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黒い瞳
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『黒い瞳』に投稿された感想・評価

Omizu
3.0
【第40回カンヌ映画祭 男優賞】
『太陽に灼かれて』ニキータ・ミハルコフ監督がチェーホフの短編をもとに脚色した作品。カンヌ映画祭で男優賞(マルチェロ・マストロヤンニ)を受賞、アカデミー賞でも主演男優賞にノミネートされた。

これはちょっとよく分からなかった。難しい話ではないのだがエピソードがそれぞれ中途半端で全体に散漫な印象。マストロヤンニやエレナ・ソフォーノワといった役者も十分に魅力が引き出されているとは言いがたい。

やはりムリにイタリアに舞台を移そうとしたのが徒となったか。ロシアという国だからこその雰囲気がなくなってしまっている。寒くある種の閉塞感のあるロシアと暖かく開放的なイタリアとでは持つ雰囲気が全然違う。

ミハルコフの端正な演出は見ものであり、映画としての体裁は整っているが、感情移入の出来ないキャラクター造形、散漫な話運びが気になった。

なによりこの物語のキーとなるアンナが魅力的に思えないのが致命的。ある種のファム・ファタール的存在であるはずがよく分からないキャラクターに終始してしまっている。

一つ一つのクオリティは高いものの、全体としてはイマイチ求心力のない映画になってしまっている。マストロヤンニもアカデミー賞にノミネートされるほどユニバーサルな演技をしているようには見えなかった。
4.5
【私には全てがあり、何も無かった】

チェーホフの『小犬を連れた貴婦人』他を基に、ニキータ・ミハルコフ監督がイタリアに招かれて撮った作品。主演はマルチェロ・マストロヤンニ。

〈あらすじ〉
大銀行家の娘の入り婿となった主人公は放蕩三昧に暮らし、地方の湯治場で出会ったロシア女性アンナと一夜を共にし、ロシアに去った彼女を追う。身辺整理をして必ず戻ると彼女に告げローマに帰るが、妻の破産が彼を待っていた。妻にすがりつかれれば振り捨てるわけにもいかず、アンナとはそれっきりに...。

〈所感〉
イタリアの陽気さとロシアの厳格さがハイブリッドされたようなコメディチックなヒューマンドラマだと感じた。この作品を見てると、人生なんてギュッと要約すれば何分間かで語るに落ちる程の短編なのかもしれないと思う。でも、そこには人それぞれの悲喜劇が綴られているのでどんな人の本も読んでみたいよね。マルチェロ・マストロヤンニ演じるロマーノが語る昔話は、自業自得とも言えるがなんとも笑いあり涙ありの酸いも甘いも知ってる老成者の言葉だから、非常に説得力があった。オチがなんとも驚きだが、これはこれで素敵。人と人の強い縁というのは時間も空間も超えるのですね。もしかして子犬のサバチカが運命を運んできてくれたのかも。コロナ禍のアクリル板みたいな使った謁見が面白い。ロシア語とイタリア語、英語も入り交じった会話劇としても楽しめました。
◎オペラブッファ仕立てのマカロニ・チェーホフ

4K 修復ロングバージョンで観たので、詳しいレビューはそちら(パングロスの一覧で本枠の左)をご覧ください。

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