肉体の悪魔の作品情報・感想・評価

「肉体の悪魔」に投稿された感想・評価

GPを立て続けに2本。今度はホイホイ話が進み強引で押しが強い猛進男の話。ラディゲとGPの2人の天才がぶつかり合い、GPの控え目なトーンが消されているが、これはこれで良いかも。恋人との気だるくグダグダした恋模様で、まだうぶで凄く嫌味ったらしくも爽やかな主人公。自由恋愛でもフランスは親を巻き込む事も有るのかと驚いた。愛人〜もそうだがGPは膝枕が素晴らしく似合う俳優。カットの繋げ方がとても洒落てる。
mikoyan358

mikoyan358の感想・評価

3.0
2015/4/20鑑賞(鑑賞メーターより転載)
婚約者のいる年上の女性と恋に落ち突っ走る高校生という、著者レイモン・ラディゲの実体験(凄え!そしてその後20歳で亡くなったというのも)に基づいた話。許されぬ、そして盲目の恋の火が第一次大戦という時勢に振り回されながら燃え上がったり消えかかったり。戦争終結の歓喜の中で「それが恋の終わり」を意味する2人だけが悲しみに溢れている、という皮肉が何とも胸をくすぐる。男はこちらも苦笑いするほどに猪突猛進でまだまだ子供なのだが、それをジェラール・フィリップが自身の端正さひとつで芸術作品の域にまで引き上げている。
うお

うおの感想・評価

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カメラワークと白黒特有の光の加減が見事。1950年代の美と言われるフランス屈指の美青年ジェラールフィリップの表情が甘く切なく、見ていてたまらない気持ちになる。
主人公の男も女も、どうしようもない部分を持ちながら(特に男は身勝手な部分がちらほら気になるくらい)それでもやっぱり甘くて胸を締め付けるような愛が画面から滲み出てて、どうしようもなく画面を見つめ続けてしまう映画でした。
やし

やしの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ベットをグルッと一周して、暖炉を写すカメラワークが二回出てくるのだけどいい…

2回目の時、息が絶えそうなのをあらわす暖炉の炎🔥わかりやすいけどなんかいい…

衣装がレトロ…コルセットしてるのかな…わたしもあんだけくびれたいわ…

こういう恋愛ものをみるとなんだか本当にすごくせつなくなるので今回も玉手箱へ。
キタ

キタの感想・評価

3.1
タイトルが抜群に格好いいのですがエロぉいシーンはありません。美男美女が瞳を見つめ合い勢いよく接吻を交わすところまで。夜を共にし迎えた朝を表すのに雄鶏が鳴いたのには苦笑い。さすが古典作品。愛してるなんて台詞が飛び交いますが不倫の話。まだお子ちゃまなイケメン学生が軍人の妻と恋に落ち時に怖じ気づきながら『夫に真実を!いや無理だ別れなきゃでも愛してる』を繰り返し休戦で国が湧く中、軍人の夫の帰還と共に永遠の別れが来てしんみりと恋が終わる。父が息子の恋心を下劣だと憐れむ台詞が良い『女に冷たくされると腹が立ち愛されると別れたくなる』
エディ

エディの感想・評価

1.8
ジェラールフィリップの出世作。この映画で彼の人気が不動のものになった記念碑的な作品だが、まるでジャリタレのために作られた映画のように強引で不自然な設定が腹立たしい。悲劇的な純愛ではなく、ハンサムで若いだけのバカ男と結婚前の火遊びをするバカ女の純愛ごっこという名の火遊びに成り下がってしまっている。
舞台は第二次大戦終盤のパリ。婚約者が出征中のマルトは看護婦として病院を手伝っていたが、あるとき農作業をしていた学生フランソワから誘われる。非常に強引なフランソワに自分は婚約中と伝えても、フランソワはくどきを止めず、ついに二人は恋に落ちるものの。。。

ジェラールフィリップ演じるフランソワの設定が非常にイラつく。みんな戦争に必死になっているのに、学校にも行かずに一人、女の尻を追い回す。親の収集品を勝手に売って金を工面したデートでは、ワインのブショネについてケチをつけたり最初のデートで結婚を申し込み、食事の後で一緒に住む家の家具を選ぶとか不自然なくらいに強引なので、引くを通り越して不愉快になった。
終始にやついた表情で強引に誘うフランソワの姿は純愛を貫くそれではなく、女漁りをするヤンキーにしか見えない。実際、自分の親や恋人の親に対する口の聞き方がひどいし、マルトの自宅前で窓越しに彼女を一晩中見張っているなど素行も薄気味悪い。
こんな主人公に対しマルトがどうするかというと恋におぼれたまま。最初が強引なので、運命的な出会いによる純愛には思えず、親の金で遊んでいる不良学生に言い寄られ火遊び的な不倫をするバカ女にしか見えない。
この関係は婚約者と結婚しても続きとうとう妊娠してしまうが、終戦後に夫が戻ってきたら二人の関係は終るということを二人とも気付きながらずるずると関係を続けているのだ。
芸術的な価値よりもジェラールフィリップを売り込むために作られた映画なのだろうが、彼演じるフランソワは自分に都合が悪くなると怒鳴り声をあげ、悲壮感漂うシーンでも常ににやけている軽薄で強引な遊び人として描かれているので、自分は全く共感できなかった。それどころか不快でしょうがなかった。
なんでこんな映画が流行ったのだろう?少なくとも、現代だったら、こんな主人公は絶対に好かれないと思う。