60年代にロバート・マリガンが撮ったナタリー・ウッド主演のバックステージもの。
子供の頃テレビで見て、その後、並行輸入のビデオで見ました。

少女時代から、結婚を経て成長して行くミュージカル映画の少女スターをナタリーが演じていますが、製作された時代が時代だけに、のちの女性の自立映画に繋がるような当時としては先進的だったような演出もあり、それがさほどアグレッシヴではなく、ある程度距離をおいて描かれている部分でかえって映画界を上手に批判的にとらえていているところが見所です。

ご本人の年齢と劇中の年齢に若干ひらきがあるので、気になる人は気になるのでしょうが、私は最初に見たときはあまり気になりませんでした。

この映画でゴールデングローブ賞を取ったロバート・レドフォードの出世作でもあり、クリストファー・プラマーが冷徹なプロデューサー役を演じていますが、これがまた実に魅力的にハマっております。

二人とも普段は誠実な役柄を演じることが多いのですが、この映画のような若干やさぐれた役の方が素敵に見えるようで、そういう面でもお気に入りの1本です。

過去鑑賞記録

ミュージカルかと思ったらそうじゃかった。後半は教訓そのものでした。
実体がない。と思わないとやってられない現実に立ち向かうには「わたしはわたし！」をどれだけ突き通せるかということだと言われているようでした。