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悪魔
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『悪魔』に投稿された感想・評価

4.2
お前は英雄のような顔をして
腐った世の中で死にゆく…

18世紀末のポーランド。祖国のために身を犠牲にして国王暗殺を企てた男は政治犯として精神病院に収容された。その後、彼は悪魔の手ほどきで脱出。帰ってきた故郷で彼が目にしたのは荒廃したポーランドの姿と自分への裏切りにも似た人々の姿だった…。

ズラウスキー監督作は『シルバー・グローブ』しか見たことなかったのでどれだけカオスなのかと身構えてましたが、思ったよりも見やすい作品で驚き。『シルバー・グローブ』の飲み込まれるようなトリップ感も期待してたのでそこはちょっと残念ですが、普通にこっちの方が好きでした。某巨大映画サイトでホラーとして紹介されてたから『ポゼッション』見る前に見ときたかったのですが、確かにホラー要素それなりにあったのも嬉しかった。

気高さと醜さ(善と悪)が入り混じったものこそが人間で、そこに明確な境界線などなく、その間を行ったり来たり揺らめき続けるのだという普遍的テーマを付き従う天使と悪魔という存在(内面的存在の意味合いが強そう)により導き出した作品なのかなって思った。

身を犠牲にしてまで気高さを成し遂げようとした自分を裏切るかのような欲望に従う人々。悪魔が裏切りとしての側面を主人公に突きつけることで、誘われるように堕ちていく。

本作に登場する人物はまさに人間そのもの。感情を剝きだしにする人たちが多く、気高さと醜さの双方を兼ね備え、シームレスにその間を行き来する。普通にしてたと思ったら急にのたうちまわり、叫び、泣き崩れる。そしてその感情を滑稽なものとしてあざ笑うような劇伴が合わさる。意識してのものなのかはわかりませんが、行って戻るというカメラが多く使われていたり、バランスを保つかのような白の人の綱渡りなんてのも印象的なタイミングでクローズアップされたり。複雑な感情の入り混じったダンスと嘆き等、不安定で移り変わる人のグチャグチャな内面を表現しようとしたらこうなるのかなと感じた。

POVのような目線と同化するカメラが捉える対象物の背後にも目まぐるしく動き回る人々と悲鳴。歩きながら、トラッキングしながら、常に背後でも動作が行われる舞台のような絵作り。横たわる無数の死体と逃げ惑う人々の悲惨な有様等、情報を隅々まで配置した構図。それら提示される情報から伝わるその場にいるかのような臨場感。敵対する者の目線にも同化し、主観と客観双方の視点を盛り込み、そこからカメラを大きく動かすことで新たな情報が現れ、また不審な動きにも意味が生まれ、それらにより物語がバトンタッチするかのように進んでいくのが華麗。

画面の中に単純な情報だけでなく、引っ掛かりを感じさせるもの(人物なり行動なり)を同時に入れてくるのだけど、そっちの方には特に触れずに違和感として残したまま通常どおり展開していくのが面白いし、惹きつけられる。二人で面と向かって話てるとこでもカメラを切り替えるのではなく、二人が動いて位置をずらすことで正面を交互に切り替え主導を切り替えるのも好き。

裏切られ、「未来」の象徴すらも失う。ポーランドを見立てたものを焼き払うという諦めは現実に対してのものなのだろうし、第三次分割により消滅してしまうポーランドそのものでもあるのでしょう。人も国も、踊るのか踊らされるのか…ってことですわね。そういう面では社会派なんやろね。

というかU-NEXT良いですね。ラインナップが強い!最近はU-NEXTで小津安二郎を攻めてるのですが、多すぎて無料期間内で見れなさそう。まだ短編含めて3本しか見れてないし…。ズラウスキーもBlu-rayボックス出た分は全部あるから『夜の第三部分』は無料期間終わる前に見たい!もしかしたらネトフリから乗り換えるかも。
riekon
2.0
今あらすじを読んで
精神病院だったんだね🏥
悪魔に逃してもらった主人公は
修道女?看護婦?連れ実家へ🐎
すると実家は大変なことに💦
彼女だった人?も💦
道中出会った人も💦
発狂具合が
病院入ってた主人公が普通に見える😅
主人公は身体も狙われて
だいたいは
会って→絡まって→相手発狂して→相手殺られて→逃げての繰り返し😆
悪魔はそんな主人公をサポート😆
ちょっと飽きたね🤣
矢吹
4.0
悪魔、運命。
もはやエンターテイメントの定義が違うんじゃないかと錯覚してしまうほどに。
悲劇という話。
世の中が醜く見えるのは僕が病気だからか、それが真実だからか。
それは難しい。世界の美しさとは、
踊らないと説明できん。
踊りに嘘はないのだろうか。
言葉に嘘があるなら、踊りにも音にも絵にも嘘はある。
本質とその表現だけの世の中で、いかに本質をつかめるか。
そんなことに八方塞がりになることもあるけど。
導かれるように、不幸にぶつかり、殺人をせざるを得なくなる。
せざるを得ないとはなんなのか、果たして自由意志とは、どこへ。
世の中の全ての動きや意思にはもうすでに脚本があり、行く先は決まっている。
脚本とは神であるか、悪魔であるか、
我々とは、カメラとは、監督とは、
みたいな思想は使い方次第。
問わず思想は使い方次第ですけどね。
悪魔に導かれた男と
悪魔を拾い上げた修道女
そんな男を追う私。
この先に光はないと知りながら、止まることができないなんて、およそ他人事じゃないよ。
黒いケモノ。倫理をなくした化け物。
この世を演出しているのはそんなやつ。
映画とは倫理をなくした化け物か。
それはほんの一面にすぎないけどね。
This is devil
Everything is devil
全てはdevilだ。
震えるほど蛇足。

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2022年07月02日

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3.8

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