新宿泥棒日記の作品情報・感想・評価

「新宿泥棒日記」に投稿された感想・評価

tommy

tommyの感想・評価

3.5
1969年公開、ATG配給。
基本白黒で時々カラー。

一般人お断りの人を寄せ付けない、
いい意味で最悪な作品だった。

全体的に切って貼っての連続で、明確なストーリーはなし。
ドキュメンタリー的な場面もあれば、演じてる部分もある。
さらに演劇なんかも混ざってくるから、もう本当に何が何だか訳分からんが、
アングラ臭がプンプンでエネルギーはすごい感じる。

ボソボソ声で何言ってるのか聞き取りづらいナレーションや、超棒読み台詞など、
とにかく素人感満載なのは狙いなのだろうか。
逆に差別化が出来ている。

アングラ劇団員の唐十郎のわがままボディなのに、瞳がキラキラすぎてとにかくエグい。
横山リエだけが救いだった。
mtmt

mtmtの感想・評価

3.5
監督大島渚、主演横尾忠則。時代の前衛/アングラ要素満載、というかそれのみ。モノクロとカラーが時に入れ替わり、アップを多用した映像は新鮮。ただ内容は自分には濃すぎ。昔の若者は大変だったんだなぁと思いました。大きな収穫はヒロインの横山リエさん。とっても凛々しく美しい方です。この方の他の出演作品も観てみたい。
「ここはアリババ謎の街」
劇場での一幕を含め雰囲気もあるし
きっと理解するような
そういう感覚の作品ではないのかも知れないけど
ちょっと自分には分からない世界。
終盤たたみかける思想的なものも苦手。
白日夢に出演している
佐藤慶さんの性についての話は興味深かったかな。
60年代のアンダーグラウンドな新宿の空気感すごい。主演が横尾忠則と横山リエ(主演デビュー作でしかも当時20歳ってほんと?)でピチピチの唐十郎の唄とふんどし姿が拝める。紀伊國屋の社長も本人役で出演。

虚構感の強い状況劇場のシーンとドキュメンタリーみたいなナマっぽさがだんだん混然としていくさまを眺めるのが面白い。ウソみたいなセックス談義の場面も、あれは本当にあったんだろうなぁ……。

横山リエがもうたまらなく色っぽく、横尾忠則との掛け合いがなんとも。触れたり離れたりの二人だが目つきや口ぶりがいやに粘っこいところが良かった。
maiho

maihoの感想・評価

2.6
映画とドキュメンタリー半分ずつ。退屈なところもあったけど、笑っちゃうところもあった。若い頃の横尾忠則は普通にかわいい。
otom

otomの感想・評価

5.0
何故だろう、何回観ても飽きない。後追い世代にもこの時代の混沌とした新宿の空気を身近に感じさせてくれる。この時代に青春を迎えた人達が羨ましいとさえ思う。危うく射精しそうでした
由子

由子の感想・評価

-
こういう突き放されて置いてけぼりを喰らう映画が大好きよ。
若き日の横尾忠則やつげ義春の嫁が動いているところをはじめて観れたかも!

夢二の絵が出てくる。たいして描かれてもない学生運動。切れる能面。趣味の悪い男のネクタイ。聞き取りにくい詩。セックス後の布団の血。ジジイと親父の厨二腐ったクソほどよく分かんねえ詰まらぬ長話。ちっとも面白くないよ。よかったな。
よく喋る映画。
でも何を喋っているのかよくわからない、けど熱は伝わる。
新宿騒乱の、当時の空気・熱を残したのかな。
大学で宮沢章夫先生からサブカルチャー論を学んでいた時に教えて頂いた映画。
1960年代後半の、新宿という都市、文化、性のエネルギッシュさを映像の隅々から感じ取ることのできる作品。
花園神社の状況劇場も、紀伊国屋書店も、新宿騒乱前夜の政治的熱狂も、アングラな喫茶店も、ひとつひとつから1960年代のアツさを感じる。
横尾忠則、唐十郎、麿赤兒はもちろん、紀伊国屋の田辺茂一や、性科学者の高橋鉄など出演陣も豪華で面白い。。。
ic

icの感想・評価

3.9
なんか凄いな、というのが鑑賞後の正直な感想。これはなんなんだと観た後調べたらやはり、最近気になっている配給会社ATGの映画。私の知らない新宿があり、知ってる新宿があった。
横尾忠則と唐十郎、麿赤兒が同じ空間にいることになんだかテンションが上がってしまう。紀伊國屋書店の本物の社長や性科学者の髙橋鉄が出ていることも驚く。本人が本人役という演技してるのかしてないのかわからない。
60年代末と言えば学生運動が盛んになっていた頃、私は知らなかったけれど新宿東口に集まる"フーテン"と呼ばれる若者の集団があったとのこと。政治や国外のことへの関心が高まっている時代であり、それらの運動や暴動の結果はどうであれ若者の漲るパワーがあったことに間違いない。
ドキュメンタリーと有名人の芝居のようなものを織り交ぜ、性やセックスについて追求していく。人が一番触れたくないところに触れ、満たされない部分を満たそうとしている動物的姿を言葉とストーリーで描いている。未知への好奇心と感覚や身体が違うからこそ惹かれる異性への欲求について考えさせられた。