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フォート・サガン
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目次

フォート・サガンの作品紹介

フォート・サガンのあらすじ

1911年のアルジェリア。フランス陸軍の中尉・サガンは、アフリカの植民地を広げる祖国のため戦闘に明け暮れている。そんな彼を、サンティレット家の令嬢・マドレーヌが見つめていた。農民出身のサガンは、違い過ぎる身分から想いに応えられずにいたが…。

フォート・サガンの監督

アラン・コルノー

原題
FORT SAGANNE
製作年
1984年
製作国
フランス
上映時間
182分

『フォート・サガン』に投稿された感想・評価

毎日22時頃に帰宅して寝るまでの2〜3時間の間に飯食って風呂入ってなんならブログも書いてという中、仕事のストレスをやり過ごすために映画という旅に出ては帰ってくる毎日なわけなのだけれど、そんなわけだからなかなか3時間超えの長尺に挑む機会を得られない。週一の休みに観ればいいじゃないと思う節もなきにしもあらずながらお休みには劇場へ足を運びたいし、何より昼間から長尺チャレンジなどほぼ睡眠導入剤と同義である。

と、日々の暮らしぶりを垣間見ていただいたうえで「フォートサガン」という185分の映画を夜中までかかって無事に観終わったことをまずは褒めてほしいw

フランス版アラビアのロレンスとも言われる大河ドラマ。1人の男と2人の女性が戦争の渦にあんまり巻き込まれず(巻き込まれないのかい)、言うほど時代に翻弄されず(されんのかい)、ただ生きたいように生きたという話(なんだそれ)。
そうは言っても海外では評価も高いようで、歴史に疎いことも手伝って日本人の自分には分かりにくい軍人としての誇りのようなものに輝きがあるのかもしれない。

しかしわからないものは仕方がない、自分なりの楽しみ方で3時間を乗り切ることにした。

まず最初の1時間は、ラクダ🐪の生態ドキュメンタリーを楽しもう。砂漠で上司から執拗にイジメに遭う主人公。そして主人公以上に主人公らしいカリスマ性溢れるアフリカ人。それらの心の交流よりも、つらい砂漠の旅を文句も言わず懸命に歩くラクダたちの一挙手一投足を愛でよう。

次の1時間、これまた完全に主役を食ってしまう存在感のカトリーヌドヌーブの出番だ。お歳を召しても麗しい美貌と変わらぬツンデレっぷりがすごい。ドヌーブファンなら大満足な映画に違いない。

そして最後の1時間、物語を楽しむならここだけでじゅうぶん面白い。アフリカ侵略におけるオマールとの決死の戦いから、「1917」でも有名になったWWⅠの過酷な塹壕戦まで、なかなかの迫力で映画ならではのダイナミックなシーンが楽しめる。そのうえ脱アイドルへの過渡期だったソフィーマルソーが、水戸黄門の由美かおるのようにまったく必然性のないヌードを披露する。
そんなオマケもありつつ、最後に観終わったときの達成感はなかなかのものだ。
なにしろ主人公の行く末を見るにつけ、やっとエンディングが近づいた!という感慨の方が大きいのである。本当に申し訳ない気持ちでいっぱいになる。

これは主役のジェラール・ドパルデューのなんだろうか、演技とか出で立ちとかそういう問題ではなくて、自分の生き様を貫く姿に共感させてくれなかった脚本のせい。強い意志を持って進むことと人の心を掴むことの両立はかくも難しいものかと考えさせられた。

それにしても。結構有名な作品だと思ってたはずなのだけれど、フィルマのマーク数が30台でジャケ写もないとはトホホすぎる。
犬
3.3


1911年、灼熱のサハラ砂漠で戦う陸軍中尉の恋と死を描く歴史ドラマ

ラクダに砂漠
なかなか壮大で世界観ありました

銃撃戦、突撃

ロマンスの行方
戦いの行方

ベッドシーンもあり

俳優陣が豪華でした
gena
3.7
『Dune2』に触発され、砂漠の美しさを描いた作品を観たくなり鑑賞。アラン・コルノー監督は作り込みが徹底しているので、本作の砂漠も『Dune』に劣らず、本当に美しかった。このシーンが撮りたかったんだろうなと誰もが思うキャラバンの隊列と砂紋。東山魁夷の絵のようだった。

物語は、植民地化のため、未踏のサハラ砂漠の多様な部族を治めたフランスの英雄サガン(ドパルデュー)の話。

地味だけど、フランスでヒットしたのは、出自が農民のため、軍隊ではいじめられ、上流階級の思い人(ソフィ・マルソー)のために、いくつもの難関を乗り越え、苦難の末に立身出世し、思い人とも結ばれるところにフランス人のカタルシスがあったのかなと。(その後も苦難が続く)

植民地化は今はもちろん(制作当時も)NGだけど、フランスのアルジェリアに対する思いは外国人の私にはわからない、特別な何かがあるように感じる。それを表した作品に思えた。

その何かは、まず、砂漠を非常に美しく描いていることからも、未開の土地や民族を卑下しているのではなく、憧れに近い、畏怖の思いのようなものを感じる。

たとえば、サガンはいじわるな上司の無茶な命令を出世のために口答えなどせず、言いなりに受けるんだけど、どうしても命令に従わなかった時があり、それは捕虜となった女性や子供を解放するだけでなく、村まで守って連れて帰していた。また、フランス側についた部族は使い捨てだけど、無理させず、ケガすればサガンが手当てし(ときには外科手術も)、亡くなればきちんと部族の宗教で埋葬する。

砂漠の民の生き方や価値観に合わせ、信頼を得て、賛同者を増やしていく。たしか宗教もムスリムに変えたはず。この辺りは『Dune』にも通じるものがある。

そして、フランスは人を判断する際の価値観は、生まれた時の<階級>だが、砂漠の民はその人がどんな<行為>をする人物かで判断するとサガンは感嘆する。これも『Dune』のフレメンの描写に似ている。

サガンは砂漠とその民の本当の自由と自立に惹かれていく。


厳しくもサハラ砂漠の美しさを讃えたのはフランスの国民的作家サン=テグジュペリも同じ。

たしかにフランスはサハラ砂漠の一部を植民地化したのだけど、憧憬も大きかったように思える。

『アラビアのロレンス』は必見ですね。イギリスの思惑はフランスのそれとはずいぶん違いそう。

『フォート・サガン』に似ている作品

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上映日:

1963年02月14日

製作国:

上映時間:

207分
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製作国:

上映時間:

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ジャンル:

配給:

  • KADOKAWA
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