MOOG モーグの作品情報・感想・評価

「MOOG モーグ」に投稿された感想・評価

ボブ・モーグ(ロバート・A・モーグ)の語りを中心に、キース・エマーソンらシンセサイザーの普及に一役買ったミュージシャンも登場するドキュメンタリー。

モーグシンセサイザーがどのような理念で、どういった経緯で開発されたのか、そしてどのように普及に至ったのか。それらのことがわかる映像になっているのだけれど、いま一歩本質に踏み込み切らない映像が続き、残念ながらドキュメンタリーとしての質はそこまで高くない。

「探求と観察の間にアイデアは存在する」

「私が目指すのは、可能な限りの自由度と広い調整範囲を持ち、無限の可能性を実現する楽器」

冒頭、博士がこんなことを言ってて期待値が上がってしまったのも多いに関係あると思うが。こういった理念の部分にもっとフォーカスを当てれば、資料的な価値は相当高かっただろうにと想像する。

シンセサイザーの音がまだ「楽音」としてみなされなかった時代に、Moogが人々の感覚を変えていったということを知ると、この楽器に触れることの意味にも少しだけ重みが増すような気がする。

突然、自宅の庭には場面が移り、自然との調和を説いたり、物質世界とはことなる資源にあるエネルギー(音楽のインスピレーション源になるような、やや霊的な感覚)について語るなど、ヒッピー的な思想、自然信仰のようなものとも近いような部分も垣間見られて興味深かった。つまりは、回路の電気信号を全て脳内で想像・再現して発音することができたモーグ博士にとっては、モーグシンセサイザーも自然の一部だったのだろうかと思う。

シリコンバレーと地続きにあるようなニューエイジ的思想とモーグについて考えると面白そうな気がする。
なみえ

なみえの感想・評価

3.6
興味がある人しか見ないだろうからあれだけど
ドキュメンタリーとしては中だるみしてるところあるかんじ
わたしも庭いじりしたい
シンセサイザーの名機Minimoogの開発者ロバートモーグ博士のドキュメンタリー映画。

ただただMinimoogに憧れを持つ世代には
EL&PやYES等も出演しちょっとしたスピンオフな感覚で楽しめるが、70分はさすがに長く感じました。

ただこれまでのダンスミュージックにも、YMOやクラフトワーク、歴史的重要な楽曲には欠かせないシンセサイザーとして不動の地位を気づいたMinimoogを知るにはもってこいの作品。
楽器やっててかつシンセに興味ないと全く面白くないです、僕は面白かったです
大好きな音楽ジャンルなので激甘採点。
EL&Pのキース・エマーソン、YES元メンバーのリック・ウェイクマン、そんなプログレ黄金期のキーボーディストの出演だけで満足。

リック 「現代のシンセについてる機能の9割は使わない機能。妻と同じ。」 に爆笑。

なによりモーグ博士の温かみがすごく感じられる良い作品。特典の「『moog』のイントネーション」の話が好き。
音楽業界における「シンセサイザー」の歴史にも、仕組みにもさらっと触れていてgood。
アナログシンセの音の仕組みには驚いた。今若者に流行りの“アナログなものを持ってることがおしゃれ”を一切感じさせない、おしゃれの"お"の字も無いようなケーブルだらけのゴッついアナログシンセを弾きこなすキース・エマーソンがめちゃくちゃかっこいい。
megachang

megachangの感想・評価

2.6
モーグ博士はかわいくて、貴重なお話でしたが少々眠たかったっす。
みんな博士の音が好き

モーグじゃないよムーグだよbyムーグ山本
分かる奴だけ分かればいい
シンセサイザーの発明者、モーグ博士を追ったドキュメンタリー映画。電子回路に音を出させること自体は古くから実現していたが(1919年にテルミンが登場)、モーグ博士は「電子楽器」に音楽を演奏させることに情熱を捧げて、60年代後半にそれを成功させた。いわば、電子音楽の先駆者。

本編内容はモーグ博士本人とシンセサイザーによって運命を決定付けられた著名人たちのインタビュー、そして当時のレア映像・ライブ映像から構成されている。

シンセの登場をリアルタイムで体験している人たちの談話は、どれも興味深いものばかり。何もないところに「電子音楽」という概念がポンッと出てきたものだから、計り知れない衝撃と戸惑いがあったことが、彼らの口振りからよく伝わってくる。

キース・エマーソン、リック・ウェイクマン、サン・ラ、ステレオラブなどといった、私にも分かる名前が続々と登場するところが嬉しい。来日したモーグ博士がゲーセンで「太鼓の達人」をプレイするシーンも興味津々。日本代表として富田勲が出てきても違和感がない内容だが、残念ながら日本人ミュージシャンの登場はなし。
今や音の表現者にとってかかせないシンセサイザーを作った、
先駆者:モーグじいちゃんが、
シンセサイザーの成り立ち、在り方、あらゆることをお話してくれるdictionaryのような作品。


彼は「電子回路の動き」をfeel(感じる)ことができると言う。

「うそつけー!笑」
しかしおじいちゃんの自然やペット、
電子も分け隔てなくなく大切にする姿勢。
『なにかを生み出すには自然との調和がかかせない』という言葉から、
「あぁ…自然を愛し、自然の動きを感じられる"感性が研ぎ澄まされたおじいちゃん"なら、電子の動きを感じることも容易だろう。」
とどこか腑に落ちてしまった。
と同時に、
「ひょっとしたら自然と対照的に見える電子も同じように生命があるのかも」
とワクワクしてしまった!
この同調性と、ワクワクするようなピュアさがこのおじいちゃんには保たれているんだ。
そんな風に感じた。
(現に私も料理の際は、食材の身になったことを想像して、火加減を調節することがある。そうすると必ず美味しくできる。絵を描く時も。指揮者のように全体を見ながらも筆やキャンバスの気持ちに時々なる。同調性と幼児性。
何かをクリエイトする時とても役に立つ。)

あと
「電子も生きているかも」を
感じた瞬間、
よりピコピコ音♪が愛おしくなった。
またモノに声でもかけようかな。

そんな風に思わせてくれた作品です。

・スローなじーちゃんの人柄と
笑い方がいい

・後ろで流れている電子音も
かっこいい&面白くてすき

・ドキュメンタリー割と見る自分も全体的にとてつもなく眠い 笑
(クークーして巻き戻してまたクークー。よだれで起きてまたクークー。)

-好きなシーン-
(19分、26分、31分、ラスト)

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