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千羽鶴
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『千羽鶴』に投稿された感想・評価

1000レビュー目はキリ番にちなんで、何にしようかと思案に思案を重ねました。
大映映画、若尾文子に京マチ子、増村保造監督作、これなら間違い無かろうと事前にDVD購入していましたが、1000で千羽鶴では安直かと999レビューに回すことにしました(^^;;

〜〜〜

川端康成原作。
ノーベル文学賞受賞記念。
新藤兼人脚本。
珍しい平幹二朗の出演。

男ならもう抱くことから逃れられない若尾文子の"しな"がエグい。
情念が紋切り型の科白となり次から次へと放たれる芸。
増村演出でそれはもうしつこくしつこく。
笑ってはいけない。
腹八分目ではあったが美味しく頂けた。

〜〜〜

さて、1000レビュー目作品。
珍作ながら、個人的に見るべき作品をチョイス致しました。
菩薩
3.7
ですからお茶室はあくまでお茶を立てるべきある種の聖域であっておてぃんぽをおっ勃る性域では無いと私は再三再四申し上げているのであって。流石にずっと息遣いの荒い若尾文子はどうかしてるしちょっと落ち着いて深呼吸しないさいよって感じで、素人目で観ると京マチ子と配役逆じゃね…?なんて思ってしまうが、若尾文子の胸元にあのブラックホールは似合わないし、何にでもしゃしゃり出て来るお節介過ぎるババア感もあまりマッチしないし正しいのか…となる。如何にも文学めいた情念の話で、父が愛した女に愛された息子を愛してしまう娘と、現代であればAVにしかならなそうな設定をギトギトにやってて素晴らしい、ってなるとやはりあのお茶室がそれっぽい空間に思えて来てしまうんだからマジですまん…。呪いを断ち切る為に割られる茶碗が不憫だ。
増村監督の「盲獣」(1969)の同年次作。増村監督×若尾文子コンビ全20作の最終作。川端康成ノーベル賞受賞記念映画として同題原作(1952)を二度目の映画化。脚色は新藤兼人が初映画化の1953年版(吉村公三郎監督)で書いたものを自ら大幅に改稿。

三谷菊治(平幹二朗)は、鎌倉円覚寺の境内で千羽鶴の風呂敷包みを抱えた令嬢に仏日庵への道を尋ねた。菊治は、茶道が趣味だった父が生前よく通った茶席を見たいと思っていた。栗本ちか子(京マチ子)の茶席には、太田夫人(若尾文子)とその娘・文子(梓英子)も来ていた。実はちか子も太田夫人も父の愛人だった。。。

原作未読。狭い茶室をメイン舞台に湿度の高い愛憎ドラマが展開する。結婚適齢期の主人公が、亡き父の愛人、さらにその娘とまで情交に及ぶ。主要人物全員が死んだ父親の影に支配されているのは「犬神家の一族」と同様。

川端康成の耽美性よりも増村監督の猟奇性が際立っていた。京マチ子演ずるちか子の胸の大きな黒い痣、そして若尾文子が演ずる“色きちがい女”は記憶に残るインパクトがあった。

前作「盲獣」から、撮影:小林節雄、照明:美間博、美術:間野重雄が続投していて、映像は同作の余韻が感じられる仕上がり。ただシナリオの落としどころが個人的には喰い足りず物足りなかった。原作の『千羽鶴』は一応完結しているが、続編『波千鳥』が未完に終わっているので、物語としてオチがつけられない主題なのかもしれない。

若尾文子は増村監督との前作「濡れた二人」(1968)に増して淫乱な女性を体当たりで演じていた。まさに全てを出し切ったような怪演で、増村&若尾コンビの最終作としての納得感はあった。

※元々は市川雷蔵の主演で企画されたが、体調不良のため平幹二朗が代役に抜擢され新境地を開いた。市川雷蔵は本作公開3か月後の1969年7月17日に37歳で早逝した。

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