風林火山の作品情報・感想・評価・動画配信

『風林火山』に投稿された感想・評価

この映画は約3時間と長いんですけど、途中で食事したり入浴したりを挟んでなんだかんだ観てしまいました。時代劇苦手だけど思ったより分かりやすかったのとスケールのデカさに引きつけられるものがありました。武田信玄が出てくる映画は黒澤明の「影武者」がありますけどあれもスケールがデカいですよね。でもそれよりも約10年前にすでに同じくらいのデカさの戦国時代劇があったんですね。単純にエキストラと馬の数がハンパない。

1番の目玉は豪華キャストじゃないかな。私の世代でもすぐに分かるのは緒形拳、田村正和、石原裕次郎など。他にも昔の東宝映画でよく見かける人が多いですけど、志村喬さんは「影武者」にも出てますね。あと萬屋錦之介。この人は前の名前の中村錦之助だった頃の股旅時代劇なんかも観たことありますけど演技が非常にうまい人でしたね。

そしてなにより、主人公、山本勘助を演じた三船敏郎。この頃はもうすでに貫禄がつき過ぎてしまってるのでとても人に仕える人に見えないからどうなんだろうと思ったけど、勘助を描いたいくつかの絵を見てみるとけっこうなコワモテだからハマリ役だったのかもしれないですね。セリフ喋るのがやっぱりヘタだなあと思ったけど、もう存在感が圧倒的だからとにかく場が持つんですよね。そこに居ればシーンが完成してしまう稀有な人です。

数年前に大河ドラマの「平清盛」では場を煙ったような雰囲気に見せるためにコーンスターチを多用したことが話題になるも、画面が見えづらいなどと批判されたりもしてましたよね。この「風林火山」でも合戦シーンで白い粉みたいなのを多用してました(笑)。たぶん小麦粉か何かかもしれないですね。地面にあらかじめまいておいたのか、馬が走り抜けた後に砂ぼこりが舞うのを強調するかのように使われてました。他にも濃霧のシーンで風を使って横から飛ばしたりして俳優たちは否応なしに吸い込んでたんじゃないかな。今ならCGで済ませるところを昔の人たちはあの手この手を使って苦労してたんだなあと思わせられました。

山本勘助の壮絶な死に様を演じた三船敏郎でしたが、特殊メイクががまだまだ未熟で笑っちゃいそうでしたけど、最後まで勇壮な姿を演じきって見せてくれました。お見事です。
160分って休憩あるんだ。
大河ドラマでも勘兵衛は姫LOVEだった記憶。
やっぱり三船の迫力は唯一無二だなぁと思いながら鑑賞。あと、志村喬がちょっと出てて嬉しい。

これマジモンの首だからー!って突き出してる生首どうみても偽物なんだけど、当時の技術の問題なのか、まじで偽物っていう話なのかよくわからなかった。

この監督は走馬灯として色反転させるの好きなんだ?
Gocta

Goctaの感想・評価

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山本勘助の半生を、武田家に加わってから川中島の戦いまでを描く映画。面白く観れた。

佐久間良子がとても美しい。由布姫が影の主人公だね。
“休憩”がある映画、すっごい久しぶりに観たな〜。

全編を通して日本の四季の自然や花々が美しい。姫の着てる着物もきれいなものがたくさん。何度も出てくるにぎり飯がおいしそう。この時代の白飯はきっとご馳走だったんだろうなあ。

戦国時代にも歴史ドラマにも興味がないけれど、ほんとうにこんな感じだったのでは?と思うし、もはや史実的に正しいかどうかはおいておいても、画がめちゃくちゃそれっぽい。そして安っぽいところがひとつもない。馬、何頭くらい使っているんだろう…戦のシーンの画づくりが、日本史の資料集で見た絵巻物そのものという感じ。

そして坊っちゃん恰幅がいいというか…ごはんたらふく食べそう。そしてめちゃくちゃ寵愛を受けてそう。戦はあんまり強くなさそうだけどw

最後の目に槍がぶっ刺さるシーンからは見応えがある。
三船敏郎にしかできない演技!という感じがする。
終わり方はかっこいいけど、こんな人がいっぱい死んだ歴史があるところを、旅行なりで訪れて、何も知らずに「ほんとうにいい景色ねぇ。自然がいっぱいで」とか言ってるのもなんだかな、と思うし、こんなに数多の人間が死ぬような戦をした戦国大名を、歴史上の好きな人物とか尊敬する人物に挙げる人の気がしれないなぁ…と思う。
でも小さい頃から食べてるから信玄餅はすき。。

生首刺した棒いっぱい出てくる。
野井

野井の感想・評価

3.4
井上靖の小説を原作として、武田信玄の軍師・山本勘助の生涯を描く作品。つわどもが夢のあと的な感じで、夢がテーマ。武田に滅ぼされた諏訪家の姫で、信玄の側室になった夕姫が重要人物。
この前、長野市立博物館と川中島古戦場跡公園にいきました。次の日は諏訪湖のへんに泊まったので、もう信州マスター。最近わくわくしてなかったので、ひさしぶりの旅行ではしゃいでしまった。ちょー楽しかったです。ウキウキでした。

