彼女たちの舞台を配信している動画配信サービス

『彼女たちの舞台』の
動画配信サービス情報をご紹介!視聴する方法はある?

彼女たちの舞台
動画配信は2025年7月時点の情報です。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。
本ページには動画配信サービスのプロモーションが含まれています。
目次

『彼女たちの舞台』に投稿された感想・評価

4.2
 今回の3本の中では割と優等生っぽいルックの1本ではあるがだが然し、今作も生真面目で冗長な前半パートに対して、後半の唖然とするような展開にゾッとする。アンナ、クロード、ジョイス、セシルという4人の女性たちが主人公の映画で、彼女たちはパリ郊外の小さな邸宅に一緒に住んでいる。彼女たちは高い授業料を払い、劇作家で元女優のコンスタンス(ビュル・オジエ)に指導を受けている。前半部分はこの演技クラスでの指導をある種生真面目に切り取る。とにかくこのコンスタンス先生のクリティカルな批評は巧みで、彼女たちの内面を平気でえぐって行く。それは正しく神の声の様であり、4人の寮生活をどこか別の場所にあるカメラから覗き見したような気分にさせる程だ。前半はこの演劇クラスでの授業風景と、放課後の4人の課外風景とを並行して描いて行く。そこでジョイス、アンナ、クロードはそれぞれに偽名を用いる謎の男(ブノワ・リージャン)と出会い、彼の詐術に翻弄されて行く。個展の後の路上での暴漢退治からの夜道の送迎は心底冷え冷えとするような展開で、アンナの引き攣る様な笑顔はさもありなんといった印象で、今回も物語がどの瞬間に傾くのかと終始ハラハラしながら観ていた。

 同じ男についての印象を3人が別々に詳らかにする辺りはリヴェットの真骨頂で、その見えない内面の葛藤は昼間のビュル・オジエ先生による演技クラスで明らかにされて行く(暴かれて行く)。演技を自己の身体的表現の発露だとするならば、堕落して行くセシルの病巣に対し、防波堤になれない3人の焦燥が浮かび上がる中盤の展開こそがリヴェット的受難劇で、ドラマツルギーにおいても一番の見物である。クロードを演じたローランス・コートにリヴェットは妙ににじり寄る。88年の作品で35年前の作品ながら、双極性障害及び境界性パーソナリティ障害を併発するクロードの病床を描いた中盤のエグみからクライマックスに至る展開は、現代においても出色の出来と呼ぶより他なく、セシルを守るために大見得を切った3人の若き女性たちは身体的危機に瀕し、自分とは違う役を演じるという倒錯的ながら演ずることの基礎的な体力に未熟な受講生たちが気付いて行く過程は見事という他なく、心底唖然とするような演出家の身に降りかかった展開よりも、その後の業火が降りかかった彼女たちの生身の演技が心底胸を打つ。劇場の椅子のワイン色に意匠を合わせつつも、図らずも極彩色が飛び出すカロリーヌ・シャンプティエの色調設定の妙を心行くまで堪能するリヴェットの難解極まる演出を心行くまで堪能する。
勝手に新宿TSUTAYAコレクション?①

この前東京行った時借りた作品。

ジャック・リヴェット、、やはり好きになりそう。

女だけの演劇スクールに通う女性たち。住まいも郊外の一軒家で共同生活。

彼女たちの一人が、犯罪に巻き込まれる。ちょっとミステリー風でもあるけど、いわゆるミステリーとは趣が違う。

虚構である演劇、虚構である映画。その二つの虚構が絡み合い、彼女たちの虚構を炙り出す。

「セリーヌとジュリーは船でいく」の180分に続き、これまた160分あるので退屈に感じる人もいると思うけど、とても面白かった。何だろうこの空気感。リヴェットさん、好みかも^_^

電車から見る外の景色が流れるシーンが随所に挟まれ、濱口監督を思い出した。影響うけてるんだろうな?
neroli
4.0
◼️ジャック・リヴェット傑作選2024◼️
 
 
演劇学校に通う女性たちが巻き込まれた事件の行方を、現実と虚構を織り交ぜながら描いたミステリー。
 
ジャック・リヴェット監督作品にしては、ストーリーがわかりやすく楽しめたかな〜♪
 
 
パリ郊外の古い屋敷で共同生活を送りながら女性だけの演劇学校に通う4人の女の子たち〜♡
 
私は、彼女達のお洋服が好きだった〜

時代を感じさせないファッションで、フランス人らしいオシャレさが良かった〜
 
また、小物などが可愛くて好きだったかな〜♡
 
 

『彼女たちの舞台』に似ている作品

セリーヌとジュリーは舟でゆく

上映日:

1978年11月

製作国:

上映時間:

192分

ジャンル:

4.1

あらすじ

公園のベンチで魔術の本を読んでいた司書のジュリーが魔術師セリーヌと出会ったことから始まる奇妙な冒険。「不思議の国のアリス」的迷宮を思わせる冒頭から始まる本作はセリーヌ役のジュリエット・ベル…

>>続きを読む

北の橋

上映日:

1993年07月31日

製作国:

上映時間:

127分

ジャンル:

3.8

あらすじ

ビュル・オジェと実娘のパスカル・オジェの共演作である本作はリヴェット版現代の「ドン・キホーテ」。ビュルとパスカルは撮影前にリヴェットに渡された「ドン・キホーテ」に魅了されたのだと⾔う。突然…

>>続きを読む