女殺し油地獄の作品情報・感想・評価

「女殺し油地獄」に投稿された感想・評価

mingo

mingoの感想・評価

4.1
シネマヴェーラにて鑑賞。
ちょっと面白すぎた。何よりも俳優陣の演技が素晴らしく、中村鴈治郎と中村扇雀(実際の親子)に加えて、香川京子、新珠三千代の美しさは眼福もの。眉そり&お歯黒してるにもかかわらず違和感なく美しいと思える美貌を纏える人は今の時代いるのだろうか…

松田優作verと堤真一verも存在する近松門左衛門の人形浄瑠璃が原作で、時代性もあるだろうが、間違いなく本作が一番の傑作。観れる機会はそうそう無いと思うが、おすすめ。
期待しすぎたか、演出にそんな感動はなかったが、主人公の家族が口々に言う「まるで夢をみているようだ〜」っていうセリフにはゾクゾクした。新珠三千代の死に際の顔も素晴らしい。あんな新珠三千代みたことない。

このレビューはネタバレを含みます

近松門左衛門もの。学がないので筋を知らぬまま鑑賞。もちろん鑑賞後にwikiチェック。。

おどろおどろしいタイトルと違い、親の気持ち子知らず話のように物語は進むが、終盤きっちりタイトル通りに地獄を見せてくれる。

子を思う親の気持ちを見せて観客に涙させつつ、そのまま地獄絵巻になだれ込む演出が素晴らしい。そこでの新珠三千代と中村扇雀の二人芝居も圧巻。黒澤の『酔いどれ天使』(1948)を思わせるところもあった。

原作を変えてしまってでも自首をさせた監督の意図は少しでも救いを持たせたかったからだろうか。だったら安易で面白くない。最後まで反省をみせない主人公の人物像を混乱させるためならば非常に納得。

殺人を知った家族が口々に「夢見てるみたいだ〜」みたいなことをマヌケ面で言うのが最高。誰もが現実を受け入れられないというか直視出来ないのがリアルだし、それゆえ一瞬間を置いてゾッとさせられる。
eshu

eshuの感想・評価

3.5
昔とんでもない映画観たことあったなと思い出してレビュー。大学で近松門左衛門の論文書いた時に観て、その凄まじい画に衝撃。人形浄瑠璃に作られた話の映画化だけど、題名からして際どい。。。中身もギトギトでずるっずる。やばい。でもこの話何度も映画化されてるんだよね。なんかあるんだと思う。映像化したいなんかが。