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『インディアン・ランナー』に投稿された感想・評価

netfilms

netfilmsの感想・評価

4.0
 1968年ネブラスカ州。何の変哲もない平和な町で実直に生きる警察官の優しい兄(デビット・モース)とベトナム戦争帰りで心に傷を負い、刑務所に入っていた無法者の弟(ヴィゴ・モーテンセン)の交流を描いた作品。初監督となったショーン・ペンはもともと、ジョン・カサヴェテスの遺作となるはずだった『シーズ・ソー・ラヴリー』で主演を務めるはずだった。カサヴェテスはショーン・ペンを若手no.1の逸材と評価し、彼の才能を買って、脚本の擦り合わせを行っていた。しかし最初の妻であったマドンナをヒロインに起用したくなったペンと絶対に大スターを起用して映画を作りたくないカサヴェテスの交渉が決裂。カサヴェテスから脚本を買い取ったペンは、この企画をハル・アシュビーに持ち込み、何とか映画化に漕ぎ着けようとするが、まもなくハル・アシュビーが死去。ほどなくしてカサヴェテスも死去し、最終的に自分で撮ることを決意するがモノクロ映画として着想したため、全ての映画会社に断られてしまう。後にこの呪われた企画である『シーズ・ソー・ラヴリー』は、ジョン・カサヴェテスの息子ニックにより、ショーン・ペン主演で1997年に映画化されるが、『シーズ・ソー・ラヴリー』を巡る紆余曲折の中で、偶然に巡って来た傑作が今作である。

 真面目な兄と破滅的な弟という対照的な2人を軸にしながらこの映画が紡ぐのは、バラバラになってしまった家族の物語である。冒頭、部屋の一階から聞こえる物音に気付いた兄の妻が、ベトナム戦争から帰って来た弟を見つける。弟を両親の元に連れて行こうとする兄を弟がかわす場面が素晴らしい。パトカーと平行移動してきた列車に乗ろうとする弟の前に車が現れ、さりげなく兄の正当防衛を認める感想を述べたところで、兄弟は離れていく。この映画は常に弟を捕まえきれない兄の姿を描く。弟の出所を出迎えに行った時も、恋人(パトリシア・アークエット)との再会に遠慮して声がかけられない。それは中盤の茂みの中を走る場面もクライマックスのカー・チェイスの場面も同様である。母親の死が美しい空撮ショットによって現された後、孤独を紛らわせようとするチャールズ・ブロンソン扮する父親の演技が実に痛々しい。この映画はある種、70年代のアメリカ映画に敬意を表しながらも、イーストウッド『許されざる者』が西部劇を殺したように70年代の象徴であるブロンソンとホッパーという2人のスターを無惨にも殺すことで、70年代の終焉を宣言しているようにも見える。ショットガンで自殺する間際のブロンソンが観ていた8mmには、兄弟が仲睦まじく拳銃ごっこを繰り広げる光景が見えていた。緊迫の場面に向かう前に、父親、兄、弟が激烈なモンタージュで描かれることで、70年代的な家族の幻想が無惨にも打ち砕かれ、アメリカの欺瞞が露になる。
のんchan

のんchanの感想・評価

4.9
ショーン・ペンの監督デビュー作にして大傑作🌟
今作含め過去6作の監督作品があり、どれもクオリティーが高く監督としても高い評価を得ているが、その処女作がこれなんだと驚きが隠せない🥺
カメラワークから背景から俳優の演技から何から何まで完璧で、まるで知り尽くしたベテラン監督の域だった👏
『イントゥ・ザ・ワイルド』も素晴らしいけど、私はこっちがもっと大好物になった💘

制作のキッカケになったのはブルース・スプリングスティーンの曲『Highway Patrolman』の歌詞にインスパイアを受けたことで脚本し、何度も劇中に流れるが、正に歌詞の通りを再現しているドキュメンタリーのよう。
ショーン・ぺンの繊細な感覚に震えるほどに感心しきり⚡️


舞台は1968年、ネブラスカ州の田舎町。
そこに暮らす警察官の兄ジョー(デヴィッド・モース)とベトナム戦争から帰還した弟フランク(ヴィゴ・モーテンセン)を中心に展開されるヒューマンドラマ。

実直で優し過ぎる兄は妻子に恵まれ、仕事仲間からも信頼され、母親が自慢したい文字通りの優等生だった。
対照的な弟は、ヤンチャで不良少年となり、そのまま戦争に駆り出され殺戮状態を経験したことで、人間が壊れてしまう...まともに生きたいと思っているけど、上手く世渡りできないことを社会のせいにしたくなる心の弱さを克服できない。彼の中にはインディアン像が浮かび常に走って迫り来る。自分は世の中のはみ出し者で『メッセンジャー』なんだと...


