制作1961年頃。
『用心棒』と同年辺りの脂がギトギトに乗り切った三船先生のメキシコ制作海外映画。

村で一番尊敬される男の称号『マヨルドーモ』に成る為に奮闘する物語！
……かと思ったら全然頑張らない主人公の三船先生。

劇中これ以上ないって程圧巻なパーフェクトダメ親父っぷり。
…更に中身無いダメ映画っぷり……。

一番の見所は三船先生のメキシカン(?)ダンス！

そして着け胸毛がとても痒そうだった～😁

あと、ジャケが素晴らしい～！
あと、あっちの女優さんキレイ～！

…あとは、あとは…ん～と……。
すんません、誉める所それぐらいしか見つかんないです……😫

1961年 🇲🇽映画 モノクロ作品。

うおぉぉぉぉーー。これは貴重。

昨年末。生誕100年を記念してTSUTAYA発掘良品 にてレンタルがスタートした作品。
三船敏郎 海外進出 記念すべき第1弾がこの作品。
初のソフト化！
『世界のMIFUNE』のはじめの一歩 はハリウッドの大作映画ではなくなんと メキシコ映画だったんですね！
三船敏郎の魅力満載！
というか 三船敏郎の為だけの映画！

メキシコ🇲🇽のとある小さな村。
アニマスは貧しい農夫👨‍🌾。だが妻と子供達に畑仕事を押し付け 自分は酒と博打の日々。
年に一度の村祭りを取仕切る『マヨルドーモ』に選ばれるのがアニマスの願い。
だが、それには財力と人望がいる。
貧しい農夫で呑んだくれ！ 当然 財力も人望も持ち合わせていない。
アニマスのとった行動とは・・・

アニマスとは三船敏郎演じるメキシコ人。
そう！なんとメキシコ人を演じているんです！
胸毛を付けて メキシコ民謡で踊って スペイン語のセリフを覚えて。
ほぼ違和感なくメキシコ人を演じている。
せっかく覚えたスペイン語のセリフは結局 吹き替えられてしまったらしいが、改めて 世界のMIFUNEの 芸の幅の広さ を見せつけられる。
「七人の侍」の菊千代がそのままメキシコに行ってメキシコ人に生まれ変わったよう。
異国の地で大爆発しています。

映画史上 ここまでどうしようもなく だらしない主人公がいただろうか！
無責任 で 無学。
意気地なし で 野蛮。
博打打ち で 大酒飲み。
だらしなくて 嫌われ者。
喧嘩に弱くて 浮気症。
あまりのヒドさに 息子もソッポを向いている。
ここまでヒドいと三船さんも演じていて気持ちよかっただろうなぁ〜。
ネタバレになってしまうので書かないが、ラストは ある場所 へ泣きながら小走りで駆けていく。
終始 情けない男。

そんな価値のない男が「価値ある男」をめざす男の奮闘記。
本作の主人公が MIFUNE ではなく普通のメキシコ人俳優だったら恐らく30分位で見るのをやめているだろう。
映画的なエピソードなどほぼ無い。
村での祭りや『マヨルドーモ』など、メキシコという国の知識や特徴を少し頭の中に入れてから見ないと ちょっとシンドイ作品かもしれない。

もう三船敏郎が出てるから。
彼が異国の地メキシコで無茶苦茶な事してるから。ストーリーはショボくても十分に鑑賞に耐えられる。

これはまさに『発掘良品』！
MIFUNEファンは絶対に見逃してはいけない！


TSUTAYA JR板橋駅前店にてレンタル。
😷コロナパンデミック中に鑑賞😷

メキシコ教会で司祭に選ばれる[マヨルドーモ(価値ある男)]は、人々から尊敬される名誉のシンボルであり催事の出資者(つまり金持ち)。
これは、そんな[価値ある男]に憧れる男の物語。

呑んだくれのバクチ打ちで乱暴者。
ダメ親父というかクズ親父です。
しかも貧乏人の子沢山だから家族の苦労も偲ばれます。

努力もせずに夢ばっかり見て[聖なる水]とか[小鳥占い]とか、わけのわからんモノにすがります。
マリア像を捨てて磁石に祈りを捧げてる節操の無さが哀れ…
運まかせのバクチで家族が稼いだお金がスッテンテン💸
(運だけをあてにする賭けでは勝てません)
そんな家族からも誰からも嫌われている男の[価値]はどこにある？

豊かな胸毛は[大人]の証 フッサフサ。
[出世]をしてとにかく人より上に立ちたい。
だが、それらに[価値]があるかどうかは
また別の話。

本作は、名優 三船敏郎 初の海外進出作
メキシコ人になりきっても違和感ゼロ！
ギラギラしてます。
映画のキャラとは裏腹に、大傑作【用心棒】と並んで【世界のミフネ】の価値を決定付けました。

• #男の属性シリーズ
• #苦味とコク
• #古典の味わい