イギリスの名優ショーン・コネリーの訃報がハロウィンの夜に飛び込んで来ました。
90歳でこの世を去りました。

不謹慎だとは思いますが いつかこの日が来るのではないかと 身構えていたのも事実です。
でもいざこの日を向かえると衝撃は大きくかなり落ち込みます。
心よりお悔やみ申し上げます。
今まで、ありがとう。

2006年に事実上 俳優業を引退していたので 晩年のショーン・コネリーを観る事が出来なかったのが唯一の心残り。
渋い演技をしていただろうになぁ。残念でなりません。

ショーン・コネリーを最後に劇場で観たのは「リーグ・オブ・レジェンド」。2003年。遥か昔です。
私が彼の主演作で一番好きな作品は '92年に公開された「ザ・スタンド」。
おそらくDVD化されてないんじゃないかな。幻の名作です(私の中で)。

でもって 一番最初に観たショーン・コネリー出演作が、お恥ずかしいことに この珍品。😅
テリー・ギリアム監督作。この「バンデットQ」です。😂

小学生の時 父と姉と三人で映画館で鑑賞しました。
当時、日本のアニメ「幻魔大戦」と本作が二本立てで上映されていて 子供の頃の私は当然「幻魔大戦」目当てでした。
もう30年以上前なので 殆ど内容を覚えてません。
ちっちゃい子供と小人達が何人か出て来て冒険するという ファンタジー作品です。
ショーン・コネリーは どこかの王様を演じていたような。

「主演作」という事に人一倍こだわりを持っていたショーン・コネリー。
脇役を演じるのは あまり好きではないらしく。
とは言え『お爺ちゃんが主役の映画』となると 範囲もかなり狭まってしまって。
それで早期に引退してしまったそうだが、本作が原因で脇役が嫌になってしまったのではないかと ちょっと心配になるくらいの珍品です。

80年代の雰囲気満載のローテクファンタジー作品です。
温かい目で見てください。
「ネバーエンディングストーリー」なんかが好きな人は楽しめるかも？



劇場公開時 1983年 3月
八幡シネマ1 (千葉県 本八幡)
💺170席
客入り 満席 & 立見

千葉県の本八幡にあった映画館。
八幡スカラ座、八幡文化、
八幡シネマ1、シネマ2の4スクリーン。
2001年10月21日 惜しまれつつ閉館。

タイムトラベル　×　小人たちとの冒険

家族が構ってくれないため退屈な日々を過ごす少年ケビン。
ある夜、突然、寝室に６人の小人たちが現れ、誤ってケビンを別の時代に連れ去ってしまう。
実は小人たちは時空を巡るお宝泥棒だったのだ。
ナポレオン、ロビンフッド、タイタニック、人食い鬼の世界、アガメムノン王などの偉人や怪物たちと出会いながら盗みを働く大冒険が始まる。
しかし時空の地図を奪おうとする恐ろしい魔王に見つかり捕まってしまう。
果たして彼らは無事に脱出して元の時代に戻れるのか？

テリー・ギリアムの摩訶不思議な時空を超えた冒険活劇。
楽しいけれど底に流れる怖さとあいまいさは正に現代のおとぎ話。
大人も子供も楽しめます。


「オズの魔法使い」「ナルニア物語」が墨な人におススメ。

タイムトラベルカテゴリー：１A（現代→過去）

• #タイムトラベル

オリジナル116分版にて。

モンティパイソンシリーズから飛躍し、テリーギリアムが監督した初のファンタジー作品。
製作は前作「Life Of Brian」でジョージハリスンが設立した映画制作会社HAND MADE FILMSが受け持ち、主題歌もジョージの「オライナエ」。

しかしさすがはビートルズで一時代を築いた伊達男！
資本の潤沢さはセットから美術から衣装から、そして無駄(？)と言えなくもないショーンコネリーのキャスティングからも伝わってきます。
コネリーはめっちゃ格好よかったけどね！
インディーズ映画とは思えぬほどのこのスケール、ハリウッド顔負けです。

原題TIME BANDITS(時の盗賊団)の通り、近未来に迷い込んだ6人の小人盗賊団が少年ケヴィンと共に時空を飛び越える冒険活劇。
ナポレオンやロビン・フッド、アガメムノン王、タイタニック号の沈没にまで遭遇するハチャメチャなタイムトラベルを繰り広げますが、
その混沌とした作風はいかにもギリアム！って感じだし、オチも正統派な不思議の国の～風にならないのが大変良しであります。
次回作「未来世紀ブラジル」を予見させるプロトタイプ篇。