キャストがめちゃくちゃ豪華✨
主演2人の演技力に魅せられっぱなしだったが、2人の父親は妻の死に落ち込み自殺する役でチャールズ・ブロンソン❗️

弟フランクに影響力を与えるBARの店主にデニス・ホッパー❗️

母親に今作が遺作となったサンディ・デニス❗️
 
ジョーの妻に美しいヴァレリア・ゴリノ❗️

フランクの彼女から妻になり、嬉しいと発狂して大声で叫ぶ変わり者の役にパトリシア・アークエット❗️

ベニチオ・デル・トロはほんのチョイ役❗️


ヴィゴ・モーテンセンの全裸🤩
そしてパトリシアの出産シーンがあるのですが😲なんとなんと本物らしいのです💫赤ちゃん誕生のその部分をしっかり映し出しているなんて初めて観たわ😮
(当時交際していたミュージシャン、ポール・ロッシとの間に生まれた息子君が臍の緒で繋がれているまま映ってます🥺)

満点💯付けたいのだけど、完璧さが怖い感じで少しだけマイナスしておきました💦

今年冬、公開予定の『フラッグ・デイ 父を想う日』は監督を務め、実娘と息子との共演。
も〜う楽しみで仕方ない💫
TakaCine

TakaCineの感想・評価

4.3
【全て壊したい衝動】
公開当時に観に行って、凄く衝撃を受けました。よく分からないところもあったんですが…ただ、凄く繊細で傷付いた部分の話だなあと記憶に残りました。

ショーン・ペンの初監督作品。

昔から好きな俳優さんで、凶暴さと相反する傷付いた繊細さが昔から好きで、本作はとても彼らしい作品だと思いました。

久しぶりに観たけど、今でも全部の意味は分かりませんね😅難しい

泣き出したい悲しみと窮屈な人生と幸せでありたい願望が、混ざり合って心に重く沈殿します。観終わった後の深い沈黙。好き嫌いは分かれそう。

〈内なる苛立ち〉
僕は全て壊してやりたい!と思う時があります。いわゆる破壊衝動。疲れた時、苦しい時、無価値と感じた時、絶望した時…全てを壊したくなります。

自分の生活も人間関係も命さえも…常に社会ルールを遵守し、人には優しく、後ろ指を指されないように生きる…たまに生き苦しくなって、逃げ出したくなるのです😢

本作は、曲「Highway Patrolman」(Bruce Springsteen)を基にしています。

実直な警官の兄ジョー(デヴィッド・モース)と問題ばかり引き起こす弟フランキー(ヴィゴ・モーテンセン)の物語。

初見の時は、フランク/フランキーの気持ちに共感しました。当時、僕自身が凄く生き辛さを感じていて、上手くいかないことへの内なる苛立ちや怒りを溜めて、(自分と運命に)ムカつきながら過ごしていたからです。

〈アウトローな弟〉
ベトナム帰還兵である弟。元々素行が悪かったが、戦争から戻ってからは闇がより拡がったような凶暴さ。穏やかな時の愛嬌のある表情と、苛立った時の鋭く射るような目付き。若いモーテンセンが、そのギャップを印象的に演じます(ワルぶりが格好良い!)。

内なる苛立ちを制御できず、暴走しては嫌悪感に潰される。はっきり言って傷付いた子供です。ショーン・ペンが、かつて演じていたような役柄です。

優等生の兄貴と比較され、いつも負け犬だった…ただ愛されたいだけなのに、愛情が思うように貰えなかった。傷付いて暴れるから、いつまで経ってもつまはじき😢

まるで『エデンの東』の次男(ジェームズ・ディーン)ですね!劣等感の強かった自分は、不器用すぎるフランクに凄く共感していました。

〈温厚で優しい兄〉
今回は兄の気持ちにも共感出来ました。実直なので弟の素行に頭を悩ませながら、どうにか真っ当に更正しようとするジョー。

兄は兄で窮屈な想いをしながら、家族を守るために、内なる苛立ちや葛藤を静めて生きていました。

演じるモースが秀逸でした!優しすぎる眼差し(その奥の凄く悲しげな眼差し)、温厚な態度(人の良すぎる態度)、熊のような大きな体躯は、秘めた荒々しさを示しています。両親や自らの家族を守るために、角を折った牡牛のようでした。実は無理をしているのです。

兄のように誤魔化して生きられない弟、弟のように思うままに生きられない兄。お互いが必要なのに、相容れない煙たい存在でもあります。

兄は常に西部劇のヒーロー(模範)で、弟は常に成敗されるインディアン(落ちこぼれ)の星回り。

優しくされると拒絶したくなる弟、弟が問題を起こすと心が苦しくなる兄。それでも何があろうが切れることがない、兄弟の絆(血)を強く感じましたね。

お前が傷付けば、俺も傷付く
血を流してみせるジョーの覚悟

この場面が好きだ‼️

だけど、その愛情が弟にどう届いていたのか…

不器用すぎて傷つけてしまう生き方を、ストレートに描いてくれた作品。

チャールズ・ブロンソン
デニス・ホッパー
パトリシア・アークエット
ベニチオ・デル・トロ(チョイ役、笑いました!理由は…)

今思えば、キャストが豪華でしたね😊♪

僕の中でも、ジョーの部分とフランクの部分が相克している時があります。ちょっと忘れられない作品です。

『インディアン・ランナー』に似ている作品

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