を元ネタにした?
時代的に当たり前やけど、逃走に使う117クーペにパトにオカマ掘るs30も旧車好きならうれしいとこ。

最後の若き藤田まことが驚くシーンも良かった。