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「悪魔」に投稿された感想・評価

菩薩

菩薩の感想・評価

4.2
いやぁ…これこれ!って感じ。私がズラウスキーに求めるのはまさにこの狂乱。狂ってるのは俺か?世界か?みたいな話だが、ズラウスキーの場合は全部が狂ってる。殊更追ってくる者を切り裂く描写が連発されるのは実際に国を引きされた皮肉にも確かな抵抗に思えるけど、もう人間なんて無理ですよ〜って諦観が根底にある様な気がしてならない。「浄化」の一言がテロリズム礼賛の様にも思えるが、正直俺もさっさと都心にアクシズ落ちて来ないかなくらいに思ってる。内容とは裏腹に出てくる女優がやけに可愛い(特に妹?役の人)、あと音楽がびよんびよんしてて和む。ポーランドのマメ山田みたいなおじさん最高だな。
悪魔が人間を唆し『浄化』を行なっていく。
開幕早々全員『ポゼッション』状態からスタートし、主人公の痙攣も次第に強くなる。剃刀ひとつ片手に男は身の回りの人間から殺していく。最後の最後にオチ?がつくのだが、それが秀逸だった。
なんだか悪魔文学を読み終えた気分だ。

ポーランドの歴史に関わる作品とのことで、背景を想像するには難しいところがあるが、それでも当時の革命や運動の切実さが伝わってくる。

ブレブレのカメラはもちろんのこと
カメラに水がかかり、ボケる偶然のカットもよかった。
狂気の映画作家ズラウスキーが18世紀末動乱の渦中にあるポーランドを舞台にした長編二作目、デビュー作『夜の第三部分』からして強烈だったが翌年撮られた本作もまた凄まじい画面強度を誇る。
本作は度を越した暴力描写を理由にポーランド当局の圧力により上映禁止処分を受けた問題作。
剃刀片手に発狂した青年による地獄巡りツアーの開幕、果たして本当に狂っているのは青年なのかそれとも…。
縦横無尽にぐわんぐわん動き回るキャメラ、ある日突然精神病院に放り込まれたかのようなリアリズムを以って観客に地獄を追体験させる離れ技。
冒頭の修道院のシーケンスからして常軌を逸した血腥い画作りとその吸引力に圧倒される。
登場人物ほぼ全員が震えながら叫び狂いのたうち回る阿鼻叫喚の地獄絵図、支離滅裂な混沌の中で狂い咲く様式美。
硬質な画面作りからは想像だにしないアングルの面白さ、苦難に満ちたポーランドの悲惨な歴史を知れば知るほどズラウスキーのような狂気に取り憑かれた作家が生まれるのも然もありなん。
ズラウスキーやヘルツォークの映画は安易な気持ちで手を出してはいけない、その異様な説得力を持った映像の魔力に観ているこちらまで呑み込まれてしまうからだ。
一

一の感想・評価

3.1
ポーランドの鬼才 アンジェイ・ズラウスキー監督作品

悪魔に魅入られたひとりの男の苦悩と悲劇的な結末を描く

監督2作目でありながら、既に狂気じみた作家性が爆発していて、どことなく『ポゼッション』に類似するようなシーンもいくつかある

まあ当然とはいえ、肝心のお話は最初から最後まで理解不能
登場人物は全員が狂ってるし、終始ヒステリックで狂気的な展開が繰り広げられ、笑っちゃうくらいぶっ飛んだ倫理観で描かれる背徳的なシーンのオンパレードで、剃刀で次々と殺していく
そういう意味では、かなり見応えのある作品と言えるかもしれない

途中からはこの支離滅裂なストーリーを追うのは諦め、強烈な世界観や絵面を楽しむ方向へと気持ちを切り替えたところ、純粋に面白かった
音楽が正反対なくらい割とコミカルなのも笑った

時代背景を知っていれば、多少なりとも理解はできたのかもしれない

〈 Rotten Tomatoes 🍅-% 🍿※58% 〉
〈 IMDb 7.1 / Metascore - / Letterboxd 3.8 〉

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ぼくがズラウスキー童貞を喪失した「ポゼッション」では、イザベル・アジャーニが牛乳をぶちまけながら股と口から謎の汁を噴き出して絶叫する、地下鉄のシーンのあまりの異様さにひっくり返ったものである。

そんなわけで、ある程度のヤバさを覚悟したつもりでも、開始早々の生き地獄にまずドン引きする。そこからは、おじさんの姿をした悪魔に翻弄される女好きの主人公と、走り回ったり痙攣したり泣き叫んだり流血したりするせわしない人々を捉えて離さない、悪趣味で激烈な2時間を堪え忍ぶ。しかしこれが、ところどころなぜかめちゃくちゃ笑える。少なくとも場面転換の爆音バアァァァンと、たまに流れるバネ音のビヨ〜〜ンは、ウケ狙いとしか思えないほどの間抜けっぷりだった。

変人の、変人による、変人のための映画だと言うのなら、僕もよろこんで変人になってやろうと思う。(あの‥悪魔がそう言わせたんですケド。)




バアァァァァァァン!!!
a

aの感想・評価

-
悪魔かわいいなぁ。
踊りで示さなきゃ駄目だな!からのラストの特殊メイクめちゃくちゃ良かった。
はい出た!
この人何なんですか!系監督。
徹頭徹尾壊れすぎていて全く感情移入できません。でも自分のことしか考えてない人がそれを完遂するとつい惹かれてしまいます。
カリスマか?オナニーか?
見た人次第でしょう。
1000

1000の感想・評価

3.0
ただただ意味不明でむかついた。
メインウェポンがカミソリなのはカッコいい。
国王暗殺未遂を理由に精神病棟へ収容された青年が悪魔(物理)に魅入られて発狂、渡されたカミソリで周囲の人間を切り殺しまくる殺人鬼と化す。

度を超えた暴力・性表現で、ポーランド当局の圧力により上映禁止になった問題作。阿鼻叫喚な地獄絵図はとても現世の映しには見えないが、ポーランド現代史の暗部こと3月事件(民主化運動の弾圧と称したユダヤ人迫害)に着想を得て、かなり現実的な視点で批判を込めた作品となっているそうだ。

登場する人間が全員狂気に取り憑かれていて、むしろ悪魔が唯一の理性といった逆転の発想。その目的は"浄化"だと嘯くが、これは本来その役割を持っていた神の不在を皮肉っているのだろうか。炎の強調は煉獄(清めの火)だろう。

相変わらず支離滅裂で理解の範疇を超えたストーリーだが、中世風の退廃的世界観とダイナミックな悪魔ショット×BGMが個人的にはドンピシャでかなり楽しめた。冒頭の煉獄トンネルとか最高。
出てくる人だいたい狂ってる。悪魔の方が人間らしいのが怖。時折流れるサイケなギターがたまらん。
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