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午前中の時間割り
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『午前中の時間割り』に投稿された感想・評価

BiSってアイドルグループがあって、彼女たちの曲のプロモで『全裸で森を駆け抜ける』シーンがあるやつがありました。「MY Lxxx」って曲だったかな?

それに凄い似てるな、ってシーンが作品内にありました。まさかこの映画の影響ではないでしょうけど(^_^;)

羽仁進監督作品は多分初鑑賞。どんな作風の作家かも知らないで観ました。

物語的には高校生の男女の現在の生活。
それと女の子の方が友達二人で旅に出た時に撮影した8ミリ映像。

この二つの物語が交互に展開します。

女の子の友達は冒頭、死んでしまったことが明かされます。

現在視点の高校生男女の話は、友達を亡くして失意の日々を送る女の子とその子に恋する男の子の話。

旅のフィルムを観るうち、女の子二人が全裸で戯れる姿が写し出されます。撮影者は誰なのか。そして、なんで女の子の友達は死んだのか。

最後まで旅のフィルム観終えたときにわかる真相とは。。。

ってお話。

かわいい女の子が写ってる8ミリフィルムって、それだけで雰囲気ありますね(*^^*)

70年代のATG作品ってことで、アングラ臭プンプンだし、出演者も素人演技だし、アテレコも全然あってないし。

でも、町の風景なんかも含め時代の空気を感じられる作品でした。
3.0
「午前中の時間割り」

冒頭、七〇年代の日本。親友の草子が死んだ。東京へ戻った玲子。友達の下村君にフィルムを渡す。彼女は撮影してきた、二人の記憶を。八ミリカメラ、旅先、風船、ある青年。今、反体制的気運は無と化し、虚脱感と無気力に苛まれる若者等が映る…本作は羽仁 進が一九七二年にATGで監督した青春映画で、この度DVDを購入して再鑑賞したが面白い。やはり彼の作品の中では「初恋・地獄篇」が一番好きなのだが、この十七歳の少女が心で綴るナイーブな思春期の危険な美しい煌きも好きである。本作は「妖精の詩」を日、仏で合作したものに続いて、羽仁が作り上げた印象が異なる作風である。どういうことかと言うと、十七歳の二人の高校生に八ミリカメラを預け、お互いに撮り合い、撮りたいものを撮ると言う新しい映画製作の実験を試みている。

さて、物語は旅先で死んだ親友の草子の荷物を手に東京に戻った玲子。クラスメイトの下村は玲子の瞳の奥に何かが秘められているのを直感する。二人の間に何が起こったのか。草子はどうして死んだのか。二人が旅先で撮影した八ミリフィルムを回す下村の瞳に映ったものは、自然の中で解放された2人の美しい裸身、奇妙な風船を上げようとする青年。この青年をめぐって少女たちの心が、友情が揺れ始める…。


本作の冒頭は、少女の影が地面に映るファースト・ショットで始まり線路が映る。カットが変わり、列車の中に乗る一人の少女、東京駅に降りる。カメラは彼女を追いかける。そして音楽が鳴り静止画で説明される。カットは、東京に戻った彼女が下村に公衆電話から電話をする。彼女の名前は玲子である。彼女は下村くんに親友であった草子が死んだことを告げる。カットは変わり、草子が愛していた自分の部屋へ帰宅する。ここで彼女の独白が始まる(ここでモノクロから一瞬カラーへと変わる)。

東京に戻った玲子は、彼女と回したフィルムを友人の下村くんとともに彼女のいなくなった部屋で映写し始める。別人のように解き放たれ、飛びまわる二人は、やがて衣服さえ脱ぎ捨て泳ぎ始める。しかし下村くんはそのうちカメラの後にもう一人の人物がいることに気づく…と簡単に説明するとこんな感じで、現実の高校生である主演の二人による八ミリ映像を全編にわたって使用させると言う自由奔放な画面に新鮮さが生まれており解説不能な映画である。チェコ映画のヴェラ・ヒティロヴァの「ひなぎく」に相当する何かを感じてしまうのは私だけじゃないはずだ。なんせアバンギャルドすぎて解説不能だからだ。途中で解説するの諦めた。 彼女たちの心理状態がブレまくる雑な映像の断片から少しだけ伝わってくる…くらいで、監督自身が撮影しているモノクロ映像のシークエンスは非常に見やすい。監督というか撮影の佐藤敏彦の。

この手持ちカメラのブレブレ映像の中で写し出される森だったりボートだったり風船だったり、橋を渡る女の子たちだったり様々なものが挟んでくる。やはり七〇年代の作品と言うことで安保闘争や挫折した新世代の高校三年生たちの初々しい表情が見れる作品でもある。これから彼ら彼女らは大人になっていく。その過程を天真爛漫な女の子たちが何を撮影するのかを監督はカメラを渡して確かめたようだ。それにしても草子役の国木田アコの目力は凄い。結構ショートが似合っていて可愛らしい少女だ。余談だが、彼女は明治の文豪の孫にあたるそうだ。詳しい事はよく知らないが…。

やはり七〇年代を舞台にしている作風は色々と自分の嫌いなものが映る。映るといっても空気感もあるのだが、米国からやってくるヒッピー文化やましてや安保運動で暴力的に解決しようとする極左の運動家たち、日本をはちゃめちゃにしようとするありとあらゆる動きがあった時代だ。カウンターカルチャーやロックミュージック等に感化されていた時代、主人公の女の子たちのファッションを見てもわかるように、ジーンズ姿だったり米国かぶれ、憧れというか、グローバルに生きようとする若者世代と当時四〇歳を超えていた監督がどうやって十代の若者たちと接して映画を撮ったのかは少し興味がある。

最後に本作のオープニングテーマ曲であるメイプルリーフの草子の散文詩って曲めちゃくちゃ良いからぜひとも聴いて。
モノクロの実世界、カラーで瑞々しく映る8ミリの記録。
アンニュイでメランコリックな70年代の空気感。
女性二人組のカップリングが『ひなぎく』を連想したり。
目に止まるジャケットの物体は乗り物だったか。

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