不得手なおフレンチ系だけど、戦争ネタ絡みだったのでチャレンジ鑑賞。

苦手系ジャンル&ポツコンの自分に、序盤の展開は多少むず痒く 滑稽な部分も感じたが、中盤辺りから引き込まれつつ少しずつ魂持っていかれ、最後には何とも切ない気持ちになってしまいました…😢


…ファーストコンタクトの演技から始まり、ジュークボックスにオペラの音楽…。

終盤のダンスシーンはこの手の映画に疎い自分にもグッときた。

…そして、そのものズバリ、余りにも痛々しい『戦争の傷痕』…。

…主人公はこれからずっと冬を待つのかなぁ～…と、思うと何とも言えない余韻が残る映画でした。

ずっと映像化されていなかったカンヌのパルムドール受賞作です。ツタヤの発掘良品のおかげでついに観れました。暗く退屈な話ではありますが、整った計算された映像と重厚感のある音楽を堪能しました。奥さんの目の演技とラストの演出はすごいですね。決して派手さはありませんが、何度も見返したい作品です。

【生き延びた者さえ変容する】73点
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監督:アンリ・コルピ
製作国:フランス
ジャンル:ドラマ
収録時間:98分
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発掘良品第58弾
長らくDVD化されていなかった作品だそうな。パルムドールを受賞した今作は、フランス映画らしい淡々と、しかし深い作品でありました。戦争のシーンは一切出てこないですが、戦争の悲惨さを間接的に表してるものだと思われました。

パリ郊外でカフェを営むテレーズは、ある日店前を歩く浮浪者に目が止まる。その浮浪者は、16年前にゲシュタポに連行された夫のアルベールにそっくりだったのだが。。

戦時に連行された人間は残念ながら十中八九帰ってくることはないでしょう。テレーズもそれは理解していて、諦めながら16年も過ごしていました。しかし、突如彼に似た男が現れたらどうでしょう。やはり興味本位で近づいてしまうでしょう。ところが一筋縄ではいかず、彼はなんと記憶喪失であるというのです。愛する人が目の前にいるのに、記憶が一切ない。一生会えないのも相当辛いでしょうが、このケースもかなりのものです。

今作はそれ以上の大きなことはあまり起こりませんが、戦争は生きて帰ってくるものにさえ変容をもたらすものであることがわかりました。彼の記憶を必死に戻そうとするテレーズの必死の姿を見ると辛かったです。終盤にもう一捻り欲しかったところですが、終始名作の匂いがするそんな作品でした。

• #tmy整理発掘良品
• #100分以下