午前中の時間割りの作品情報・感想・評価

「午前中の時間割り」に投稿された感想・評価

otom

otomの感想・評価

3.4
素直に認めちゃイカン気もしなくはないが、なかなか見所もあるにはある。生前の主人公が生き生きとカラーの8mmで映された画とその後の残された者たちのモノクロの棒演技ドラマが交互に進んで行く。音楽監督•荒木一郎のアシッド•フォーク、サイケな音楽はかなり好き。エンドレス•サマーはなかったって一本。まずまず。
1972年のぼくに訊きたい。――君は、この映画に出ていた二人のどちらの女の子が好きだった?

国木田アコと蕭淑美(シャオスーメイ)。全く対象的なタイプの美少女二人。高校3年生の夏休み。8ミリ映写機を持っての、あてのない女の子の二人旅。

ショートカットでくるくると変わる豊かな表情が魅力的な国木田アコ。目鼻立ちはっきりのエキセントリックな彼女は、若い頃の石川セリにも似ている。

真ん中分けのセミロングの蕭淑美は、あの頃どこにでもいた女の子。感情を露わにしない落ち着いた雰囲気で、控えめな優等生タイプ。

公開当時の1972年、ぼくも二人と同じ、都内の高校に通う高校3年生だった。新聞広告でこの映画を知ったとき、たまらなく観に行きたい思いに駆られたことを覚えている。しかし、その機会がないまま45年が過ぎ、今回、ようやくスクリーンで観ることができたのだけれど、退色し、色あせた画面は、残酷なまでに過ぎ去った時間の長さを教えてくれた。

躍動する二人の美少女を、1972年の公開当時に観たかったとつくづくそう思う。当時のぼくは、二人のどちらに恋をしていたのだろうか?
良いね。70年代、ATG、青春、それだけで満足できる僕。羽仁進監督のスタイルはとてもユニークで今時は考えられない。
断片的なイメージの繋ぎ合わせが岩井っぽい。雰囲気も80年代後半〜90年代前半のPFF系の自主映画みたい。だけどこれ72年の映画なんですね。自主映画は20年近く何も変わってないことになる。国木田アコがよい。
tjr

tjrの感想・評価

3.9
8mmフィルムを通してのぞく70s高校生の青春。荒木一郎監修の音楽も失われたかけがえのない時間を盛り上げる。
国木田アコのキャラはたまらないものがあり、あの沖至も役柄ハマっており、とにかくあの時代に興味があれば必見の作品なのでは。
雰囲気映画っぽい所はあるがこれは好き。そのままlampのPVとかに転用できそう(適当)
ぜんぶ持っていって勝手に死んじまう役の子がやっぱぜんぶ持っていった
mingo

mingoの感想・評価

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羽仁進て映画人に多くの影響を与えているが(ポスターからも何かを感じる要素あるように)特に本作の持つ映像の力は凄まじいものがある。長年憧れた本作だが思うような鑑賞体験ではなかった。。。
劇場で鑑賞

久々に映画館で爆睡。ほとんど寝てた。Markするか迷ったけれどスコアは付けずに記録として残しておく…。退色したような8ミリフィルムの質感と作品の雰囲気があんまり好きじゃなかった。
324

324の感想・評価

4.4
面白いけどイラッとする感じ、旅行してる奴のSNSを観てる感覚に近い。フィルムのルックと被写体の輝きが、この映画のすべて。最高。
メモ:国木田アコは独歩の孫。

「ひなぎく」の独自解釈のような話。現在はモノクロ、回想(旅行の8mmフィルムという体)は被写体深度の浅いカラー映像。

羽仁監督は同じ「初恋・地獄篇」組ながら、画のパワーが寺山修二より何倍も劣る。ぱっと思い出せるシーンが欲しい。とりあえず例のごとく意味は分からない。あらすじはめちゃくちゃおもしろそうだったんだけどなぁ。

個人的には裸で森を駆け抜けるシーンがBiSの「primal.」のPVまんまで一瞬テンションが上がった。
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