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風の物語
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『風の物語』に投稿された感想・評価

No.791[風を追い求めたイヴェンスのファンタジックな内省] 90点

片方の肺を無くし喘息持ちとなったイヴェンスが"呼吸法=息"から"風"に興味を移すのは至極自然な流れであり、そこから映画史及び戦争の世紀の生き証人として自らの人生を回顧し、それを中国の歴史や伝説に結びつけて語るその様は見事としか言えない。正直意味不明なシーンも多いが、全く気にならない。特に砂漠と山のシーンは最高に美しいし、兵馬俑の置物を集めるシーンはコミカルで好ましい。最後、風を全身に浴びて満面の笑みを浮かべるイヴェンスの顔は忘れ得ない。

一応区分としてはドキュメンタリーに属するのだろうが、最早ファンタジー色まで帯びており、京劇俳優が縦横無尽に駆け巡ることでそれらを繋いでいる。しかもファンタジーシーンではイヴェンスと現地人が双方母国語で会話して成立しており、余計に非現実感を煽っている。そしてその融合は砂漠に魔女が現れることで最高潮に達し、イヴェンスは念願の"風"をレンズに収めることに成功する。

こうなれば狂ったように風が吹くと噂のシェストレム「風」が俄然見たくなってきた。

追記
"1001の映画"のレビューではFlying Dutchman(イヴェンスはオランダ人)を"空飛ぶドイツ人"と訳出しているようだ。面倒臭がらずに調べればいいのに。
色々自由すぎてよくわからないところも多かったけど、中国と風とヨリス・イヴェンス自身をフィーチャーした、ヨリス・イヴェンスの遺作に相応しい内容にはなっていたんじゃないかと思う。

序盤の風車とか砂漠とか、意味がわからないけど情緒のある映像が多かったのもヨリス・イヴェンスらしかった。

しかし映画全体の内容といい月世界旅行のわかりやすすぎるオマージュといい、もしやヨリス・イヴェンスはこの作品が遺作になることを知っていたのではと思うと結構しんみりしてしまった。
4.0
なんじゃこりゃ!90のおじいちゃんになったイヴェンスが目には見えない「風」を撮りたいという思いで中国に降り立ち、いろんな人に出会い、いろんな風を撮る。めちゃくちゃな笑いと超常的な現象をごちゃまぜにして成立させるパワフルな作品。不思議と説得力があるから面白い。急勾配の山を登るときにイヴェンスは当然若い男たちに運んでもらうのだが、そこでも叱責を忘れないのがいい。忘れられない感動的なショットがたくさんある。

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製作国:

上映時間:

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3.8

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