「人は城、人は石垣、人は堀、情けは味方、仇は敵なり」とは、武田信玄の有名な詩。おばあちゃんが書道の先生やってたので、難しい漢詩とかいろいろ知ってたんだけど、これが好きでよく書いてた。
要するに人材は環境と同じくらい重要だから大事にしなさいみたいなことだろうから、ビジネス帝王学系の本でも格言として引用されてそうな感じのやつなんだろう。知らんけどな。
僕はバカだったので、「風林火山!」がいちばん好きな言葉です。今でも。人生の教訓みたいな気のきいたやつよりも、カッコいいが優先に決まってるじゃないですか。(アース・ウィンド・アンド・ファイヤー!)
NHKの大河ドラマも大好きだった。戦国の世の夫婦愛を描いた『功名が辻』のあとに、ゴリゴリの軍記ものがきたからギャップに面食らってしまったけど、ドライで殺伐とした感じが素敵でした。
甲斐の虎・武田信玄の生い立ちは、けっこうヤバめだ。まず、生まれた武田家は世継ぎ争いで親兄弟の殺し合いが絶えない状況なのに、幼い頃から病気がちで身体が弱く生まれたために、両親に愛されなかった。
そんで、魔境・甲斐の国という土地柄である。よく河川が氾濫してて、作物が育て難くて、疫病が蔓延してる。ハードコアな世界観。そんな修羅の国に生まれたんだから、「人は城~」はただ単に強がりだったんじゃねえのかとも思ってしまう。間違っても、環境に恵まれていた武将ではない。
映画では、武田信玄役は中村錦之助。ひげ面コワモテの肖像画のイメージが強いけど、大将同士の直接対決があったとされる第四次川中島のときは三十代半ばなので、このくらいの年齢で正しい。ちなみに上杉謙信は裕次郎。越後の竜はもっと若い!まだまだ新人の緒形拳は、本作でしっかりと死に様を磨いている。
三時間近くあるので、のっぺりしている部分も多いけど、合戦シーンは迫力がある。大河ドラマの題材になるようなはなしを二時間半で駆け抜けるスピード感。撮影監督は山田一夫!おお、かっこいい!生首もリアルじゃ。
山本勘助の戦闘は、グフの肩みたいな兜を手に持って戦うのが素敵でしたが、なんかミフネの勘助役はあんま似合ってない気がした。山本勘助を演じるのに、傷の場所を額にしちゃうのはカッコ悪いと思う。日本の演芸は目で語る文化だからと、大御所に気を遣って、傷痕や眼帯で顔を隠さないようにしたのかな…。要らぬ気遣いよ。中途半端に配慮したせいでダサいことになってるのは、ミフネ的にもおいしくない。
川中島の合戦は、勘助をはじめとする侍頭たちが死ぬところがかっこいいんじゃないですか。滅びの美学!敗戦国ならではの向う傷かっこいい文学。その美意識に抗ってはいけません。男の子は傷が大好きで、あこがれなんですから!
Lay

Layの感想・評価

4.7
三船敏郎に尽きる。
全身全霊で超大作を背負う。
それに震えぬ者は少なかろう。

三船は脚本に黒澤と暫し組む橋本忍も迎え万全の体制で、見事な戦国絵巻を創り上げる。

井上靖の原作小説を凌駕せぬ勢いでスクリーンにカリスマを叩きつける。

クロサワの戦国大作と比べるのは愚の骨頂。しかし、愚かな私は比較してしまう。

クロサワが美と心なら、ミフネは猛と魂であると感じ入る。

戦国時代、魅惑に満ちる。
alf

alfの感想・評価

4.1

このレビューはネタバレを含みます

謎の軍師・山本勘助(道鬼)に三船敏郎。
由布姫との関係、よかった〜
お館様に進言して共に出家してた。

越後の虎・謙信は勘助の戦法の裏をつき、白頭巾隊率いて武田本陣に斬り込むなんて知能高そう。
対する戦国最強・信玄(化粧!)は座ったまんまでまじ不動如山!

勝頼の初陣姿(仮)は浅田真央ちゃんみたい。


歴史は確証がない分ロマンあり。
隠し湯めぐりイキタイ。
ロイヤル劇場で鑑賞。
1969年の歴史大作。軍師山本勘助を三船敏郎が演じる。
武田信玄を萬屋錦之介、武田軍に攻め落とされる諏訪の姫を佐久間良子が演じる。石原裕次郎、緒形拳、田村正和など俳優陣が豪華。佐久間良子の美しさが際立っていた。三船敏郎はやはり武士の役が誰よりも似合う。
物語はテンポ良く進み、わかりやすい。ラストの川中島の合戦は大迫力。映画館の大スクリーンで見られて良かった。
めちゃ面白い!重厚で軽快で165分があっという間。ストーリー編纂とキャラ整理が素晴らしい。まぁキャラ整理は脇役までウルトラスーパースターで固めたことに助けられてるのかもしれないけどそれでもなかなかここまでの満足感を味わえない。合戦シーンもクロサワに比べたらまぁアレですが平成以降の邦画や大河ドラマとは次元が違う。やっぱ新春は超大作時代劇に限るなぁ!!

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