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ジャズメン
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『ジャズメン』に投稿された感想・評価

ジャズが何なのかも知られていなかった1920年代のソ連の田舎でジャズバンドを結成した4人組が、都会で一旗揚げるため奮闘する青春ミュージカルコメディ。

音楽学校の学生コースチャは休憩時間にジャズを演奏してブルジョワ的だの帝国主義の手先だのと糾弾される。ジャズは弾圧された黒人の音楽だと反論するが演奏禁止を言い渡され、それならジャズを取ると学校を辞めてしまう。
コースチャは町で音楽家を探し、流しのバンジョー弾きとドラマーと、革命前は近衛連隊で演奏していたサックス奏者と出会い、ジャズが何なのかも知らない彼らと「共和国初のジャズバンド」を結成する。私もジャズは全然知らないが、サックスが延々と楽譜通りに吹くのを聞いてたら他の3人と同じくイラついたので、即興の重要性は分かった気がした。

バンドは金持ちのパーティーに呼ばれて演奏したり、有名な黒人歌手とお近づきになろうとしたり、方向性はそれで良いのかと突っ込みたくなるような努力をしながら挫折と無一文を繰り返す。それでもめげずにステージデビューを目指す4人が挑む関門がコンクールやレコード会社のオーディションではなく共産党の審査という点に、60年後のソ連が舞台の『LETO -レト-』(2018)にまで続く彼の国の伝統が見えた。

女たちのアール・デコ調のドレスが華やかで目に楽しい。これがパリなら背景に優雅な香水の広告でも映っていそうなところ、極太の文字で国営食品会社を宣伝するロトチェンコ作のポスターが映りこむロシア・アヴァンギャルドな画が新鮮だった。
やがて4人が肩を落として歩く街角には航空艦隊友の会のポスターが貼られ「君は空軍のために何かをしたか?」とお国への貢献が要求されるようになる。二つの大戦に挟まれた束の間の享楽の時代だった。

チグハグだった4人に友情が芽生えていったり、一足先に成功を掴んだ歌姫とのほろ苦い関係があったり、たった一人の客のために演奏したりと、ちょっと心にしみるシーンもあり。
音楽だけでなくダンスも楽しめてお得だった。特に駅のタップダンスと「古いピアノ」が良かった。

原題 "Мы из джаза"= We Are from Jazz、僕らはジャズから始まった みたいな感じだろうか。
モスフィルム公式youtubeチャンネル(@MosfilmRuOfficial)の動画に日本語字幕が付いている。
メル
3.6
1983年のソ連時代映画が4Kで日本語字幕付きでYouTubeで観られるのは嬉しい。

アメリカで生まれたジャズが1920年代になって世界的に広がりつつあった頃。
オデッサ(当時ソ連 現在ウクライナ)の町でジャズに魅了された1人の音楽学生がアマチュアバンドを組んで夢に向かっていく話。

休み時間にジャズを弾いただけで校内裁判にかけられて、ジャズは堕落だ!とか醜悪なブルジョワ文化だ!とか罵られたり、宮廷音楽家だったというサックス奏者がアドリブ演奏が全く理解できなくて、きっとドイツ人が考えたんだろと言い出す辺りは笑える😅  
ソ連ジャズ草創期のエピソードとして色々面白かった。

初めは技術的にも未熟な寄せ集め的メンバーだったのが、お互いを少しずつ尊重しあって夢を諦めずに進んでいく青春映画(役者たちは決して若くないけど)みたいな作りになっているのが新鮮でもあった。

シャフナザーロフ監督自身も未だ30代初めの若い頃なのでこんな作風になったのかも。検閲も入るだろうし。

演奏や歌のシーンがアフレコなのが見え見えでちょっと残念だったけど、80年代のソ連の街の雰囲気や、今作をきっかけにモスフィルムが2011年からYouTubeに公式チャンネルを開設という情報も得られて個人的には大満足の作品でした。
カレン・シャフナザーロフ監督作品。
1920年代のオデッサ。ジャズに熱中していた主人公は、ジャズがブルジョア的だと批判されて学校を出ることになり、自身でジャズバンドを結成するが・・・という話。

ユルさが中心にありながら、時折かっこよさが混じる感じが良い。音楽シーンが多めで、音楽も楽しめる。
男4人達が並んで歩く様が良い。特に主人公が泣いている時に他の3人が喋りまくりながら慰めていくシーンは良かった。最初の路上で二人が演奏するシーンも音楽といい、流れるカメラといい良かった。スリの集団のパーティの乱闘のカオスぶりがヤバい。

主人公の顔が、マシュー・ブロデリックとラミ・マレックを混ぜた感じ。

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