ヨリス・イヴェンス本人の人生総決算みたいな映画だった。老齢でか細くなっていく息を拡大したい、という欲望が風に繋がる。同時に現実の拡大はフィクションになり、ファンタジーになる。息こそ生命そのものであり…
>>続きを読む90歳近くのお爺ちゃん監督が、中国ゴビ砂漠の風を撮りたいと言って、みんなでお爺ちゃんを担いで来る。
いつまで経っても風が吹かず、待っている間にお爺ちゃんは倒れて、夢の中でも風を求めて彷徨う話。
ド…
【ヨリス・イヴェンスの遺言状】
mubi 勢には『ヴァルパライソにて...』で知られるヨリス・イヴェンス遺作。『月世界旅行』を引用しつつ、中国へ想いを寄せる走馬灯。兵馬俑が踊り始めたり、シュールな描…
后羿射日、太極拳、孫悟空画龍点睛、嫦娥奔月、李白飲酒、遊園会、戦争、偽兵馬俑、万里長城、山水、楽山大仏。
砂丘に座っている老人が風に触られる。風が全ての物語を教えている。
君不见高堂明镜悲白发、…
オランダでインディアン映画を撮ったイヴェンス少年は、メリエスの映画の中に入った。雨を撮ったイヴェンス青年は、風を撮った。
「オランダを撮る」ために長年温めていたアイディアを中国で結実させたという事…
オープニングから風の多幸感がヤバイ。ドキュメンタリーとファンタジーの相反するジャンルの共存。
監督ヨリス・イヴェンスが中国人と言語が通じ合わないのに会話が成立してしまうとこが笑えた。(そこもファン…
ジミーペイジみたいなおじいさんが風を撮る(?)ために中国へ行く話
オマージュや皮肉は好きな方だけど、それを楽しむにはまず映画が楽しくないとなぁ
面白くない、というのはかなりの重罪だと思う
万里の…
90歳のイヴェンスが老躯を起して風を撮りに行く中国ドキュメントファンタジー。
9つの太陽を射落とした男、バナナの皮で滑る老拳法家、カンフー映画の修行のような所作で仮面を作る男なんかが出てきたり、果て…